気品と大衆感を併せ持つ「連雀町炭火やきとり もとはし」
東京ウォーカー(全国版)
バランスのとれた脂の乗りで、旨みの強い鳥取県の銘柄鶏「大山鶏」を使った焼鳥が味わえる「連雀町炭火やきとり もとはし」。備長炭でじっくりと焼き上げる職人技に、店長・本橋祐一さんの実家にある農園で育てた採れたての野菜、そして古民家風の店内など、料理や食材だけでなく、随所にこだわりが詰まっている。


1階は11席のカウンターのみ。2階はアンティークのミシンをリメイクした重厚感のあるテーブルやエレガントなイスをレイアウト。どちらも趣のある空間だが、カウンターでは常連客が一杯飲みながらサクッと串を味わって帰っていく“町の焼鳥店”のような光景も日常的だ。
「観光客の方や初めて来ていただいた方は、カウンターに座って炭火で焼き上げるライブ感を楽しんでいただければ」と本橋さん。一方、2階のテーブル席では大切な記念日に過ごす空間として利用する人も多いとか。「そのときのシーンに合わせて空間を使い分けていらっしゃる常連さんも多いですね」
酒の種類に合わせて焼鳥をサーブ


同店で過ごす醍醐味は、やはり職人技を間近で見ながら過ごす時間。「ささみ」(250円)や「はつ」(240円)など単品も20種以上あるが、せっかくなら「おまかせコース」(3本780円〜)をオーダーしたい。なかでも、5本(1250円)か7本(1650円)がオススメ。炭火で焼き上げながら素材の持つポテンシャルを最もよい状態で出すのはもちろん、そのとき味わっている酒の種類に合わせた串を絶妙なタイミングで1本ずつ提供してくれる。

「うちは“塩かタレ”というスタイルではなく、素材にあった味付けをしていきます。ニンニクが香る串や甘みのタレが印象的な串など、その時々の組み合わせを楽しんでもらいたい」と本橋さん。6種ある秘伝のタレを素材ごとに組み合わせるため、味付けは無限大だ。
撮影日の7本コースには同店の名物、「ひな肉おろし」と「セセリ」が。「ひな肉おろし」は大山鶏のもも肉を自家製の酢味噌と大根おろし、「セセリ」はシャキシャキ刻みねぎと味わう。どれも大振りの肉ながら種類ごとに味付けが異なるため、飽きることなく味わうことができる。

もう一つの名物は、こちらもじっくりと炭火で焼き上げた「鴨のたたき」(880円)。バルサミコと滑らかな口当たりのディジョンマスタードで味わう一品で、ワインにピッタリ。噛むごとに肉の旨味が口いっぱいに広がる大人の味わいを堪能してほしい。
常連客が観光客をもてなすはからいも

蔵造りの街並みが魅力の川越という立地から、観光客も多く訪れる。「近隣のホテルや旅館に宿泊されている方が来てくださることとも。最近では外国人観光客も増えましたね」と本橋さん。「常連の方が観光客の方にオススメの場所やお店を教えているような場面も多々あります。そういう姿を見るととてもうれしくなりますね」。

また、外国人観光客が料理とおもてなしのお礼にと絵をプレゼントしてくれたこともあるとか。本橋さんは「海外の方からすると、職人が目の前で調理したりサービスをするのは珍しいことのようで、気に入ってくださる方もいらっしゃいます」と謙遜するが、ゲストが受けた印象は決して物珍しさだけではないはず。
目の前にいるゲストがどんなお酒を味わっているか、食事のペースはどのくらいか、どんな雰囲気で過ごしているか…。そういったあらゆる状況に応じて瞬間を見極めながらサービスをする、そんな本橋さんの粋なはからいが多くの客を惹きつけているに違いない。
※連雀町炭火やきとり もとはしはAmexとJCBの地元を応援するプログラム「SHOP LOCAL」参加店です
【構成・取材・文=CRAING/=撮影=齋藤ジン/ウォーカープラス編集部】
CRAING
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