モトーラ世理奈、共演の西島秀俊に「最近やっと会えた気が」『風の電話』大阪舞台挨拶
関西ウォーカー
亡くなった大切な人とを繋ぐ電話として、岩手県大槌町に実在する電話をモチーフに映画化した『風の電話』。1月25日(土)なんばパークスシネマで公開舞台挨拶が行われ、出演したモトーラ世理奈、西島秀俊、メガホンをとった諏訪敦彦監督が登壇した。

『風の電話』は8年前の東日本大震災で家族を失って広島の叔母のもとで暮らす17歳の少女・ハル(モトーラ世理奈)。叔母が倒れたことにより、自分の周りの人が消えてしまう不安に駆られたハルが震災以来一度も帰ったことのない故郷・大槌町を目指す物語。



『ハルが広島から大槌町を目指す』という大まかなプロットはあるものの脚本は無く、その日の撮影分でセリフなしの『差し込み』だけで撮影が行われた本作。モトーラは「このやり方のほうが好き」と語り「今誰と話しているのか、どこにいるのか、どんな風を受けているのかという場を感じることができながら演じることができました」と話す。

ハルが道中出会う森尾役の西島も、そんなモトーラの諏訪組のハマりっぷりを絶賛。ハルと森尾の関係上事前に打ち合わせすることなく、すんなりと撮影に入っていたのだという。その監督の特別な方法によるものなのか、西島はモトーラに対し「(森尾として接してくれていたので)そういえば『西島さん』と呼ばれたことない」とポツリ。モトーラも撮影が終わり舞台挨拶をするなかで「最近、やっと西島さんにお会いできたように感じる」と話し、会場の笑いを誘った。
10分を超える電話ボックスでのシーンでのクライマックスではリハーサルなしでの撮影で、モトーラの生の感情がセリフに表れているのだと振り返る。


「クランクアップで最後の試練としてのシーンで不安で一人で練習したりしたんですけど、何か違いました。電話ボックスの中で感じる、その時のハルに任せようと思いました」と当時を振り返った。
こういった独特の演出方法について諏訪監督は「想像のつかない何かの発見があるからこそ面白い。ハルが色んなものに出会い残る。だからこそ電話ボックスで喋ることができた」と話した。

2月に行われる第70回ベルリン国際映画祭「ジェネレーション部門」に正式出品されるという嬉しいニュースも明かされた舞台挨拶。「ベルリンに行くと思います」と意気込みを語り締めくくられた。
桜井賢太郎
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