横浜元町の路地裏に佇む白亜の洋館「仏蘭西料亭 霧笛楼」で非日常体験を
東京ウォーカー(全国版)
メインストリートである元町通りの一本横に位置する仲通り。よりこだわりの強いショップが軒を連ねるその通りで、ひと際目を引く白亜の洋館がある。それが「仏蘭西料亭 霧笛楼」だ。
創業は1981(昭和56)年。作家・大佛次郎の小説『霧笛』の舞台となった元町百段坂から近いことから、その名が付けられた。西洋文化の発祥の地である横浜らしいフレンチを旗印に、地元民や観光客はもちろん、各界のセレブたちをもてなしてきた。


異国情緒あふれる洋館は3フロアから成り、1階は優雅なひと時が過ごせるレストラン&バー、2階は文明開化の時代を彷彿させるレトロモダンな座敷の個室、そして3階はウェディングやパーティーに対応するバンケットルームに。用途に合わせて使い分けることができる。
地産地消を大切にし、料理を通じて横浜の魅力を発信

フレンチをベースに日本の四季をちりばめた“横濱フレンチ”でもてなしてくれるのが統括料理長の今平 茂さん。横浜出身で創業時から厨房に立ち、2017年には横浜市から優れた技能職者に贈られる「横浜マイスター」に選定された匠の料理人だ。
今平シェフが掲げるのが横浜への地域貢献。地産地消を大切にし、地元・横浜の野菜を積極的に採り入れている。さらに今注目しているという食材が横浜産の海苔。「横浜は海苔のイメージはあまりないと思いますが、実は昔から金沢区で養殖しているんです。味もすごくおいしい。でもそのことはあまり知られていません。私の料理を通じて、そうした横浜の知られざる魅力を発信できればと思っています」
横浜の海苔を使ったムースなど、独創的な料理でゲストに驚きと感動を与える今平さん。その象徴的な料理の一つが、併設する「カフェ・ネクストドア」の看板メニューである「横浜フランスカレー」 (税込1350円)だ。

「開港によって横浜にはいろいろな異国文化が入ってきました。カレーもまた、日本においては横浜が発祥。そこで横浜らしいカレーを作ろうと2004年に考案しました」と今平シェフ。最大の特徴はライスの回りに注がれたジャガイモのポタージュ。フレンチの技法を加えた、その見た目の美しさにまず驚かされる。そして食べると唯一無二の味わいに二度驚かされる。ポタージュ自体にもほんのりとカレースパイスが効いているが、そこにスパイシーなビーフカレーをかけることで深いコクが加わり、後引く味わいに。この匠の技に感動を覚えずにいられない。
カフェやショップも併設。高級店でありながら普段使いもできる

「カフェ・ネクストドア」ではカレーのほか、自家製ケーキも人気。元町で採れたハチミチを使ったロールケーキ「横濱元町ハニーロール」(税込480円)などの定番から、旬のフルーツを使った季節限定まで12種から選べ、「元町ブレンド」のコーヒーなどと一緒に味わえる。写真は「キャラメルショコラ」(税込・単品540円)。

また、カフェの店先にはショップも併設。自家製ケーキのほか、オリジナルの焼き菓子、さらには店の味を再現したレトルトのカレーやシチューなども販売している。
レストランで優雅なフレンチを堪能するのも、散策の途中にコーヒーブレイクで立ち寄るのもよし。はたまたショップで「霧笛楼」の味をお土産にするのもよし。高級店でありながらさまざまなシーンで活用できる老舗で、“横浜の味”ととっておきの時間を楽しもう。
仏蘭西料亭 霧笛楼はAmexとJCBの地元を応援するプログラム「SHOP LOCAL」参加店です。
【構成=CRAING/取材・文=河合哲治郎/撮影=奥西淳二/ウォーカープラス編集部】
CRAING
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