Ustream Asia中川社長と角川グループホールディングスの角川会長がソーシャル社会とメディアの関係を語る!【前編】

関西ウォーカー

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3月5日に開催された「USTREAM宣言 in 奈良」では、Ustream Asia(株)の中川社長と、(株)角川グループホールディングスの角川会長の対談も実現。ソーシャル社会とメディアの関係について熱い意見が交わされた。

—本日は「ソーシャルが大衆を動かす」をテーマに語っていただきます。

角川 「関西ウォーカー」の「ウォーカー」は私が名付け親ですが、奈良と無縁ではありません。猿沢池のほとりを歩いていて思いついた。

昨年3月、私の著書の「クラウド時代と〈クール革命〉」が出版されたころから「クラウド」という言葉がさかんに口にされるようになった。日本のコンテンツ、文化はジャパンクールとして世界で認められている。このコンテンツがインターネットの技術発展によってどう変ぼうするのかを考えている。

私は2014年にはすべてのコンテンツはネット化し、サービス化し、ソーシャル化すると仮説を立てています。映画も本も無体化してサービスになる。大衆からの情報発信を受け止められないコンテンツはあり得ない。

ところで、ソーシャルという言葉を定義できますか?ソーシャルとは「社会」のこと。だからソーシャル社会というと「社会社会」になって、実はおかしい。ソーシャルという言葉は社交や交友と受け止めるとよい。

1千万単位でコミュニティを作っているUSTREAMもソーシャルと名付けたい。mixiやDeNA、GREEは2300万人、Facebookは5億人のソーシャルサービスとしてコミュニティを作っています。人と人との関係もデジタル化されている。1000万人のコミュニティでみなさんが会話しあっていること自体がソーシャルコミュニケーションだ。

中川 自分自身、ソーシャルやソーシャルメディア、USTREAM、自分のやっていることの意味を常に問いかけながら仕事をしている。Twitterが自分たちをメディアではなくコミュニケーションツールと言っているように、USTREAMもあくまでもサービスプラットフォーム。これを土台にメディアが育ったりコンテンツの制作や流通が活性化する。旧来のメディアにない新しいタイプのメディアになる可能性は秘めている。

—逆に角川のようなプロのメディアはどうすればいいのでしょう?

角川 ソーシャル社会以前は知識社会と言われていました。日本は80年代になって初めて知的財産が重視されるようになり、それまでの労働集約型企業から特許や著作権を重視する知識集約型企業へと脱皮するようにと言われた。そんな背景から世論をリードする知識人が登場し、マスメディアがそれを支えていた。

ところがいまは知識よりも情報が重視されるソーシャル社会。知識はストックで固定されており、情報は雑誌に掲載された時点でストックになる。いまはフローの情報が富を生み出す時代であり、情報集約型社会。一人ひとりが放送局になり、チャンネルを持って発信する時代。それを実現するのがUSTREAMやTwitter、Facebook、YouTube。

USTREAMのような動画配信サイトがメディアに突きつけられているショック。その大きな特徴は「即時性」と「ありのまま」。この2つは動画投稿サイトをいままでのメディアとまったく違うものにしている。

(後編に続く)http://news.walkerplus.com/2011/0404/19/

※2011年3/5に開催された「USTREAM都市宣言 in 奈良」での対談を再構成したものです。

USTREAMアーカイブでも観られます。

http://www.ustream.tv/recorded/13095176

http://www.ustream.tv/recorded/13097674

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