世界で愛用者が急増中！地球に優しいスニーカーブランド「Allbirds」が日本上陸

アメリカのシリコンバレーを中心に世界中で話題になっているスニーカーブランド「Allbirds(オールバーズ)」の国内1号店が1月10日(金)に原宿駅前に登場した。

靴にもサスティナビリティを

「Allbirds」は、サンフランシスコのスタートアップ企業として元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏とバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー氏により2016年に創業。シンプルなデザインと快適な履き心地、そして環境に配慮したサステイナブルなモノづくりが共感を呼び、世界で14店舗を展開している。この度オープンした原宿店は15店舗目で、今後も国内外を問わず店舗を増やしていく予定だ。

オープンに先駆けて来日したジョーイ・ズウィリンガー氏は「現在、世界中で年間200億足以上の靴が廃棄されています。そこで私達は、自然が生み出す環境に優しい素材を使い、長く愛用できる快適な履き心地の靴が必要だと感じました」とブランド誕生の理由を説明。

ラインナップしているのはハイカットやローカットの普段用のスニーカー。どのモデルも共通してブランドロゴも目立たない極めてシンプルなデザインでまとめられている。

「『Wool』シリーズには、ニュージーランドの高級メリノウールを使い、『Tree』シリーズにはユーカリ繊維を使っています。どちらもソールにはブラジル産サトウキビから開発した『スゥイートフォーム』を使い、優れたクッション性を実現したしました。そしてサトウキビを使うことにより空気中の二酸化炭素の量を減らすことができるのです」と快適性と、環境に配慮した素材を使っていることをジョーイ氏はアピール。

「当初は環境問題に興味がある20〜40代のユーザーをイメージしていましたが、ふたを開けてみると老若男女関係なく履いていただいています。だから日本でもさまざまな年齢の方々に届けたいです。一足目としておすすめしたいのは、やはり私達が最初に作った『Runner』ですね」と教えてくれた。

店頭もネットも関係なく、30日間返金保証！

販売の正規ルートは、直営店もしくは直販サイトのみ。これは中間流通業者を通さないことで価格を抑えるためだ。日本での展開について日本オールバーズ合同会社の竹鼻圭一さんは「今年4月にインターネット販売サイトをローンチさせ、販売比率を他国と同様の5割にしたいと思っています。原宿でお客様の反応を見ながら、今後の展開を考えていきます」と現状は通販に力を入れていく予定であることを発表した。

店内は白とウッドの壁が印象的。白壁にはユーカリを使ったモデル、ウッド系にはウールを使ったモデルがディスプレイされている。

スニーカーの価格は税別1万2500円〜1万7500円で、サイズ展開はモデルにより異なるが約21.5〜約30センチまでそろえる。どのモデルも無駄のない一体型のアッパーが優しく足を包み込み、クッション性の高いソールで履き心地は抜群であるため、一度体験したら「これ以外は履けなくなるほど」という人もいるとか。

スニーカーと並び店内で目を引くのが靴紐の束。これはスニーカー購入者へ無料でプレゼントされるもので、「神奈川ブルー」「さくらピンク」「鳥居レッド」と3色の日本限定カラーが用意されている。

また、シューズボックスには靴紐を通せる穴が開けられ、紐を付けると箱がそのままショッピングバッグになる。そんなスニーカー以外のところにもエコアイデアを盛り込んでいるのは同ブランドならではだ。

そしてユーザーにとって特にうれしいのは、店頭・ネットを問わず購入後30日間は、使用した状態でも交換・返品が可能なこと。「通販で靴を買うのは不安」と思っている人や「サイズが合うか心配」という人も安心して買えるこのシステムは、直販だからこそできる強みと言える。

ちなみにブランド名は、人間がやってくる前のニュージーランドには哺乳類が生息しておらず、初めて上陸した人間がおそらく言ったであろう「It's all birds(鳥だらけだ)」という言葉から名付けたそう。そんな「Allbirds」が新天地の日本でどのような羽ばたきを見せていくのか要注目だ。

栗原祥光