舞台は日本夜景遺産の街、川崎!全国屈指の工場夜景を“クルーズしながら”楽しみ尽くす

東京ウォーカー(全国版)

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時刻は午後6時20分。冬の日の入りは早く、午後4時半頃には外は真っ黒になる。午後5時、定時で仕事を終えた金井パパが家族を連れてやって来たのは、全国屈指の工場夜景エリアとして知られる神奈川県川崎市川崎区。

RAIZEのバックには工場夜景が煌めく。冬は空気が澄んでいるので、1年の中でも夜景が特にキレイに見える


都内から車を走らせ、約40分。トヨタの新型コンパクトSUV「RAIZE(ライズ)」に乗り、工場夜景を見ながらのドライブを楽しむ3人。残念ながら、空にほんのりとした青みが残る“トワイライトタイム”は逃してしまったが、思わず写真に収めたくなるような夜景が続く。もうすぐ9歳になる光一くんをはじめ、ママもパパも気分上々の様子だ。

千鳥運河が目の前にあることで遮るものがなく、千鳥町の工場夜景全体が楽しめる観賞ポイント。クルマを停めて見入る


「すっごくキレイ。私はやっぱり、水面に映りこむ夜景が好きだな」とママ。

パパも笑顔で、「ここはいつ来てもいいね。光一、あの遠くのほうに見えるのは千鳥町・夜光の化学工場で、あっちにあるのが水江町の製油所だよ」と説明する。そう、金井夫婦は筋金入りの工場夜景ファンなのだ。「千鳥橋からの眺め、ボクも大好き!」と、光一くんも笑顔を見せる。

聞けば千鳥橋は、視界は広いものの撮影の難易度は高いそう。昼夜を問わず大型車両の交通量が多く、「足場は常に揺れている感じ。工場と距離があるので、撮影するなら望遠レンズは必須」とパパ。

千鳥橋をあとにし、のんびりクルマを走らせること10分、次にやって来たのは水江運河から数百メートル南下したビュースポットだ。

お気に入りスポットでパチリ。「白のRAIZEがこれまた映えるね!」とご満悦のパパ


東亜石油方面の工場夜景は、ファンの間でも人気が高い


ひと休みしながら、水江町方面の工場夜景を眺めることができる穴場とのことで、「金井家の最近のお気に入りスポットです」とママ。「見て、あそこに見える炎かっこいい!」と、光一くんも勢いよく吹き上げる炎に興奮。

金井ファミリーの“アイアンツリークルーズ”はまだまだ続く。しばし休憩したあと、次の工場夜景スポットへ!

まるでSFのような、非現実的な光景が広がる水江運河前


すべてが闇に包まれる夜、わずかな光で浮き上がる工場は、見る者を圧倒するスケール感がある


クルマを停めたのは、水江運河前。近寄ることはできないが、目の前に大迫力の工場夜景が広がる。望遠レンズを使って撮影すると“これぞ川崎!”な工場夜景を収めることができる。

「東亜石油に目を奪われがちだけど、手前に見える日本精塩のプラントも個性的なんだ」と、マニアならではの視点で解説するパパ。ママも「私もこのエリア、大好き」と楽しそう。

水江運河前を離れたあといくつかの工場夜景スポットを巡り、金井ファミリーが最後にやって来たのは、川崎マリエンの展望室。入場無料、毎日21時(最終入場20時30分)まで開放されている。

ジオラマに見入る3人。「パパ、これはどのあたりかな?」と、興味津々の光一くん


展望室があるのは、地上51メートルの10階。川崎の工場夜景を360度満喫できるとあって、ファンに人気のスポットだ。施設内には、鮮明な航空写真を使用したジオラマも常設されていて、空を飛んでいるかのような感覚で川崎港周辺を見渡すことができる。

展望室には案内タッチパネルのほか、案内版も多く常設され、主だった建物の説明が記されているので、地理や歴史の勉強にもなりそう。

設置されている望遠鏡は、非常にくっきりと遠方まで見渡せる


展望室には多くの望遠鏡が設置されている。さっそく望遠鏡を覗き、夜景を楽しむ金井ファミリー。光一くんの視線の先に見えるのは……JFEスチール・川崎コンテナターミナルだ。

京浜運河沿いに展開する工業地帯は見応えがあり、倉庫群、コンテナターミナルのナトリウム灯など、艶やかなオレンジ色の明かりが目を楽しませてくれる。

光の色が違う点も、工場夜景のまた楽しいところ。オレンジ、青、緑、それぞれで印象が異なる


「今日は天気がいいから、羽田空港に離発着する飛行機も見えるかもよ」とパパ。「見たい!」と目を輝かせる光一くん。さっそく場所を変えて、再び望遠鏡を覗く。

肉眼でも機体を確認することは可能。「遠くでチカチカ光ったと思ったら、あっという間に近づいてくるね」


時刻は午後8時20分。ちょうど多くの便が離発着する時間帯だったので、数分おきに飛行機の姿を見ることができた。さすがは360度鑑賞可能な展望室。

ロマンチックな横浜夜景も満喫。「夜景っていくらでも見ていられる~」と窓際から離れないママ


東京の夜景はやはり圧巻。この日は天気が良かったので、東京タワーやスカイツリーも見ることができた


「ほら、こっちからも見てみようよ、光一。南西には横浜ランドマークタワー、ずっと先の北には東京タワーが見えるよ」と、ママも楽しげ。

先ほど地上から眺めた工場夜景を改めて確認できる点も、この展望室の良いところ。「パパ、ママ!あの建物、さっき見たよね?」と光一くん。「お、よく覚えていたね」と、口をそろえるパパとママ。東扇島発電所を見つけたよう。

「川崎の夜景は、規模の大きさはもちろん、運河の張り巡り方、コースの多さ、そして歴史性。すべてが充実している」と語るパパ


地上51メートルからの夜景を十分に堪能した金井ファミリーは、展望室をあとにした。再びRAIZEに乗り込むと、「帰りはどんなドライブコースで帰ろうか」と、ハンドルを握るパパ。

「RAIZEの助手席は、夜景も広範囲に見えて最高!」と笑顔のママ


運転中の視界はご覧のように、見晴らし良好。ヒップポイントが高いのでアイポイントも自然と上がり、前方をしっかりと視認できる。視界角度が広く確保されているのもうれしいポイントだ。「僕、もう一度炎が見たい!」という光一くんのリクエストに応え、水江運河を南へクルマを走らせる。

工場夜景の魅力について、「工場ならではの金属の光沢や質感、普段の街並みにはない異空間な様子が、夢中になってしまう理由かな」とパパ。「次はどこの工場夜景を見に行こうか」と、車内では作戦会議が始まった。

紺谷宏之

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