コーヒー月額3200円の定額制カフェの狙いは?話題の「サブスクリプション」を大阪と京都で検証
関西ウォーカー
ビールやラーメンなど、昨年ごろから、飲食業界で話題になっているサブスクリプション(定額制)の波が関西にもやって来つつある。利用客にとってお得な定額制ドリンクの、店側のもくろみに切り込む!<※情報は関西ウォーカー(2019年23号)より>
関西での定額制飲食を占うサービスがスタート!
2013年にグランフロント大阪の地下1階にオープンしたカフェ「ALL DAY COFFEE」は、ハンドドリップコーヒーや深煎りのエスプレッソがメインのカフェラテなどが楽しめるカフェ。9月9日からアメリカーノコーヒーを月額3200円、カフェラテは月額4500円で月に25杯飲めるサブスクリプションプランをスタートした。コーヒーは7杯、カフェラテは10杯で元が取れる計算になる。

オフィスビルの地下という立地から、ランチ終わりのコーヒーを購入する常連へのサービスメニューとして始めた。広報担当者は「このサービスを通じてスタッフが顧客とコミュニケーションをとることで、ヘビーユーザーの求めるドリンクなどの商品をキャッチできるのではないかと考えている。30人限定だがニーズがあれば極力増やしていきたい」と話す。


■ALL DAY COFFEE<住所:大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪 うめきた広場B1 電話:06-6359-2090 時間:10:00~22:00(LO21:30) 休み:不定休 席数:8席 タバコ:禁煙 アクセス:JR大阪駅より徒歩1分、阪急大阪梅田より徒歩3分>
さらに一歩進んだ進化型定額制飲食サービスも
京都の「Cafee Base KANONDO」は、常時10種類以上のコーヒーを熱風四季焙煎&ハンドドリップで提供するカフェ。この10月1日からスタートした「always DRINK」にも参加している。

「always DRINK」は参加店のどこでも利用できるスタイルが大きな特徴。「KANONDO」が参加する京都市中京区と下京区エリアでは、月額2200円で11店舗のドリンクが数量制限なしの飲み放題に。運営会社であるイジゲン株式会社の佐藤裕子さんは、自社運営店舗などでの実績に基づいて生み出したシステムで、「『来店客が倍になった』や『日に日に客が増えている』との声もあり、利用客だけでなく固定客を増やしたい参加店にもメリットが多い」と胸を張る。

定額制は、月額5000円(税込)でブレンドコーヒーのみ25杯と、月額7500円(税込)で大半のコーヒーが制限なしの2種。「ほとんどのコーヒーメニューを制限なしで飲めるので、コーヒーファンは7500円のプランを選ばれます」とは、店主の鬼追善久さん。
■Coffee Base KANONDO<住所:京都市中京区観音堂町466 ミヤコビル3F 電話:075-741-8718 時間:10:00~18:00、土日祝11:00~ 休み:不定休 アクセス:阪急烏丸駅、地下鉄四条駅より徒歩3分>
数字で見るヒットのポイント
【2回】コーヒースタンドを利用する常連客が1日に利用する平均的な回数。真のコーヒー好きは、朝、ランチ後、帰宅途中に利用することが多い。
【50杯】「Coffee Base KANONDO」の無制限コースで1か月間に一番多く飲んだ利用客の杯数。「多彩な豆を楽しめて杯数も増えますね」と鬼追さん。
【11軒】「always DRINK」の京都市中京区と下京区エリアで利用できる店舗数。月額5478円(税込)でランチが楽しめる「always LUNCH」は18軒。
サブスクリプションの可能性はまだまだこれから。鬼追さんも、「コーヒーの味や店のファンになってもらうことが大事。一度でも店に来てもらえるのはチャンスなんです」と期待を寄せる。
関西ウォーカー編集部
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