【とっておきのそとあそび、教えます】ゲレンデに飽きた人にこそ知ってほしい!世界的人気のパウダースノー天国ニセコは、バックカントリースキーで楽しむべし

東京ウォーカー(全国版)

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近年、話題のアウトドア・アクティビティ。あまたある中からどれを選ぶべきか、迷ってしまう方も少なくないはず。そこで、国内最大級のアウトドア・レジャー専門の予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」との共同企画として、現地の深掘り取材を繰り返すナビゲーターに“とっておきのアクティビティ”を教えてもらう企画をスタート。

SOTOASOBIナビゲーターの林創さん。長野出身。夏は野尻湖で釣り・冬はスキーと子供のころからアウトドアに親しんできた


今回は、林創(はやし・そう)さんの“とっておき”を紹介します。

待望のスキーシーズンがいよいよ到来!もう、いても立ってもいられません!


子供時代から、冬にスキーをすることは僕にとって当たり前のことでした。大自然と真正面から向き合えるところに惚れ込んでいます。巻機山(まきはたやま)にて。左が僕


こんにちは、そとあそびナビゲーターの林です。前回は初めての記事でちょっと緊張しながら、徳島の吉野川の主のような存在でクレイジー・ケンさんを紹介しました。

そして今回は…冬です!長野の野尻湖の自然で育った僕には最高の季節がやってきました。毎日ワクワクが止まらないのは、数あるアクティビティの中で僕が愛してやまない「バックカントリースキー」の季節がやってくるからです!!

スキー場まで車で5分という場所で育ったこともあり、暇さえあれば友達とスキーをしていました。親が宿泊業を営んでいる家庭も多く、休日ともなれば朝から子供たちをゲレンデに置いて働きにいく親も多かったから、そんな友達と一緒になって朝8時から夕方5時まで、ひたすらスキーで遊んでいました。そんな子供時代を過ごしたこともあり、僕にとってスキーは今でも冬の日常生活の一部。取材で出かけることも多いですが、1シーズンに40日スキーに行くこともありました。

ようこそ、僕が愛してやまない「バックカントリースキー」の世界へ!


そんなSOTOASOBIのナビゲーターの中で誰よりもスキー好きを自負する僕がハマっているのが、バックカントリースキー。中でもニセコで体験するバックカントリースキーは、一度味わったら何度も行きたくなるほどの興奮が待っています。話す前から既にワクワクしてます。

ゲレンデスキーもとても便利で楽しいですが、冬の大自然を満喫するなら迷わずバックカントリースキーをおすすめします!(巻機山)


ニセコのパウダースノーに出会ったら離れられない!極上のふわふわ雪に初めて足を踏み入れる贅沢な体験を知れば、きっと冬が大好きになれる


スキーといえばスキー場のゲレンデで楽しむのが一般的ですが、バックカントリースキーは、整備されたゲレンデを滑るのではなく、バックカントリー=裏山というその名のとおり、自然のままの雪山を登って滑るというもの。特に、降り積もったまま手つかずの新雪が層を作り、その上を滑り降りるときのフワフワとした浮遊感は、ゲレンデでは味わえない格別の心地よさ。まるで水面に浮かんでいるようで、スキーというよりもサーフィンをしている感覚に近いかも。実際、サーファーでバックカントリーにハマっている人も多いんです。空を飛ぶというと大げさですが、それに近い気持ちよさがバックカントリーにはある。そう思っています。

ありのままの姿の雪山を滑り降りていくバックカントリー。ゲレンデは遊ばせてもらっている感がありますが、こちらは自然を遊び尽くしている感覚をたっぷり味わえます!


ニセコならではの豪快に舞い上がるパウダースノーが気持ちいい!


そして極めつきは、パウダースノーと呼ばれる粉雪状のサラサラの雪を舞い上げながら滑り降りる爽快感!自分の動きに合わせてバサッ、バサッと雪が舞い上がるため"雪山を滑っている感"が半端ないんです。舞い上がる雪で目の前が見えなくなることはあたりまえ。とはいえ恐怖感はなく、むしろ雪が舞えば舞うほど気持ちよさがぐんぐんアップします。

バックカントリーでのスノーボードはまさに雪上のサーフィン。僕自身、あまりスノーボードはやらないのですが、滑っている人を見るとかなり楽しそう!


中でもニセコのパウダースノーは世界的にも知られる上質な雪で、驚くほど華麗に舞い上がるんです! ほかにも国内でパウダースノーで知られる場所はあるのですが、ニセコならではの豪快な雪の舞を味わったら他では物足りなさを感じるかも……それほどニセコのパウダースノーは特別なものなんです。冬嫌いの人にも一度この雪を体験してもらえたら、冬が楽しみな季節に変わるかもしれません。

カーブのたびに豪快に舞い上がるパウダースノー! バックカントリーの気持ちよさは、まさにこの瞬間に凝縮されると言っていいほどなんです


ぶっちゃけゼロから始めるのは面倒なバックカントリースキーを気軽にできる、その秘密とは?


ぜひとも皆さんに自然な状態の雪山を滑り降りる興奮を味わっていただきたいのですが、バックカントリーにはやや敷居が高いという一面も。まったく整備されていない雪山がフィールドなので、滑り降りるためには最低でもゲレンデの中級・上級コースを転ばずに滑れるぐらいの技術が必要ですし、自分自身で山を登らないといけないため、それなりの装備や知識が必要になってきます。

また自然が相手なので、ゲレンデで滑るよりもグッと危険度も上がります。正直なところ、ゼロからバックカントリーを始めるのはかなり面倒くさいんです。だからこそオススメしたいのが、ビッグウェーブニセコが主催するバックカントリーのツアー「CATスキー」です。

初心者にとって難関となる登山部分をカットし、純粋にバックカントリーの滑走部分を楽しめるツアー。誰も足を踏み入れていない新雪が積もるポイントまで、雪上車で移動します


バックカントリーの楽しい部分だけ体験できるのは、CATという強い味方がいるから!


このツアーは、CATと呼ばれる雪上車に乗って、バックカントリー特有の“大自然の中を滑り降りる楽しさ”をひたすら堪能できるというもの。1回のツアーで滑るコースは平均8コースで、数ある候補の中からガイドさんが天候や雪山の状況、参加者のレベルに合わせて安全なルートを選出してくれます。

CATに運んでもらって、あとはひたすら斜面を滑り降りるだけ。装備も基本的にはゲレンデで滑るときと同じでいいので、気軽に参加できます


ひとつ斜面を滑り降りたらCATに乗って次のコースへ楽々移動。自力で登山する必要がないため、バックカントリーの醍醐味とも言える「手つかずの雪山でパウダースノーを舞い上げて滑る気持ちよさ」を手軽にたっぷり味わえます。まさにバックカントリーのおいしいところだけを摘み取ったツアーなんです。このツアーで一度でもあの気持ちよさを味わったら、きっと本格的にバックカントリーを始めたくなるはずです!

重い荷物を運ぶ必要がないのもこのツアーのいいところ。安全面でも十分に気を使っているので、バックカントリーデビューにオススメです


ここって日本だっけ? と一瞬躊躇してしまうほどツアー参加者は外国人が多め。言葉がうまく通じなくても、一緒に滑っているうちに仲良くなってしまうから不思議です(笑)


ゲレンデで経験値上げて大自然に挑む。バックカントリーは僕にとってロールプレイングゲーム


すっかりバックカントリーに熱中している僕ですが、もちろんゲレンデスキーも大好きです!斜面が整備されているぶん、スピードが出せますし、何より何度も滑って練習できるのがいいですね。リフトがあるので登るのも楽だし。それに、僕にとってのゲレンデは、ロールプレイングゲームでいう経験値稼ぎの場なんですよね。ボスキャラに挑むもまったく力及ばず、安全な場所でレベル上げに勤しむみたいな……。

実際、バックカントリーをしていると「あ〜この斜面が攻略できない!」ということが結構あるんですが、そんなときはゲレンデでひたすら練習! ここでレベルを上げて今度こそ「魔神の谷を攻略してやる!」という感じ(笑)。なかなかわかりにくい例えで申し訳ないのですが、要はバックカントリーもゲレンデスキーも相互に楽しんでいるということです!

まったく同じコースは存在しないのがバックカントリーの世界。あらゆるコースに対応できる幅広い技術が求められるので、ゲレンデに飽きてしまった人は挑戦してみてください!


「スキーはもういいや」っていう上級スキーヤーも、バックカントリーで再び目覚めるはず


整備されて程よく固められたゲレンデで滑るのと、本当に降り積もったままのフワフワの雪上を滑るバックカントリーとでは、当然ながら求められるスキルが異なります。ゲレンデの上級コースをスイスイ滑れる人も、エッジが効かないバックカントリーではうまく曲がることさえできず「あれ?オレこんなに下手だったかな……」なんて思うかもしれませんが、それがいいんです! そこからもっとうまくなりたいという気持ちが掻き立てられ、スキーに対してのモチベーションがアップするはずです。しかも、人の手が一切加わっていないバックカントリーのフィールドは、決まった攻略法はなし。毎回求められる技術が違う奥深さが、最高に面白いんです。

もう長い間スキーを続けていて、ゲレンデで滑るのも飽きてきた……そんな上級スキーヤーも、ぜひともバックカントリーに挑戦を。きっと、前よりスキーが好きになるはずです!スキー歴約30年の僕がそうですから。

自力で登山までするようになると、滑り降りる気持ちよさに加え、厳しい雪山を登りきった達成感も味わえます。この2つが重なり合ったときの心地よさがバックカントリーの真の醍醐味


浅野祐介/ウォーカープラス編集長

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