「アウトドアリビング」なぜ人気?“自宅なのに非日常”を叶える新しい住まい
東京ウォーカー(全国版)
「アウトドアリビング」という言葉をご存知だろうか? 中庭やテラス、デッキなどの屋外を、室内のリビングのように生活の場として有効に使えるスペースを指す言葉で、近年、住宅に取り入れる人が増えているのだ。今回はその人気のワケ、魅力を探るべく、旭化成ホームズ 広報室の高村淳子さんと、営業推進部の松永順子さんに話を聞いた。
そもそも「アウトドアリビング」って何?

「アウトドアリビング」の基本的な意味については先に述べた通りだが、もう少し詳しく説明すると「室内と屋外の一体化」が1つのポイントとなってくる。
「リビングに大きな窓をつけて、外は木製のデッキ床やタイル張りの床にしたり、パーゴラ(ツル性の植物を絡ませる格子状の棚)やガーデンファニチャー(テーブルやベンチなど屋外用の家具)を設置したりして、室内と屋外を一体化させることで、くつろぎのスペースとして活用できるのです」(高村さん)
例えば2011年にヘーベルハウスから発売され、ヒット商品となった「そらのま+」という住まいがある。こちらは2階にリビングを設置し、その一部を屋根のない半屋外空間として活用しようという発想から誕生したものだ。
自宅で手軽に非日常体験を。「アウトドアリビング」の魅力

では、「アウトドアリビング」を設けることで、生活にどのようなメリットが生まれるのだろうか。「アウトドアリビング」の魅力を語るキーワードの1つに「非日常体験」がある。
「家の中でちょっと違った日常を過ごせるという点が魅力です。例えばお子さんが絵を描く、おやつを食べる、お父さんがビールを飲む、ぼーっとくつろぐといった、普段何気なく行っている行為が、アウトドアリビングでやれば非日常体験になります。カップラーメンもアウトドアリビングで食べれば、いつもより美味しく感じられたりするんですよ」(高村さん)
「子供を安全に外で遊ばせたい」というパパ・ママの願いも、「アウトドアリビング」は叶えてくれる。家にいながらにして、子供を簡単に外で遊ばせることができるだけでなく、「キッチンで洗い物をしながら、外で遊ぶ子供を見守るということもできます」と高村さん。その他にも、DIYで自分らしい空間を楽しめる、典型的なコト消費体験ができる、といった点も「アウトドアリビング」の魅力だという。
「アウトドアリビング」はどのような層に選ばれているのか
先述したように、「アウトドアリビング」があれば、親の目が行き届きやすい環境で、外遊びが可能になるため、小さい子供がいる家庭に好評とのこと。
さらに、都心にある住宅では、庭のスペースを確保しにくい、光が入りにくいといった悩みも多い。松永さんによると、「アウトドアリビング」はそのような課題解決の手段としても、人気を博しているそうだ。
今の時代に「アウトドアリビング」が支持される理由

働き方に対する考え方が変わり、家族との時間を大切にする家庭が増えていることも、「アウトドアリビング」の人気を押し上げる理由の1つとなっている。「家族との時間をいかに濃密に過ごすか?と考えた時に、自宅で簡単に非日常体験ができるアウトドアリビングを選ばれる方が増えています」(松永さん)
「アウトドアリビング」が好調な背景には、アウトドアそのものに対する人気の高まりも影響している。「最近ではアウトドアグッズの値段が下がり、椅子やテントが安く買える時代になりました。オシャレにピクニックを楽しめる“オシャピクグッズ”も、バリエーションが豊富で、手頃な値段のものがたくさん出ています。こうした背景から、自分で工夫してアウトドアを楽しむ方が増えていると感じます」(松永さん)
また、「映え」を意識するSNSの文化もアウトドア人気を支えていると、松永さんは話す。「SNSで自分の日常を発信したい人も増えています。楽しい時間、ライフスタイルをみんなと共有したいというニーズも、アウトドアが支持されている背景にあるのではないでしょうか」
「1人の時間」もOK!多様なニーズに対応できる“第二のリビング”
家族時間を大切にする一方で、「1人の時間を大切にしたい」と考える人も増えているという。実際、広いリビングが欲しいというニーズは減っているそうだ。こうした変化が生まれている中で、「アウトドアリビング」は“もう一つのリビング”という捉え方もできる。「キッチンとメインダイニング、そして“第二のリビング”というように、アウトドアリビングを第二のリビングとして使っていただければ」と松永さんは話す。
まるでアウトドア雑誌!パンフレットに込められた想い

ヘーベルハウスでは「アウトドアリビング」のある暮らしを提案する、パンフレットを用意している。パンフレットと言っても、住宅の紹介はほとんどなく、アウトドアレシピ、グッズなどの情報が満載で、まるでアウトドア雑誌のよう。キャンプ場やアウトドア用品の売り場に置かれており、思わず手にとって持ち帰りたくなる誌面に仕上がっている。

そもそもは、2014年にアウトドアファッション雑誌『GO OUT』とコラボレーションし、冊子を作ったのが始まりとのこと。現在の冊子は第三弾になるそうだ。
「根本にあるのは、“暮らしを楽しくできるお手伝い”だと思っています」と松永さん。「『家でのちょっとした工夫で、素敵な暮らしができますよ』ということを、伝えたかったんです」と、パンフレットに込めた想いを明かした。それと同時に「ヘーベルハウスを知る前に、ヘーベルハウスのファンになってほしい」という狙いもあるそうだ。
「全部カバーできるサービスを」旭化成ホームズが目指す未来
今や人生100年時代。さらには人々の価値観が多様化し、住まい・暮らしを巡るニーズも変化している中、旭化成ホームズはどのような方向性を目指しているのだろうか。
インタビューの最後に松永さんは「単なる家作りではなく、暮らしそのものの研究を重ねていきたいという想いがあります。その上で、いつの時点でもお客様に向き合って、住み替え先も含めて全部カバーできるようなサービスを、提供していきたいと思っています」と今後の展望を話してくれた。
選択肢の幅が広がり、より一人ひとりに合った住まいづくりが叶う今の時代。旭化成ホームズが提案する「アウトドアリビング」も視野に入れつつ、住まいの在り方を考えてみてはいかがだろうか。
水梨かおる
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