過去の名車に出会える!日産本社ギャラリーにヘリテージゾーン開設
横浜ウォーカー
横浜駅にほど近い日産グローバル本社ギャラリーは、9月27日(金)から同社の歴史を飾った名車を展示するエリア「ヘリテージゾーン」を開設した。

日産グローバル本社ギャラリーは、2009年8月に同社が横浜・みなとみらい地区に移転したと同時にグランドオープン。延べ約1300万人以上が来場したという同社の商品・企業情報発信拠点であることに加え、市販車の試乗などもできる大人から子供まで楽しめる施設だ。
日産の名車が定期的に入れ替わり展示
今回新設した「ヘリテージゾーン」は、日産グローバル本社ギャラリー開設10周年を記念してオープンしたもので、同社が保有する約400台に加え、座間市にある歴史車両コレクション「日産ヘリテージコレクション」の車両を定期的に入れ替えながら展示するほか、220インチの壁面LEDスクリーンで、過去の動画コンテンツや、企画展示車両の解説を上映。

さらに100台以上のミニカーを展示したモデルカーウォールや、自由に閲覧できる自動車雑誌のバックナンバーなどを展示する。


このオープンに先立ち、日産自動車の星野副社長は「本日新たにオープンするヘリテージゾーンは、創業以来変わることなく受け継がれてきた日産DNAを凝縮した空間として誕生しました」と挨拶。

そして同社初期に製造したダットサン14型の前で「私たちは1933年に創業し、今年で86年目を迎えます。創業以来、常に新しい技術で革新的な商品を皆様にご提供して参りました。私たちがあり続けてきたのは、それを愛して頂けた多くの熱い想いのお客様があってこそだと思っております。このヘリテージゾーンは、そのような熱い想いの詰まった車を、リラックスした空間で楽しんでいただける場所にしていければいいなと思います」と抱負を述べた。

このヘリテージゾーンのオープンを記念し、9月30日(月)の20時までヘリテージカーを大きくフィーチャーした特別展示「NISSAN HERITAGE WEEKEND MUSEUM」を開催中。期間中は過去最大規模となる19台の懐かしい車が展示される。


また、28日(土)と29日(日)の2日間は、ヘリテージカーガイドツアーや、展示されている車両への乗り込み撮影、さらにヘリテージカーのデモンストレーション走行(雨天中止)など、貴重な車両体験ができる。さらに、ギャラリー内を撮影し、#NissanGalleryとハッシュタグを付けてSNSに投稿した方には、ヘリテージカークリアファイルがプレゼントされるという。
名ドライバーが好きな日産車は「NOTE e-POWER」
さて、このヘリテージカーゾーンのオープンを祝して、日産のモータースポーツを支えた元日産GTチーム総監督で、現日産/ニスモ・アンバサダーの柿元邦彦氏と、19歳から同社のワークスドライバーとしてステアリングを握った長谷見昌弘氏(現ニスモ名誉顧問)によるトークショーが行われた。

長谷見氏は冒頭、先日宮城県のスポーツランドSUGOで行われたSUPER GT第7戦での今季日産陣営としての初優勝を祝福。

柿本氏は照れながら「長谷見さんに言ってもらえて嬉しいです。今季はなかなか優勝できなくて。でも次の最終戦のもてぎで表彰台を独占できるようがんばります」と勝負師の目で会場を沸かせた。その後、過去の想いで話に花を咲かせる両名。長谷見氏は「一時期、ポルシェなど他車にも乗ったのですが、その時にボディの大切さを知りまして。それから日産車に乗った時にすぐ『もっとボディを強化しないとダメだ』と伝えまして。それからだいぶよくなりましたよ」というと柿本氏は「本当に長谷見さんはボディのことしか言わなくて」と笑いを誘った。

現在の日産車で好きな車は?と尋ねられた長谷見さんは「僕はよくレンタカーを使うのですが、その中でNOTE e-POWERが好きで。僕はアンダーステアが出るからFF(フロントエンジン・フロントドライブ)の車が嫌いなんですよ。NOTEもアンダーステアが出るのですが、NOTE e-POWERは、床面にバッテリーがあって低重心なのか、アンダーステアが出ないんです。トルクもあるし、あの車はいいですね。初めてFFが好きになりました」と絶賛。

過去の中で好きな車は?と尋ねられた二人は「僕はスカイラインのハードトップが好きですね。GT-Rも含めて。というのもボディがしっかりしているから。今の車は安全基準がありますから、(クラッシャブル構造の関係で)フロントの剛性が弱いんです。大変だと思いますけど、日産にはガチッとした車を作ってほしいですね」と要望を出すと、柿本さんは「思い出ではR32型のGT-Rですね。初めてモータースポーツの世界に四輪駆動を持ち込んだのですが、乗る前に長谷見さんから嫌な顔をされたんですよ。でも乗り終わったらやっぱり四輪駆動だよね、とおっしゃって(笑)。以来、日本国内のレースで勝ちまくりましたし、初めてスパ・フランコルシャンの耐久レースに持ち込んだ時も、圧倒的な強さで、FIA(国際自動車連盟)から『来年出るなら150kgのウエイトハンデを積むように』と言われてしまって。それだけ先進的なレーシングカーでしたね」と思い出に浸っていた。
最後に長谷見氏は「今、日産はゴタゴタしていて、モータースポーツ予算も削減しようとしているけれど、ファンもいるし、モータースポーツから車は生まれるから、頑張ってほしいし、よろしくお願いします」とエールを送った。
栗原祥光
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