影山貴彦のテレビのホンネ。新年は既成概念の打破 。川田裕美がメインに!?
関西ウォーカー
当たり前と捉えられてきた風習・習慣に風穴を開けてくれる人が出てきてほしい
新しい年が明けた。区切りのいい2020年。令和初めての正月。干支もひとまわりして子(ねずみ)年。そして、いよいよ東京オリンピックの開催だ。
社会には明るいと言えない問題が山積しているが、私たちひとりひとりの力でマイナス思考でない、明るい日差しを感じられる年にしたい。
そのために何が必要か。何よりも「既成概念の打破」だろうと思う。難しい話をするつもりはない。例えば、昨年12月中旬から「忘年会スルー」という言葉が流行り始めた。さしずめこの時期は、「新年会スルー」ということだろうか。仕事の延長でしかない「会社の飲み会」への参加をできれば避けたいと考える人が増えている。いや、増えているのではない。潜在的に多くの人がずっと前からそう思っていたのではないか。SNSの普及により、これまで蓋をしてきたホンネの部分が表に出やすくなったのだろう。
ここで注意しなければならないのは、日本人はすぐに両極に走りがちということだ。〇×で決めてしまえる話ではない。会社の同僚であれ、仕事を離れた友人同士であれ、愉しい飲み会は大いにやればいい。自由に参加、不参加を決められ、行かなかったとしてもイヤな思いをすることがない、そんな環境づくりが何より必要なのだ。当たり前といえば当たり前だが、そんなことさえ今までの社会はできていなかったということになる。テレビで、「忘年会がイヤなら、新年会にしましょう」と言っている人がいた。全く分かってない。まだ道のりは遠そうだ(苦笑)。
これまで当たり前と捉えられ、踏襲されてきた社会の風習・習慣に風穴を開けてくれる人がテレビの世界にも出てきてほしい。自然なたたずまいで柔らかく問題提起をしてくれる人、いないか。川田裕美の顔が浮かんだ。彼女の冠番組が今年関西で生まれる予感がする。

【著者プロフィール】影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」(実業之日本社)、「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

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