ハマの定番おやつ 愛らしいウサギになごむ十五夜の和菓子
横浜ウォーカー

9月に入っても蒸し暑い日がまだ続くが、暦の上ではもう秋の季節。秋の風物詩といえば、十五夜。中秋の名月とも呼ばれ、美しい月を眺めながら五穀豊穣を祝う風習だ。旧暦の8月15日に行われ、2019年は9月13日(金)。月見団子を食べるのが定番だが、食べるのがもったいなくなるほど愛らしいウサギや月を模したものも!特にオススメしたい十五夜の和菓子を、神奈川県の和菓子店から紹介しよう。
平間の「御菓子所 花ごろも」

大澤忍さんが店主を務める「御菓子所 花ごろも」。岐阜県の和菓子店などを経て、生まれ育った川崎市にある平間へ2011年に開業した。大澤さんは上生菓子コンテストで3年連続最優秀賞を受賞した経歴の持ち主。淡い色合いが優しく温かみのあるテイストは「和菓子をもっと身近に感じて、気軽に食べてほしい」という想いが込もっている。

定番商品として常時販売している栗蒸しようかんを月見用にアレンジした「十五夜」1個(172円)。まるで澄み切った秋の夜空に輝く満月のよう!
こしあんと白あんを入れて優しい甘味に仕上げたようかんに、大きな栗の甘露煮がゴロリ。下層にも刻んだ栗の甘露煮が入る。わらび粉による、ひんやりプルっとした弾力も楽しんで。9月6日(金)〜9月13日(金)まで販売。
鎌倉の「豊島屋 本店」

1894(明治27)年に創業し、今年で125周年を迎える和菓子店の「豊島屋」。鎌倉市内で店舗を展開し、販売店も複数あるが、ぜひ足を運んでみてほしいのが「豊島屋 本店」だ。鎌倉銘菓の「鳩サブレー」だけでなく、季節の和菓子を年間約100種販売。また、本店限定品や鎌倉限定品が多くあるのでチェックしてみてほしい。

この秋真っ先に食べたい「豊島屋 本店」限定の和菓子は、「名月」(1,080円)。周囲の満ち欠けする月は黄色のこなしで表現し、モチっとした羽二重求肥で小豆あんを包んでいる。餅をつくウサギがいる中央のみコクのある黄味あんを入れて、満月のように仕上げた。
ひと口で食べられる小さいサイズなので、十五夜まで少しずつ食べたり、はたまた複数人でシェアして食べても!9月1日(日)〜9月13日(金)まで販売。
高座渋谷の「和菓子 みどりや」

「和菓子 みどりや」は、創業50年余りの和菓子店。先代の父からの想いを受け継ぎ、2代目の小菅澄子さんが切り盛り。従業員は女性のみで、柔和で優しさのある和菓子が多くの人を魅了する。

茶会のお菓子としてもオススメなのが、上用まんじゅうの「月見」(180円)。ようかんで夜空をイメージし、ウサギと満月の練り切りをのせた。山芋と米粉で作ったまんじゅうは、しっとりもちっとした食感。ぎっしりと入った北海道産小豆のあんが上品な味わいを引き立てる。

紅葉がひらり舞い降りた「十五夜うさぎ」(右)1個(260円)。純白につぶらな赤い目が、なんともかわいらしい!もっちり伸びのよい雪餅に包まれた白あんの甘味に癒される。
そしてもう一つは、ウサギのシルエットが映る満月をイメージして作られた「栗満月」(左)1個(220円)。実はこちら、外側の黄色の部分が道明寺。弾力と粘りがあってもっちり!中にはこしあんと、ホクッとした栗の渋皮煮を丸ごと1個包んでいる。それぞれ9月1日(日)〜9月30日(月)まで販売。
今年の十五夜は、愛らしい和菓子とともにゆっくりと月を眺めてみて。
【取材・文=磯崎 舞/撮影=奥西淳二、後藤利江】
横浜ウォーカー編集部
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