にぎやかな市が立つ刀鍛冶ゆかりの備前福岡を散策!
関西ウォーカー
中世には山陽で最大級の交易市場であり、備前刀の流通拠点でもあった「備前福岡」(岡山県瀬戸内市)。一文字派など刀匠だけでなく、数々の武将、特に黒田官兵衛の曾祖父である黒田高政が住んだ土地としても有名だ。のちに官兵衛が九州に移り住んだ際、その土地を“福岡”と名付け、これが現在の福岡県となった。

備前福岡は、攻めにくく守りやすい不思議な町。その町並みは、見通しの悪いカーブや人が姿を隠せるくぼみが特徴の「襞のつくり」と呼ばれるもの。月に1回、にぎやかな市が立ち、歴史的な建造物が軒をつらねる町並みを散策しながら、刀剣文化華やかなころに思いをはせてみよう!
ワークショップも人気!「備前福岡郷土館」
備前福岡の町なかにある「備前福岡郷土館」では、11月の第4日曜日の福岡の大市に合わせて、木製の日本刀の模型を組み立てるワークショップ(参加費 1000円)を実施。日本刀の構造を手軽に理解できるとあって、好評を博している。
贅を尽くした内装が美しい「仲﨑邸」
明治から大正にかけて建てられた、地主の邸宅「仲﨑邸」。当時の相場で一般的な住宅の、20倍もの費用をかけて造られたそう。大正時代に流行した洋間や当時珍しかったガラスの窓など、モダンなしつらい。材木など建材1つまでこだわり造られており、なかでも2階の洋間は必見だ。

また、福岡出身の日本画家「東原方僊」のすずめの絵が展示されている。この仲﨑邸の絵から逃げ出したすずめたちが、町中にいるのでこちらも散策時に探してみよう!


小麦から自家栽培!「一文字うどん」
福岡の町で、高い人気を誇るのがこの「一文字うどん」。小麦栽培から製粉、製麺まですべて自家製というこだわりが生んだ、豊かな香りとコシが魅力。地物の野菜を使った天ぷらもまた絶品だ!おすすめは、ちらし寿司の元祖「どどめせ」。これにうどんのついた定食は、1000円で提供。店外に漂うダシの香りに、入店前から期待が高まる店だ。


戦国大名の墓所もある「妙興寺」
1403(応永10)年に創建された寺院「妙興寺」は、かつては10の僧房を構えていた。境内には黒田官兵衛の曾祖父と祖父の供養塔、さらに戦国大名の宇喜多家の墓もある。官兵衛推しの歴史好きはぜひ訪れて。歴史を感じさせる境内の、寺院の裏手には、黒田家、宇喜多家の墓所がある。ボランティアガイドと回れば、運がよければ堂内も見学可能だ。


毎月1回催される「備前福岡の市」
備前福岡をもっと楽しむならコチラ!国宝『一遍上人絵伝』にも描かれた「福岡の市」を再現した「備前福岡の市」が毎月第4日曜に開催される。地域の物産や食品が所狭しと並び、商業都市福岡のにぎわいを感じさせる。

多彩な発酵食品を扱う「名刀味噌本舗」
無添加の自家製味噌を扱う「名刀味噌本舗」。もとは麹屋だったが、発酵と醸造学を学んだ2代目によって味噌をメインに扱う店に。塩辛すぎず、それでいて風味が抜群の味噌に加え、味噌や醤油のルーツであるひしお、塩麹など多彩な発酵食品がそろう。さらには、米麹100%の甘酒をすりつぶした、とろける甘さの「糀ネクター(150g)」(270円)も発売。

気軽にレンタサイクルで散策を「三宅自転車預かり店」
長船巡りにはレンタサイクルが便利!長船駅の目の前にある「三宅自転車預かり店」では、シティサイクルをレンタル可能。自分好みの自転車を選んだら、さっそく長船の町へ行こう!タクシーや自動車の利用では気付けなかった、史跡や刀匠たちの足跡に出合うことができるかも。

町の魅力を徹底解説!「ボランティアガイド」
備前福岡の町をもっともっと楽しむなら、地域を知り尽くした「ボランティアガイド」がおすすめ。 近隣に残る刀匠の石碑や建築物のいわれなど、町の深い魅力を解説してくれる。 申込は訪問日の5日前までに、瀬戸内市観光協会に連絡のうえ要予約。ガイド時間は約1時間。

長船へは、大阪市内から電車では、新幹線、JR赤穂線に乗り換えて、長船駅まで約100分。車では、中国自動車道、山陽自動車道経由で約120分、備前ICからは約25分で到着する。興味を持ったら日本刀の聖地へ、出かけてみよう!
【関西ウォーカー編集部/PR】
この記事の画像一覧(全12枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介