企業コラボやアニメ化など盛りだくさん、トミカ誕生50周年の2020年はすごいことになりそう

2020年1月22日

東京ウォーカー（全国版）

【※記事内で紹介したイベント「トミカ50th サンクスフェス」は一部会場で中止となりました。詳細については公式HP等でご確認ください(2020年2月27日更新)】

東京オリンピックや改元後初となる天皇誕生日など、さまざまなトピックが控える2020年。そんな中、トミカが誕生から50周年を迎えたことはご存知だろうか？それを記念して、自動車メーカーとのコラボからファン感謝祭の開催、トミカが主役となるアニメの放送まで、さまざまな施策が予定されている。2020年は「トミカの年」でもあるのだ。

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トミカといえば、タカラトミーから販売されているダイキャスト製国産ミニカーのこと。手のひらサイズながら精巧な造形、そして頑丈さが特徴で、誰もが一度は手にとって遊んだことがあるのではないだろうか。さらに頑丈ということで、子どもの無茶な遊び方でも耐えきれる。累計販売台数は6億7000万台以上、2秒に1台のペースで売れている大人気ミニカーだ。

Honda、TOYOTA、NISSANの3社のスポーツカーの開発責任者によるトークが行われた

2020年1月15日、東京都品川区の寺田倉庫B＆C HALLで「トミカ50周年記者発表会」が開催された。タカラトミーの富山幹太郎代表取締役の登場からスタートした第1部で、50周年事業としてまず発表されたのは「トミカ50周年自動車メーカーコラボプロジェクト」。そしてこれが、今回の最大の目玉施策となるようだ。

コラボが実現した3社の実車両が展示された。実際にデザインが施された車は、今後いろんなイベントで登場予定

このプロジェクトは、株式会社本田技術研究所、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社の国内自動車メーカー3社の協力のもと、各社のスポーツカーをベースに、デザイナーによるトミカのためだけの特別なデザインを考案するというもの。

この日は、そんな3社のベースとなるスポーツカーの開発責任者も出席し、社内コンペで選ばれたというデザインやコンセプトを解説してくれた。

これらは実際にトミカとなって販売されることが決定しており、第1弾はHondaの「Honda シビック TYPE R　トミカ50周年記念仕様　designed by Honda」で今年4月に発売される。

第2弾はTOYOTAの「Toyota GR スープラトミカ50周年記念仕様 designed by Toyota（仮）」で6月発売、第3弾はNISSANの「NISSAN GT-R トミカ50周年記念仕様 designed by NISSAN（仮）」で8月発売。予定価格は各800円となっている。

株式会社タカラトミーの富山幹太郎代表取締役会長を中央に、同社の事業部長や自動車メーカーの開発責任者、MCを務めた安東弘樹アナ＆小林麻耶アナも

50周年を記念した商品はほかにもまだまだたくさん。1970年に発売した初代のトミカ6車種を、現在のトミカに合わせた仕様・金型で再現した「トミカ50周年記念コレクション（各700円）」と、トミカの1/43スケールシリーズ「トミカプレミアムRS」シリーズの第3弾商品「トミカプレミアムRS トヨタ2000GT（白と赤の2種類、各3500円）」はすでに販売中。

また、書店でしか手に入らないオリジナルモデルとして「トミカ50周年ヒストリーセレクション」の発売も、その第1弾が2020年2月に控えている。半世紀にわたるトミカの軌跡をたどり、10年ごとに「今でも印象的な一台」をセレクトしつつ、その時代と車種についての解説をトミカとともに楽しめる内容となっており、2月から12月まで、偶数月に1台ずつ合計6台の発売が予定されている。

1/64スケールミニカーブランド「トミカリミテッドヴィンテージ」からは、同ブランドの精密技術で再構成した「トミカリミテッドビンテージネオ」シリーズとして、トミカ誕生初期の1972年に発売された「日産セドリック2000GL（2700円、6月発売予定）」と「三菱ギャランGTO MR（2500円、8月発売予定）」が販売される。

【写真】スポーツカーから緊急車両、一般車など多様なトミカが並び壮観。50年という歴史を感じさせる

「トミカビル」や「トミカドライブウェイ」といった、トミカと一緒に憧れた関連商品の展示も

グッズだけでなく、記念イベントにも注目だ。2020年10月には「トミカ50周年ファン感謝祭」が開催されるほか、2月29日のイオンレイクタウンkaze（埼玉県越谷市）を皮切りに、商業施設を舞台に、トミカの歴史展示や巨大ジオラマなどが展開する「トミカ50th サンクスフェス」が開催されると発表された。

また、「はとバス」では特別ラッピングの「リアルトミカ号」が運行し、ロッテの「チョコパイ」はパッケージを組み立てることで紙製のトミカになるなど、他企業とのコラボも発表された。

そして、記者発表会の第2部でも、引き続き驚きの発表がされた。

こちらは、タカラトミーの小島一洋代表取締役社長とともにテレビ大阪の田中信行代表取締役社長も登壇。トミカをテーマにしたロボットアニメ「トミカ絆合体アースグランナー」の放送が発表された。

地球の自転エネルギー「アースエナジー」を狙って宇宙から襲来した謎の敵に対抗すべく設立された秘密組織「アースグランナー」と、その一員として戦う少年たちを描くということで、ワクワクの王道ヒーローアニメに仕上がっているという。

アニメ「トミカ絆合体アースグランナー」の応援団長であるよゐこの2人と、ウシロシンジ監督、声優の石上静香さん、桜井春菜さんなども登壇

イベントでは、応援団長に抜擢されたお笑いコンビ・よゐこのほか、W主人公である駆動ライガ役の石上静香さんと駆動クウガ役の桜井春名さんをはじめ5人の声優陣も登壇し、意気込みを語った。

アニメは2020年4月から、テレビ大阪・テレビ東京系列6局ネットにて放送開始。それに合わせて、変形ロボット「アースグランナーレオチータ（予価1200円）」やミニカー「コアグランナーレオトミカ（予価1200円）」などの玩具も販売されるという。

2020年は、50周年を迎えたトミカから目が離せない。

シーアール井上