地元クリエイターの力で地域を伝える「Rethink Creator PROJECT」グランプリ授賞式に潜入
東京ウォーカー(全国版)
「日本中でクリエイターの地産地消を」を標榜する「Rethink Creator PROJECT」のチャンピオンシップ授賞式が行われた。デザイナーやクリエイターの力で地方を盛り上げる当プロジェクトを紹介する。

初心者大歓迎!学びと挑戦の場を提供する
「Rethink Creator PROJECT」は、地域の魅力を発見し、それを発信するクリエイターを発掘し育てることで、それぞれの「地域」「文化」「暮らし」にあった発想を全国に伝えていくというもの。

プロジェクトは、全国各地で開催するワークショップ「Rethinkセミナー」と、地域の魅力を発信する作品コンテスト「Rethinkコンテスト」の2軸で、学びと場と挑戦の場の両方を与えるのがポイントだ。

全国27の地方自治体からの協賛も数多く得ているほか、2019年度はセミナー開催数は34回。その参加人数も約1300名と、その規模は年々増加の傾向にあるという。
「Rethinkコンテスト」は、年3回行われる誰でも参加できるコンテスト。そのコンテストに応募すると年1回行われるチャンピオンシップにチャレンジできる。
授賞式ではコンテスト主催者挨拶として、羽室氏が「Rethink Creator PROJECT」と、今回のコンテストの概要を説明。「今回のコンテストが人とのつながりの場になることも期待したい」と抱負を述べた。

続いて協賛スポンサーであるJT(日本たばこ産業株式会社)の佐藤氏が登壇。「私たちはタバコ事業のビジョンとして、喫煙者と非喫煙者の共存を考えています。過去はマナー啓発や分煙といった外側からのアプローチが多かったですが、タバコ自体を見直すことはできないかということで、匂いの少ない電子タバコ「プルーム・テック」などを作ってまいりました。そのコンセプトがRethinkでして、このプロジェクトとマッチしていることから協賛しております。手を組んで2年目になりますが、この活動を続けることで、日本中のクリエイターが活躍し、地域が活気づくことを期待しております」と挨拶した。

”地元を人には任せない”全国からユニークな作品が多数応募!
授賞式では、今年のシーズン1~3の「Rethink Creator賞」受賞作品が紹介された。そのどれもが自分の住んでいる地域について、面白おかしく、そして時に自虐的に伝えるものだった。併せて「JT Rethink賞」も紹介。こちらはタバコに対するマイナスイメージをあえて利用したものや、一見タバコとは無関係と思わせながらも、新しい気づきを与えるものであった。



チャンピオンシップにノミネートされたのは、「Rethink Creator賞」「JT Rethink賞」ともに各3作品。

その中で「Rethink Creator賞」グランプリには石川県の中川千佳さんの「タトゥーのイメージ」、「JT Rethink賞」グランプリには、森 絵理奈さんの「おもいこみ」が選ばれた。


イベントではその後、審査員たちによる「クリエイティブによる地域創生が実現できるのか」をテーマとしたトークショーが行われた。

審査員からは「よくデザイナー不足の話を耳にするが、地方にはいいクリエイターがいる。クリエイティブな発想は地方から生まれることが多い。そのあと押しをなればいい」「地方行政が地元をアピールする際、東京の広告代理店に話をしてコンペを行うことが多い。地方のことはその地域に住む人が最も魅力を伝えやすい」「地方の方は自分たちの地域を盛り上げたい、けどどうすればいいかわからないというモヤモヤしたものがある。そのモヤモヤはクリエイティブにつながるのではないか」「今回の作品の中には、自虐的なものが結構見かける。これを東京の人がやるのはダメだけれど、地元の人が行うことは許されるし、ストレートにメッセージが伝わる。作品を見ながら東京はヤバいなと思った」という声が聞かれた。
彼らの作ったポスターを見ながら、その地域を訪れると、新しい発見が見られるかもしれない。クリエイターの地産地消に注目してみてはいかがだろう。
栗原祥光
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