広瀬アリス、デビュー10年を過ぎても前のめり「今はがんばる時期、ここ数年は“仕事の年”が続いていい」
東京ウォーカー(全国版)

2030年の日本を舞台にAIと人間の共存を描いた超大作サスペンス『AI崩壊』(1月31日公開)に、広瀬アリスが出演。主演の大沢たかおをはじめ、賀来賢人や岩田剛典など豪華な出演者が名を連ねる中、本作で泥臭い捜査で事件の真実に迫る刑事・奥瀬久未を演じた。2019年を振り返ると、髪をばっさりと切り以前よりも大人な印象の役どころを演じることが多かった広瀬。今回は、広瀬アリス本人に、躍進し続けた2019年の活動を振り返り、女優としての理想像を語ってもらった。
この映画のためにショートヘアに、熱いハートを持った女刑事を熱演

――本作では、三浦友和さんとバディの刑事役・奥瀬久未を演じましたね。実際に演じてみて、どのような感想を持ちましたか?
【広瀬アリス】私が演じる奥瀬と三浦友和さん演じる合田というのは、AIがテーマの本作では唯一アナログな役だったので、映画を見た方には、ちょっとほっこりしてもらえたらいいなと思っています。私が演じた奥瀬は、一応エリートという設定ということもあって、あまり上司を上司と思っていないというか、言いたいことはずけずけいうタイプだったので、そういう点においては、ある意味 “ザ・昔ながらの刑事”合田さんとの掛け合いも楽しんでほしいです。

――映画を見て、今までの広瀬さんのイメージとはまた違ったクールな女性という印象を受けました。
【広瀬アリス】最初に、台本を読んだ時点で、良い意味で男性も女性も問わない役だなと思ったんです。だから、女性らしさはいらない役だなと思ったのもあって、ボーイッシュになりたいなと髪を25センチくらい切りました。実は、ショートにしたのは、この映画に合わせてだったんです。
芸能界デビューから10年「今は頑張らなきゃダメな時期」

2009年に雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディションでグランプリに輝いた広瀬。そこから早10年、2019年はドラマやアニメ映画での声優、さらにはテレビ番組でのMCなどと活躍の幅を広げた1年だったように見える。そのことを本人にぶつけると、彼女は次のように語ってくれた。
――(このインタビューは2019年12月に実施)2019年は広瀬さんにとってどんな1年でしたか?
【広瀬アリス】とにかく忙しかったです。2018年も結構忙しかったので、2018年の末には「2019年は、さすがに今年よりは忙しくないはず」と思ってたんですけど、結果的に2018年より忙しかったかもしれないです(笑)。これから公開される作品含めて、いろいろなものを並行して撮っていたので、ちょっと大変だったかな。少しまとまったお休みが取れると、1人で沖縄にリフレッシュしに行くんですけど、今年はできなかったので、2020年は今年よりちょっと大きな休みがあればうれしいです。ただ、そう思う一方で、人間誰しもに訪れる“人生のうち、頑張らなきゃダメな時期”がまさに今なんじゃないかなと思っているので、ここ数年は“お仕事の一年”が続いてもいいと思います。
――一視聴者から見ると、もう既に相当頑張っているように感じるのですが、ご自身では“人生のうち、頑張らなきゃダメな時期”ととらえているんですね…。
【広瀬アリス】自分の性格的なところかもしれませんが「ここで頑張れなきゃもう頑張れないんじゃないか」と思っちゃって。もちろん楽をするという選択肢もあるとは思うんですけど、ありがたいことに楽しいから続けられているんだと思います。
「どれだけ自分が楽しめるか、それ以外はあまり考えていません(笑)」

――デビューから10年が立ち、振り返ってみると多くのドラマや映画に出演し、朝ドラにも出て、すでにたくさんのことを経験されているように思えます。活躍するフィールドが広がっていくなかで、仕事に対する意識は変化しましたか?
【広瀬アリス】昔から、いい意味で生活のために仕事していると割り切っていて、家に帰って2匹のワンコがいたら頑張れると思っている点は全く変わってないです。「こうしたい」「あんな役をやってみたい」みたいなこだわりも意外とないんです。それよりも、いただいたお仕事を、どれだけ自分が楽しくできるか、期待に全力で応えられるかということを大事にしています。
――そうなんですね!着々と活躍の幅を広げてらっしゃるので、少し意外です。
【広瀬アリス】「こうあるべき」とか「こうなりたい」を考えすぎてしまうと、自分との差、現実とのギャップに耐えられなくなっちゃって、嫌になっちゃうからというのもあるかもしれません。ただシンプルに、しっかりと足をつけて目の前のことを毎回チャンスととらえてやる。それだけは自分の中で、ぶらさないようにしています。
「あれ?広瀬アリス出てた?」と言われるような女優になりたい

――今回の映画『AI崩壊』は、大沢たかおさんや賀来賢人さん、そしてバディ役の三浦友和さんなど、かなり豪華なキャスティングですよね。その中で、広瀬さんなりに存在感を発揮するためにされたことはありますか?
【広瀬アリス】正直にいうと、まったくないです(笑)。どちらかといえば、あまり「豪華なキャストの方々と一緒だから」と気負いするタイプでもないですし、別に主演かそうじゃないかで気持ちが変わることはありません。自分は自分の与えられた役を演じて、皆さんが光っていればそれで満足なんです。でも、今回の作品に関しては、さすがにこんな素敵な皆さんと同じ空間でお芝居ができるなんて「夢のようだな」と思って、ふわふわしちゃいました。やっぱり大先輩に囲まれてのお芝居は緊張するし、「噛みたくないな」って(笑)。
――与えられたことに全力で応えることを大事にしているんですね。
【広瀬アリス】そうです。私の理想って、映画のエンドロールで“広瀬アリス”って名前が出てきたときに「あれ?出てたの?」って思われることなんです。作品ごとにイメージを変えたいので、今回のように髪を切ったりして、見た目を変えるし、本当のことをいうと作品ごとに仕草も変えられるような人になりたいんです。そうやって、与えられた役を全うできたらうれしいです。
於ありさ
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