iida、G-SHOCKなど続々！ auの“夏スマホ”はデザイン勝負!!

5月17日、KDDIがauの新商品発表会を開催し、スマートフォンの夏モデルを発表。発表会の開始前に配布資料が品切れになり、立ち見が出るなど、“Android au”の新展開に注がれる期待値の高さを感じさせる盛況ぶりだった。すべての新モデルの周囲に見物客が群がるなか、記者は“デザイナーズスマホ”と“G-SHOCKスマホ”に注目。クールなデザインでスマホ界の風雲児(？)となりそうな2機種の実力を解剖した。

今回発表された新モデルは6機種。最新OS「Android2.3」をすべての機種に採用している。これまでOSや通信速度がクローズアップされていたスマホだが、夏モデルは“薄くて速い”はもはや当然で、さらに、デザインにこだわるauらしく、“一芸”が光る、斬新なモデルが目立った。

取材陣の注目をひと際集めていたのは、タッチ＆トライ会場ほぼ中央に用意されていた「INFOBAR A01」（7月上旬以降発売予定）。古くからのauユーザーなら馴染みのある名前かもしれないが、この機種は約8年前に発売されてスマッシュヒットを飛ばした人気ケータイ「INFOBAR」の特徴を継承したモデルで、コンセプトブランド「iida」初のスマホだ。プロダクトデザイナー・深澤直人氏が作り上げた“デザイナーズスマホ”はオシャレ度が一層進化。粒ガムのようなタッチキー、スイーツのようなカラーリングは、男性的なデザインが多いスマホの常識を覆すインパクトがある。

この「INFOBAR A01」は、表示画面や操作性にも他のスマホにない驚きが！　ウェブデザイナー・中村勇吾氏と共同開発のユーザーインターフェイス「iida UI」を採用。デザインがオシャレなのはもちろん、スマホでは異例の縦スクロール画面で、画面上のアイコンやウィジェットのサイズが自分好みにアレンジできるなど、細部までこだわりぬいた。これらの魅力に加え、ワンセグ、おサイフケータイ機能、赤外線通信といった日本仕様の機能も搭載。実際の触り心地もよく、スマホ初心者含め、幅広い層に受け入れられそうだ。

一方で、アクティブな男性から人気を集めそうなのが、カシオが放つ「G'zOne IS11CA」（6月下旬以降発売予定）。こちらも、かつての人気ケータイの機能を踏襲したモデルで、“G-SHOCKケータイ”と言えば、思い出す人も多いだろう。スマホでは異質といえるワイルドな容姿は、スポーツカーの流線的なフォルムに着想を得たもの。「ゴリラガラス」という名の強化ガラスをディスプレイに使用し、アメリカ国防総省の独自基準に準拠した耐衝撃試験をクリアしているほか、防水、防塵にも優れている。「アウトドアを楽しむ方や、周りとはひと味違うスマホを持ちたい方にオススメです」と広報担当者が宣伝する本モデル。厚さ14.5mmと少し持ちづらそうな印象もあるが、側部が丸みを帯びた造りになっており、意外にグリップ感はよい。

また、そのほかの注目機種は、シャープからは登場する「AQUOS」の名を冠した2機種。これらの特徴は、裸眼で3Dコンテンツが楽しめる点で、ホーム画面の3Dアイコンをタッチするだけで、同じ画面のまま2Dの表示を3Dに切り替えることができる。「今後、映画などのコンテンツが増えれば、さらに面白さが広がりますよ」とPRするのは広報担当者。さらに、「AQUOS PHONE IS12SH」（6月下旬以降発売）は、背面に二眼カメラを搭載しており、3D映像の撮影が可能。もう一方の「AQUOS PHONE IS11SH」（6月下旬以降発売）は、キーボードが引き出せるスライド式モデルで、タッチパネルとキーボードのどちらからでも文字入力ができるほか、左右2ヶ所から撮影した画像を合成して3D写真も作成できる。

この日は、先日NTTドコモからも発表されたものと同機能の「Xperia（TM） acro IS11S」（6月下旬以降発売）とフルキーボード搭載の「REGZA Phone　IS11T」（9月以降発売）も披露され、いち早く最新機種に触れようとする人だかりが、現在のスマホ人気を改めて物語っていた。

夏に向けて強気の攻勢をかけるau。これらの新モデルが、さらなるスマホ人気の鍵となるか、今から店頭に並ぶのが待ち遠しい。【東京ウォーカー】