前九年合戦の決戦地にみる「安倍氏の実像」を知る企画展が岩手県で開催中
東京ウォーカー(全国版)
岩手県盛岡市の遺跡の学び館で2020年1月19日(日)まで、企画展「安倍氏最後の拠点 厨川」が開催されている。

平安時代後期の11世紀、岩手郡厨川には、安倍氏の厨川柵(くりやがわのさく)・嫗戸柵(うばとのさく)が置かれていた。前九年合戦終盤の1062年9月15日から17日、厨川で最期の合戦が行われ安部氏は滅亡。近年の発掘調査で、盛岡市西青山の赤袰(あかほろ)遺跡は安部氏の土器生産遺跡であることが確認され、考古学的知見から現在の大館町・大新町から安部館町付近にかけて厨川柵・嫗戸柵が存在すると考えられるようになった。
この企画展では、「奥六郡」で安倍氏が台頭し勢力を広げた背景や、安倍氏の拠点について、岩手県内の安倍氏関連遺跡や同時代遺跡の発掘調査成果を一堂に集め、読みとく。

担当者は「今回の企画展は、最新の発掘調査の成果をもとに、平安時代後期の北東北に勢力を持ち、朝廷と蝦夷(えみし)との間で難しい立場にありながら台頭し、朝廷との戦いの果てに滅亡した安倍氏にスポットを当てています。展示全体から安倍氏一族の生き様を感じ取っていただければと思います。そして、長年謎に包まれていた安倍氏の最後の地、『厨川柵・嫗戸柵』に迫っていきたいと思います。ぜひご覧ください」と展示の魅力を話す。
様々な発掘調査の成果が展示される本展。岩手県の歴史をより深く知るためにもぜひ足を運ぼう。
ウォーカープラス編集部
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