「写っているのはホントの話」車椅子の主人公を描く映画『37セカンズ』大阪舞台挨拶
関西ウォーカー
脳性麻痺を患う女性が自分の道を切り開いていく映画『37セカンズ』。2月2日(日)大阪ステーションシティシネマで先行上映舞台挨拶が行われ佳山明(めい)、大東駿介のキャスト陣、メガホンをとったHIKARI 監督が登壇。3名とも大阪出身ということで観客から「お帰り!」のかけられスタートした。

2019年ベルリン映画祭パノラマ部門で観客の投票によって選ばれる観客賞と国際アートシネマ連盟賞をダブル受賞するなど高い評価をされている本作。生まれた時に37秒間息をしていなかったことにより脳性麻痺という障害を抱えてしまったユマ。友人漫画家のゴーストライターとしてひっそりと暮らす彼女が、独り立ちしようと自作の漫画を出版社に持ち込み一蹴されたことから始まる物語。



佳山は俳優ではなく実際に脳性麻痺の一般女性でHIKARI 監督の強い要望で実現したのだと言う。監督は「オーディションをした時に鳥肌がたったのを思い出されます。彼女のしたことがないからこその、計算のない演技。こちらが言ったことをそのまま直球で返してきたり、また悩んでる姿が楽しくて、そのままの姿をユマに残そうと思いました」と振り返る。

介護福祉士・俊哉役の大東も真夏の撮影現場を振り返り「当時がが感慨深いです。明ちゃんを抱っこして運んだりして汗でTシャツがビショビショになりました。この映画はもちろん台本があってフィクションなんですけど、汗など写っているのはホンマの話。そのホントの状態を残せるかが面白い現場だった」と話す。

さらに佳山と共演して「最初は(俳優の先輩として)現場で気を付けることだったりを助けてあげたいと思っていたけど、逆に助けられた」と話す大東。佳山の真っ直ぐな演技を目の当たりにしてその「本物の魂」を感じたのだという。その姿を見て大東も「常に自分でも本物を作る」ことを強く意識するようになったと語った。

そんな佳山は「身に余る思いで、皆さんに支えていただきました」と謙虚な反応。舞台挨拶最後の一言では「俊哉さん」と話しお礼を言う。それには大東から「(先に観客の)みんなにお礼言わな!」と突っ込まれ笑いが起こった。
映画『37セカンズ』は2月7日(金)より大阪ステーションシティシネマほか全国公開。
桜井賢太郎
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