今、商店街が面白い！編集長が語る、これからの商店街と街の未来

AmexとJCBによる地域活性化プログラム『SHOP LOCAL』と「ウォーカープラス」がコラボして、全国の魅力的な「商店街」の特集を2か月にわたって連載。編集部の総力取材で北は青森から西は神戸まで、50を超える店舗を紹介してきた。特集を振り返って本メディア編集長・浅野祐介が、今回改めて感じた“地方の力”ついて語る。

商店街の数だけストーリーがある

ウォーカープラスで、複数の商店街にフォーカスした企画を実施したのは今回が初めての試みと話す浅野。

「当たり前のことですが、商店街の数だけ“ストーリー”があること、そのストーリーを構成する“主人公＝お店”の数だけ“ストーリーの深み”があることを再発見しました。平成の時代に日本各地に大型の商業施設が増え、ある意味で標準化されたサービスが“市民権”をどんどん獲得していった(これはこれで良いことだと思います)一方、今はまた、その地域ならではの独自のサービスが、あらためて注目を浴びているという流れもあります」

この街が、人が、物語が好きという人が集まる場所が商店街

浅野は、「地元愛、郷土愛の在り方も一辺倒ではなく、それぞれがそれぞれの想いを持って商店街の一角を担うキャストたち。本企画の取材先のオーナーたちの言葉が印象に残った」と話す。

『生活者として戸越銀座が大好きでした。友人が訪ねてきたときは、自分のことを自称“戸越コンシェルジュ”とよび、ここのパン店ではカレーパン、このお店ではこのお煎餅がおいしい！って紹介していたくらいです』

『商品を売ることよりも、どんな土地でどんな風にして作られているのかという物語を伝えたい』

言葉は違えど、この想いを持った方たちがたくさん登場している。どの商店街、どの店舗にも、そこに営みがあり、会話があり、想いが行き交うからこそ生まれる愛情や街の発展を願う気持ちが大きな魅力となり、商店街を作っていることを取材を通して再発見することができた。

「一億総メディア時代」だからこそ大切な「発見される力」

「本企画は、『SHOP LOCAL』を展開するAmexさんとの共同企画でもありますが、Amex側の“地元の店を、みんなの街を応援したい”という想いに触れたことも貴重な経験だった」と浅野。

「“どの商店街を、どんな店舗を、どんな人にどんな話を聞くか”」という、いわば合同編集会議は、“これ何時間やっても終わらないのでは…”というくらいのディスカッションの場に(苦笑)。ストーリーを裏方として支えたいという想いが、真摯に伝わってきましたし、全国の地域・街のストーリーを伝えたい、という我々の想いと、リンクするところがとても多いなと感じました。結果、本企画はユーザーの方にも高い評価を得ることができていて、今は10の商店街ですが、今後も継続していければと考えています」

「最後に、本企画を通じてあらためて感じたこととして、商店街や、商店街を構成する店舗の皆さんには、“発見”してもらうための魅力を磨き続けてもらえればと思います。『一億総メディア時代』とも呼ばれる今の時代は、誰かに伝えたくなるストーリーを多くの人が求めています。全国の地域・街のストーリーを発信する我々も“発見”する努力を怠らず、その魅力を、その物語を、ひとりでも多くの方に向けて“発信”し続けていければと思います」

CRAING