はーこのSTAGEプラスVol.71/s**t kingzインタビュー「X’masプレゼントはダンス!」
関西ウォーカー
演劇ライターはーこによるWEB連載「はーこのSTAGEプラス」Vol.71をお届け!
世界中から注目されているダンスパフォーマンスグループ、「s**t kingz(シットキングス)」、通称“シッキン”。shojiをリーダーに、kazuki、NOPPO、Oguriの男性4人組だ。数多くあるダンスグループと一線を画すクオリティの高さは、ダンス動画で明らか。めっちゃうまい。そして楽しい。今回、町がクリスマス一色の華やかな時期に、s**t kingz DANCE LIVE 2019『メリーオドリマX’mas』を上演する。東京・大阪公演の前売りは既に完売、追加公演も完売し急遽、機材席を一部解放し、全公演チケットを再販売するというほどの人気だ。

彼らのこれまでの単独ライブは、カフェや工場、トイレ、図書館など、ひとつのシチュエーションの中で繰り広げるコメディタッチのストーリーを、ダンスで表現するノンバーバル(セリフなし)の芝居だった。ライブの観客は、ダンスをやっている人以上に一般の人が多い。子どもから年配の方、家族など幅広い客層は、「ダンスをいろんな人が楽しめるような環境を作れたら」(shoji)と、積極的に行っている活動の成果でもある。
5作目となる最新作「メリーオドリマX’mas」は、シッキン史上、最も踊りまくりのダンスライブ。1時間半から2時間、約20曲の音楽に乗せ、キレッキレのダンスを魅せる。シッキンからのクリスマスプレゼントだ。ダンス動画では伝わらない生の魅力と迫力を届けようと意気込む4人が来阪、シッキンの魅力、そして今回のライブへの思いを語った。
【シッキンの魅力を教えて】

shoji:シットキングスは、いろんなシチュエーションをダンスにするのが得意。ラーメン屋さんでお店の人がお客さんにラーメンひっかけちゃった、みたいなことをダンスにしてショーを作ったり、踊ろうと思ったけど誰か一人だけポーズがおかしくて笑いが止まらない、というようなことを5分ぐらいの作品にしたり。日常生活の中の、あるあるみたいなシーンをダンスで表現するのが得意なグループだと思いますね。
kazuki:それがシットキングスの持ち味だと思うんですけど、もっと大きく言うと、何かとダンスをくっつけて何でもシットキングス風なものに作れちゃう、なんでも屋さん(笑)。でも、ピュアにカッコよくダンスを踊るとか、キメる時はキメるということもすごく大事にしていて、自信があります。その両方を幅広く出来るのがシットキングスの魅力だと思います。
NOPPO:前は、何秒から何秒は誰が作る、とか担当が分かれていたんですけど、最近は意見を言い合って、この部分は4人で一緒に作るというような作り方が多くなりました。頭の中だけじゃ考えられないような構成や、その時に奇跡的な動きや流れが生まれたり。シッキンならではの作り方がそうさせてるのかな。僕は好きです、そういうとこ。
Oguri:シッキンのダンスって、すごいものを観ているという感覚というよりは楽しいって思えるものだと思うんですね。もちろん技術的に難しいことをしているんですけど、それを全面に出さずに、誰が観てもなんかすごく楽しいって。で、よくよく考えたら、けっこうすごいことしてるよな、みたいな。クオリティは高いんですけど入り口はものすごく入りやすいみたいなところが、シッキンの売りだと思いますね。
【振付はどうやって?】
shoji:作品作ってる時、スタジオに入って音楽聴きながら4人で一緒に動きながら作ることもあれば、曲によってはセクションで分けていって、そこでジャンケンして、誰がどこのパートを作るかを勝った人が選んでいく。
kazuki:一番間違いないやり方です(笑)。
【音楽は?】
Oguri:最初は既存の曲を使っていたんですけど、去年の舞台は全曲オリジナル。楽曲を制作しました。
kazuki:そこから増えましたね。シーンに合うバッチリの曲を作れるから、探すよりもマッチするので。
shoji:1曲1曲違うクリエイターさんに関わっていただいています。僕たち今までいろいろな人たちの曲を使ってきたからこそ楽しめる舞台だったんじゃないかなと思ったので、音楽的にもさまざまな違いを出すために、いろんなクリエイターの方たちと作品を作らせていただきましたね。ダンスのおかげで、すばらしい出会いばっかりです。
【今回の音楽も?】
shoji:既存のクリスマスの曲を踊ったり、今までにシッキンが踊ってきたいろんな既存の曲で踊ったり、シットキングスがオリジナルで作ってる曲もパフォーマンスします。僕ら、仕事でライブの演出もすることがあったので、そこでいろいろ養ってきたものとかも、改めて自分たちのダンスのライブに落とし込むっていう感じで。ちょっと、いつもの舞台とは違う感覚で準備しています。
【今回の見どころは?】

shoji:ダンスは、もちろん要所要所では揃えているんですけど、一人一人の踊りを見ると、けっこうバラバラなんですよ。なので、今回ライブに来ていただくと一人一人の違いもけっこう見える作りになっていると思います。
kazuki:ライブなんで、舞台の時よりも柔らかく楽しい空気の雰囲気になると思う。誰が来ても、最終的には盛り上がって帰れるように頑張って作ってるので、心配しないでとりあえず来てほしいなって思ってます。
NOPPO:いつもはバンドがいて、歌手がいて、ダンサーがいて…なんですけど、今回は僕らダンサーがメインになって、バンドを背負って皆さんと一緒に楽しむライブになるので、そういうところも楽しんでいただけたらいいな。
Oguri:いままでシットキングスを知ってくれてた人たちには、あ、知っててよかったって思ってもらえるし、知らなかった人たちには、なんでいままで知らなかったんだって後悔するようなライブになってます。だから今回、初めましての方たちは是非、全力で後悔しに来てほしいなと思います(笑)。シットキングス、今回も新しいチャレンジが見どころで、シッキンってほんとになんでもやるんだなっていうところは、是非観てもらいたいと思いますね。
【オレのココを観て!はどこ?】

shoji:ワイルドなオレを観てもらえたらうれしいなと。普段とは違うオラオラなオレが観れるかもです(笑)。
kazuki:僕の見どころは、やっぱ色気なんです(笑)。ファンの方に「セクシー」とか、よく言っていただくんですよ。なので、色気を全面的に出していきたいと思います(笑)。
NOPPO:背がとんでもなくデカいんで、いつでもどこの席にいても観れると思うんですけど、僕のしなやかなダンスを見に来てほしいです。
shoji:NOPPOはこう見えて、踊ったらすごいんですよ。重力がないのかと思うようなダンスをするから。
NOPPO:頑張ってます!(笑)
Oguri:オレの見どころは、もう全部ですね。すごい汗っかきなので、そのほとばしる汗を是非(笑)。1番前の席の方、ご注意を!
【メッセージ】

shoji:とにかく、初めて来る人たちに本当に楽しんでもらえるようにって思って、今、音楽のセットリストを作り直して7回目ぐらい。シットキングスの取扱説明書みたいな、そんなライブになってると思います。今回は来てくれた人たちも一緒に踊ってほしいぐらい。気付いたら、自分の身体揺れてた! みたいに。
Oguri:ただすごいことをひたすら続けるんじゃなくて、皆さんの気持ちがいろんな感情に向くように。楽しい時間もあったり、ちょっとしっとりする時間もあったり…ダンスでいろいろ旅を一緒に出来たらいいなと思います。みなさんが観に来てくれることが、僕らへのクリスマスプレゼントです。全公演、是非観に来て!
全員:初めて観る人、踊ったことない人、ダンスやってる人たち、みんなを楽しませるライブにすることを誓います!
プロフィール
しっときんぐす●shoji、kazuki、NOPPO、Oguri の4人で構成される、ダンスパフォーマンスグループ。2007年よりグループとして活動を始め、アメリカ最大のダンスコンテスト「BODY ROCK」で10年、11年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで20か国以上を訪問。オリジナルの舞台公演は13年に初の単独公演以降、14年に大阪初登場、16年に初の全国ツアーを経て、前回、18年の『The Library』では約25000人を動員するまでに成長した。また、ダンサー活動だけでなく、各メンバーが関ジャニ∞、東方神起、三浦大知など、数多くのアーティストの振付を約200曲以上手掛けている。
STAGE チケット発売中 s**t kingz DANCE LIVE 2019「メリーオドリマX’mas」

公演日時:12月17日(火)19時、18日(水)19時 会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 振付・出演:s**t kingz(shoji、kazuki、NOPPO、Oguri) 価格:7300円 問合せ:0570-200-888(キョードーインフォメーション) HP:https://shitkingz.jp/
取材・文=演劇ライター・はーこ
高橋晴代・はーこ
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