超新鮮スーパーで魚介に舌鼓! “瀬戸内海の旬”がそろうさかな市へ
東京ウォーカー(全国版)
うずしおロマンチック海道を抜け、左手に瀬戸内海を見ながら国道11号線を進む。冬晴れの空を見上げると、カモメ数羽が輪を描きながら飛んでいる。

トヨタの新型コンパクトSUV「RAIZE(ライズ)」に乗り、鈴木ファミリーが向かっているのは北灘町。徳島県鳴門市の西北部(香川県境)に位置し、東西17キロメートルの海岸線があり、鳴門海峡からの速い潮流の好漁場として知られる。
時刻は午前8時、到着したのは「JF北灘さかな市」。2015年秋に誕生した徳島県初の海の駅だ。


RAIZEを駐車場に停めると、外に出て荷物を取り出すパパとママ。恵ちゃん(7歳)はひとりでシートベルトの取り外しに挑戦。全長4メートル未満のコンパクトサイズからは想像できないほど広い室内なので、ジュニアシートがあっても動作はラクラクなのだ。
予定した時間より早く着き、さかな市は開店準備中。30分ほど時間があるので、3人は近隣を散歩することに。風は少し強めだが、冬の潮風のにおいが心地いい。「パパ、見て!鳥がたくさん飛んでるよ」と恵ちゃん。丸々と太った海鳥が、海面すれすれを飛びエサを探している。

北灘町は多彩な天然魚が水揚げされることで知られ、定置網による天然鯛、県下屈指の生産量を誇る養殖ブリ、渦潮の激流で育った鳴門ワカメも、三陸に次ぐ養殖量を誇る。

地元の漁師さんに、「今朝は漁に行かれたんですか?」と、パパが話しかけると、2月初めから本格スタートする鳴門ワカメ漁に向けて準備中とのこと。歯触りと食感がクセになる鳴門ワカメは、鈴木ファミリーの大好物だ。今日は“鳴門ワカメしゃぶしゃぶ”が食べられるとのことで、恵ちゃんも「楽しみ!」とうれしそう。
8時30分、開店と同時にさかな市へ。北灘漁業協同組合が運営しているだけあり、店内には新鮮な魚介類が並び、活魚即売コーナーには獲れたての鮮魚がどっさり。そしてその安さにも驚く。天然鳴門鯛をはじめ、アジなどの地魚の干物も並んでいる。


続いてやってきたのは貝類のコーナー。大アサリ、白ハマグリ、サザエ、鳴門内ノ海の牡蠣など、活貝をその場で焼いて食べることができるとあって、さかな市でも人気のコーナーだ。1個から注文できて、焼き代は1個につき100円。焼き時間は15分~20分ほど。
「どれも新鮮でおいしそうで迷っちゃうね!恵はもう決まったの?」とパパ。
「うーん、牡蠣にする!」と恵ちゃん。
ママも満面の笑顔で「私も牡蠣!」


店内にはご当地ものの加工品も多くラインナップ。脂ののった国産寒サバに、天日塩と木頭ゆずの香りで仕上げた「寒さば 木頭ゆず水煮」や、「寒さば 木頭柚子味噌煮」(共に540円)が人気だ。
店内をひと通り見終わると、3人は外へ。巨大な生簀の前で恵ちゃんが叫ぶ。「パパ、ママー!ちょっとこっちに来て、大きなお魚が泳いでる!」その視線の先には……!

本日のお目当て、すだちブリや天然鳴門鯛が生簀の中を泳ぎまわっている。聞けば、鳴門北灘漁場は非常に水質が良く、潮の流れの速さもあり、魚の飼育に適した環境が整っているそう。
「すだちブリはきめ細やかな肉質が特徴。すだちのビタミンEの抗酸化作用が色変わりを防いでくれて、さっぱりとした味で、くさみがなくて食べやすいよ」と、さかな市スタッフの中村さん。


「すごい、こんなに大きいんだ…」と恵ちゃん。パパとママに「触ってみなよ」と促され、尻尾をちょんちょんと触り、苦笑い。
さぁお待ちかね、本日のちょっとだけ早い昼食はもちろん、北灘漁協活魚飯。北灘町の播磨灘で水揚げされた魚を生簀の中から選び、調理してもらうことに。



すだちブリと天然鳴門鯛の刺身盛り合わせ、すだちブリのしゃぶしゃぶ、焼き牡蠣、真イワシ一夜干しなど、新鮮な魚介類のおいしさを最大限に引きだすべく、調理してもらう。聞けば、4月は桜鯛(天然鯛)、7月鱧、10月はすだちブリ、2月は生ワカメが旬で、多く水揚げされるとのこと。おいしさはどれも折り紙つきだ。
活きのいい鮮魚を選び、会計を済ませ、その場で調理してもらったら、テラス席でいざ実食!

これから最盛期を迎える鳴門ワカメをひと足早く、熱々のお湯にしゃぶしゃぶして食す。数秒も経たぬうちにさっと色が変わり、「わぁ、すごい!」と恵ちゃんもびっくり。2~3月頃に採れるワカメのことを「新ワカメ」と呼び、特においしいとのこと。コリコリの歯応えがたまらない。
「くぅ~っ、最高!磯の香りがいいね。ママもほら!どんどん食べて」とパパ。
「もちろん遠慮なくいただきます~」とママ。恵ちゃんの箸もとまらない。
獲れたて新鮮な魚介類はどれも美味。「全部おいしい!ぺろりといけちゃうね」
ひととおりさかな市を楽しんだ鈴木ファミリーは、生簀の前のベンチで食休み。パパが抱いているのは、ねこ駅長「なるちゃん」の2代目。


ボリューミーな体つきの2代目なるちゃんを見て、「おいしい魚をたくさん食べているからおっきくなったのかな?」と訊ねる恵ちゃんに、「なるちゃんは普段、魚はあまり食べないんですよ」と、スタッフから意外な答えが。
人懐っこい性格で、スタッフやお客さんの間で人気者になり、いつしか施設の看板猫になったそう。「かわいいね」と、口をそろえる鈴木ファミリー。記念写真に応じたり、海岸沿いを散歩したりと、愛くるしい姿をひと目見ようと、県外にもファンが多くいるんだとか。
なるちゃんと戯れたあと、鈴木ファミリーは再びRAIZEへ。車内にはカップホルダーのほか、助手席にはグローブボックス、センターコンソール サイドポケット(両側)など、しまいやすくて取り出しやすい収納スペースが盛りだくさん。


ハンドクリームも手が届きやすい場所にしまっておける。「冬場の車内は乾燥しやすいので。いちいちバッグから取り出さず、気になったらさっと塗れるのがうれしい」とママ。「帰りのドライブ前にひと塗りしようかな」
「今日はもう少し足を伸ばして、久しぶりに大鳴門橋を渡って淡路島に行ってみようか」とパパ。そんなパパからの提案に「わーい、行きたい!」と恵ちゃんとママ。


本日も「RAIZE」の走りは絶好調。大径タイヤなのに、SUVらしい力強いスタイルを叶えながら、優れた小回りを実現し、漁港内の狭い道も軽やかに進んでいく。そして、遠くはもちろん、近くの見通しも良好だ。
ハンドルを握れば、ワクワクが加速する。鈴木ファミリーの楽しいドライブはまだまだ続く。
紺谷宏之
この記事の画像一覧(全22枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介