上田監督らが撮影秘話を披露!スペシャルゲストも! 映画『スペシャルアクターズ』大阪で関西凱旋舞台挨拶
関西ウォーカー
2018年「カメラを止めるな!」で日本のみならず、世界中の映画界にて「カメ止め旋風」を巻き起こした上田慎一郎監督の劇場長編映画第2弾「スペシャルアクターズ」が10月18日(金)より全国にて公開中。10月19日(土)大阪市北区の「大阪ステーションシティシネマ」にて関西凱旋舞台挨拶が開催され、監督、脚本、編集、宣伝プロデューサーを務める上田慎一郎、キャストの大澤数人、河野宏紀、津上理奈、音楽を担当した鈴木伸宏が、上映後に登壇した。

まず始めに上田監督が、「滋賀県出身なのだが、高校を卒業して1年間日本橋に住み、大阪で自主映画を撮ったりしていた」と自己紹介。続けて「去年は『カメラを止めるな!』で結構舞台挨拶にも来させていただいたが、また新しい作品で来ることができ、嬉しい」と笑顔で挨拶。
緊張すると気絶する主人公・大野和人役の大澤数人は、10月16日(水)に大阪市中央区にある「なんばパークスシネマ」にて行ったムビチケを300枚手売りするというイベントについて触れ、「その時に買っていただいたお客様がいらしたら、本当に有難うございます!」と述べると、客席から手が上がり、深々とお辞儀した。

主人公の弟・大野宏紀役を務めた河野宏紀は「大阪は僕の生まれたところでもあるし、おばあちゃん家もあるので、大阪で上映できることが本当に嬉しい」と喜びを語った。
続いて旅館の女将・津川里奈役を演じた津上理奈は「奈良県出身なので、今日は両親とおばあちゃんと、見る範囲に友達家族と友達とみたいな感じで、結構知っている顔がいっぱいあって、アットホームな雰囲気の中舞台挨拶ができてすごく嬉しい」と笑顔を浮かべ挨拶した。
「本作は『カメラを止めるな!』と同様にオーディションにて選んだキャストと作ったものである」と上田監督。今回は1,500通もの応募があり、その中から選んだ15人とワークショップなどを経て作ったと明かした。「カメラを止めるな!」は元々あらすじがあったものに対しキャストを選抜した形式であったが、本作はまずキャストを選んだ上で、ワークショップや話し合いを行い、0から生み出したものという違いがあるという。
15名の中で唯一、津上だけが演技未経験であり、現役の会社員であるため、有給を使い撮影や舞台挨拶に臨んだといい、「今年の有給は全部『スペアク』だけに使い、風邪も引けない状態で頑張っている」と明かした。「今後は女優を目指していくのか、どうするのか?」と上田監督が尋ねると、津上は「すっごく楽しかったんですけれど…まだ考え中です」と述べた。

大澤は、10年間で3本しか役者の仕事をしたことがなく、そのことを両親も知らなかったと明かした。当日、両親が本作を観に行っているとのことだったが、「まだ感想は来ていません」と少し残念そうな様子。
印象に残っているシーンについて、津上は大澤と2人でのシーンを挙げ「めちゃめちゃ小さい部屋で、すごく暑い日に、汗だくで撮影した。数人さんはすごく汗かきで、中に汗取りのインナーを着ていても、滝の様にかいていて、途中で着替えさせられていたところが印象に残っている」と語った。
上田監督は、本作は大澤が緊張とプレッシャーで本当に気絶しそうになりながら主役を演じたドキュメントでもあると表現。「カットをかける度にチョコレートを1ダース食べるという決まりがあった」と監督が暴露。その理由として大澤は「チョコレートを食べるとOKがよく出るので」と述べ、「チョコレートが無いと不安で…」と語ると、登壇者、観客から一斉に笑いが起きた。

河野はいつも「自分が1番だ!」と思い、オーディションに臨んでいるのだが、「彼(大澤)を見た時に『これは勝てねぇな…』と思った」と述懐。続けて、「喋り方とか、佇まい、芝居一つ一つにすごく存在感があって、無茶苦茶悔しい思いをした」と胸の内を明かした。河野がそういう思いを抱いていたことを上田監督は最近知ったと言い、「ビックリした」とコメント。ワークショップの段階から、大澤と河野がペアを組むことが多く、最初に怒り口調で褒め合うという即興劇をした際に「この2人をバディにした映画を作りたいなと思った」と、制作秘話も明かされた。

上田監督より「今日は特別ゲストが来てくれている」との発表があり、「カメラを止めるな!」でプロデューサー役を務めた、どんぐりが客席から登場。「ついさっき知りました。楽屋に551を持って現れました!」と上田監督が紹介すると、どんぐりは「突然やって来ました!さっき上田監督とキャストさんの話を聞いて、またすごく気持ちが熱くなった」と明かし、「上田監督は2年前に『カメラを止めるな!』を書いて下さった時に、『みんなが次に繋がるように書きました』と仰ったんですよ。それを聞いて、『なんてすごく優しい人なんだろう』と思った」と当時を振り返り、「この作品もそれぞれのキャストの方が次に繋がるようにという思いで書かれていると思います」と語った。それに対し上田監督は「みんなの代表作になるようにという思いです」と答えた。するとどんぐりが、観客に向かって、「みなさんが一言SNSなどで繋げて下さることにより、『カメ止め』もそうだったように広がっていくので、是非『スペシャルアクターズ』応援宜しくお願いしまーす!」と大声で訴え掛けた。

最後に上田監督が「昨日から公開が始まり、また今回もまだ有名ではない俳優達と一緒に作った作品が、いきなり148館で公開され、まだまだメジャーの大作と比べると認知度が低く、広がっていないなと思うところもあるので、今日2日目に観られたみなさんが自慢できるような作品にしたいし、劇場を溢れ返させたいと思っている。是非応援宜しくお願い致します!とPRし、舞台挨拶は終了した。
南華凛
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