晩秋に輝く松戸の魅力!歴史と芸術にあふれ、おいしいものもいっぱいの街。週末、松戸に行ってみない?

2019年11月8日 16:05更新

横浜ウォーカー 横浜ウォーカー編集部

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千葉県北西部、チーバくんのちょうど鼻の下あたりにある松戸市は、古くは水戸街道の宿場町として、現在は都心に近いのに緑豊かで静かな環境があり、「住みたい街」として人気を集めている。有名な観光地としての雑踏がなく、のんびりと街歩きしたい人におすすめ。秋から冬にかけては、芸術や音楽、また食などのイベントも盛りだくさん。松戸散歩にぴったりのスポットとグルメをご紹介!

季節が移ろう庭園と激動した時代が重なる「戸定邸」

広々とした芝生に映える書院造りの戸定邸

広々とした芝生に映える書院造りの戸定邸

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松戸駅から南へ歩くと、標高約26mの小高い丘に行き当たる。その丘を登ると「戸定が丘歴史公園」があり、園内の東屋からは松戸市の街並みや静かに横たわる江戸川、晴れた日には遠く富士山まで見渡せる絶景が望める。この丘には、最後の水戸藩主・徳川昭武(あきたけ)が明治期に住んだ「戸定邸(とじょうてい)」が残されている。戸定邸は1884(明治17)年に約2年の建設期間を経て完成した書院造りの家屋。現在は国指定重要文化財として、また明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物として、一般公開されている。

戸定邸表座敷の縁側から芝生の広がる庭園を望む

戸定邸表座敷の縁側から芝生の広がる庭園を望む

徳川昭武は最後の将軍・徳川慶喜(よしのぶ)の実弟で、13歳にして次期将軍候補となり、1867(慶応3)年に開かれたパリ万国博覧会へ将軍名代として派遣された。昭武はフランスのほか、5カ国を歴訪したのち帰国するも、明治維新により徳川幕府はすでになく、「幻の将軍」となってしまう。その後、パリへの留学などを経て29歳で隠居し、戸定邸で暮らすことになる。

目まぐるしく変化する時代や運命に翻弄されながら、華やかさを求めず、質実剛健に生きた彼の生涯が、戸定邸に漂う気品や静けさを生み出しているのかもしれない。

離座敷の欄間には母方の家紋である竹と雀があしらわれている

離座敷の欄間には母方の家紋である竹と雀があしらわれている

戸定邸に隣接する「戸定歴史館」では、徳川昭武の遺品を中心とする松戸徳川家の伝来品や、徳川慶喜家伝来の貴重な品々を展示しており、当時の徳川家の様子などを分かりやすく知ることができる。特に昭武が将軍名代として派遣されたパリ万国博覧会に関する資料や、幕末から明治にかけての古写真、調度品などを順次入れ替えして公開。何度訪れても、新たな学びを得られる。

当時の貴重な資料を収集し、保存公開している戸定歴史館

当時の貴重な資料を収集し、保存公開している戸定歴史館

■戸定が丘歴史公園(戸定歴史館・戸定邸)

住所:千葉県松戸市松戸714-1 電話:047-362-2050(戸定歴史館) 時間:9:30〜16:30(閉館17:00) 休み:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始(12月28日〜翌年1月4日) 駐車場:乗用車46台、バス6台(無料、バスは電話にて要予約) 入館料:歴史館(個人一般150円、高校生・大学生100円)、戸定邸(個人一般250円、高校生・大学生100円、共通(個人一般320円、高校生・大学生160円)

歴史ある庭園や建物のなかで催されるイベントにも注目!

戸定邸をはじめとする戸定が丘歴史公園では年間を通して様々なイベントが開かれている。2019(令和元)年11月16日(土)、17日(日)には「Citizens of the Future(未来の市民)」をテーマに、科学と芸術の国際フェスティバル「科学と芸術の丘2019」を開催。特別展覧会や各種ワークショップ(要事前予約)などが楽しめる。また、11月24日(日)には、「第8回松戸クリスマス音楽会」の一環として、「戸定邸1867コンサート」が開かれる。13歳にして一国を代表し、万博に派遣された昭武をモチーフに作曲家・荒川洋氏が作った歌劇「1867〜幻の将軍〜」(抜粋版)などの演奏が楽しめる。歴史や自然のいぶきのなか、芸術や音楽に身を委ねる至福のひとときを過ごしてみては?

■科学と芸術の丘2019

会場:戸定邸・松雲亭・戸定が丘歴史公園 日時:2019年11月16日(土)10:00〜17:00、17日(日)10:00〜16:00 入場料:無料 戸定邸のみ入館料(個人一般250円、高校生・大学生100円) 問い合わせ:047-366-7327(松戸市文化観光国際課)

■戸定邸1867コンサート

会場:戸定邸表座敷棟 日時:2019年11月24日(日)1回目11:00〜11:40、2回目13:00〜13:40 入場料:戸定歴史館・戸定邸共通入館料(個人一般320円、高校生・大学生160円)など

問い合わせ:047-362-2050(戸定歴史館)

松戸市が誇る旬の味覚を味わおう!

松戸市は東京へのアクセスも良いところから、ベットタウンとしても注目されているが、市街地を一歩離れると自然や田園に囲まれ、新鮮な食材がいっぱい。また、それらを使った絶品グルメも盛りだくさんで、街歩きにピッタリの場所。そんな松戸産の味覚をたっぷりお届け!

松戸産のネギは「矢切ねぎ」と「あじさいねぎ」の2本立て!

日本一のネギの生産量を誇る千葉県。なかでも高品質な産地として知られる松戸市には「矢切(やきり)ねぎ」と「あじさいねぎ」の2つの代表的な品種がある。「矢切ねぎ」は松戸市の南側にある矢切地区で生産され、身が太く真っ直ぐなのが特徴。その見た目の良さから高級料亭などでも使われる。一方の「あじさいねぎ」は松戸市の北部、小金地区で栽培されている青ネギ。シャキシャキとして、深い香りと辛味が魅力だ。どちらも普段口にするネギとは一線を画した個性あるもので、松戸に来たからには、是非とも味わいたい。

ネギのイベント!? 全国ネギサミットが開催!

そこでおすすめなのが、2019(令和元)年11月23日(土)、24(日)に開かれる「全国ねぎサミット2019 inまつど」。今年で10回目を迎える人気イベントの記念すべき回が、松戸市で開かれることに。全国各地で栽培される自慢のネギや、ネギを使ったグルメが盛りだくさん。もちろん、松戸を代表する「矢切ねぎ」と「あじさいねぎ」に加え、今回新たに「松戸ねぎ」も登場する。ネギ好きにはたまらないイベントだ。

■全国ねぎサミット2019 inまつど

会場:21世紀の森と広場(光と風の広場・水とこかげの広場)・森のホール21 日時:2019年11月23日 (土)、24日(日)各9:30〜15:30※雨天決行 入場料:無料 駐車場:21世紀の森と広場東駐車場323台ほか(有料)※当日は混雑が予想されるため公共交通機関の利用をお願いします 交通:JR新八柱駅より徒歩15分 問い合わせ:047-366-7328(全国ねぎサミット2019inまつど実行委員会事務局 松戸市農政課内)

お土産にもぴったり!ネギドレッシング&ご飯のおとも

生産者自らが作った「あじさいねぎ」のドレッシング(左)など

生産者自らが作った「あじさいねぎ」のドレッシング(左)など

あじさいねぎを栽培している生産者自らが作ったドレッシングには、ネギはもちろん、野菜がたっぷりと使われている。野菜の甘味に加え、ネギの香りや食感が楽しめる一品。また、ご飯やパンなどに付けても美味しい「あじさいねぎの肉みそ」や「あじさいねぎの醤油ダレ」もおすすめ。ラベルも可愛く、お土産としても人気だ。馬橋駅から徒歩8分にある農産物直売所「まつぼっくり」などで購入できる。

■まつど農産物直売所 まつぼっくり

住所:千葉県松戸市新作382-2 電話:047-341-3050 時間:毎週火曜8:00〜12:00、毎週土曜13:00〜16:00 駐車場:12台(無料) 交通:JR馬橋駅東口より徒歩8分

地元に愛される和菓子店が作る「矢切ねぎコロッケ」

サックっとした衣にシャクシャクのネギの食感が楽しい矢切ねぎコロッケ

サックっとした衣にシャクシャクのネギの食感が楽しい矢切ねぎコロッケ

矢切ねぎを手軽に味わいたいという人にピッタリなのが、地元の和菓子店「和菓子所 八矢庵」が作る「矢切ねぎコロッケ」。シンプルな下味が素材の良さ強調し、ネギの甘味と食感を存分に楽むことができる。もちろん、「矢切どら焼き」や「矢切最中」などの和菓子も人気だ。

■和菓子所 八矢庵

住所:松戸市下矢切78-1 時間:10:00~17:00 電話:047-362-5909 休み:火曜 駐車場:2台(無料)

酸っぱいだけじゃない! 関東では国産レモンの先駆け「新松戸レモン」

最近、巷で流行の兆しを見せる国産レモン。広島や宮崎などが有名だが、実は松戸市は国産レモンの先駆けの地。なんと、20年以上も前からレモンの栽培を始めていたのだ。松戸市でレモンを育てているのは新松戸で農家を営む鵜殿(うどの)さん一家。当時運営していた園芸店で売れ残ったレモンの鉢植え3本を育てたのをきっかけに、その後試行錯誤を重ね、今は500本で年間3トンを収穫している。新松戸レモンの特徴は、角のない酸味と優しい甘さ。農薬を使っておらず、安心して皮まで食べられるのも魅力だ。2018(平成30)年には直売所「MONPE」をオープン。10月〜2月まで採れる新松戸レモンなど旬の柑橘類を販売している。

ジュースやカクテルにもピッタリ。皮まで味わえるのもうれしい

ジュースやカクテルにもピッタリ。皮まで味わえるのもうれしい

■MONPE

住所:松戸市新松戸6-16 営業期間:9月中旬〜2月下旬 時間:10:00~17:00 電話:090-4955-4543 休み:月曜(祝日の場合翌日) 駐車場:なし

旬の味覚やイベントが盛りだくさんの秋の松戸市。新たな発見を求めて、週末、お散歩に出かけてみては?

【取材・文・撮影=山茶花出版】

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