春奈るな初のフォトブック『LUNA』発売!「自分のやりたいことの世界観を全て注ぎ込むことが出来た」
東京ウォーカー(全国版)

耽美な世界観を、全編撮り下ろし写真と、童話二次創作シリーズを含む自身書き下ろしの詩6編で表現した、アニソンアーティストの、春奈るなさん初のフォトブック『LUNA』が2月27日に発売される。
そんな春奈るなさんにフォトブックについて語ってもらった。
「KERA」時代からお仕事している双木さんとふたりでやりたい放題やらせて頂いた
――フォトブックの発売が決まった時の気持ちを教えて下さい。
【春奈るな】アーティスト活動をさせて頂いているなかで、20代のうちにフォトブックを出したいなという願望があったので、この20代ギリギリのタイミングで出版できることになって本当に嬉しかったです。
やっぱり写真ってずっと残るものなので。そういう形で自分の好きな世界観を残せるっていうのがいいなと思いました。

――『LUNA』というタイトルはどうやって決まったのですか。
【春奈るな】名前こそ自分の活動の原点でもありますし、LUNA=月っていろんな意味があるから、さまざまなタイプの春奈るなを感じてもらえる今回のフォトブックには、このタイトルが一番ふさわしいかなと。表紙のバランスもいいですし、自分的にもすごくしっくりきたかなと思っています。
――ひと言でいうとどんなフォトブックですか?
【春奈るな】逆にひと言では言い表せないかもしれないですね。なんて言ったらいいんだろう、難しい(笑)。春奈るならしさもあるし、新境地の新しい春奈るなを見てもらえる、発見してもらえるフォトブックです。
今回、「KERA」時代(春奈さんは昔、雑誌「KERA」でモデルをやっていた)からヘアメイクでお世話になっている双木(昭夫)さんにお願いしたいと思い、打合せをしているうちに、衣装も世界観もどんどんふくらんで、結局双木さんがビジュアルプロデューサーという形で、ふたりでやりたい放題やらせて頂きました! こだわりが詰まった1冊になりました。

二次創作シリーズ以外の詩は…単純に中二病をこじらせた感じです
――『童話ニ次創作シリーズ』の「ルパとアリエス」「回転木馬」の楽曲の世界観をフォトブック用に新たに詩を書きおろしたと聞きましたが、詳しく教えて下さい。
【春奈るな】私は普段アニメの主題歌を歌わせていただいているんですが、それと並行して『童話二次創作シリーズ』と呼んでいる楽曲も配信リリースしているんです。アニメの主題歌は、「その作品にいかに寄り添えるか」という部分に重きを置いているのですが、『童話二次創作シリーズ』はかなりぶっ飛んだやりたい放題の楽曲になっています(笑)。
今回のフォトブックでは、昨年配信リリースした2曲、「ルパとアリエス」「回転木馬」の歌詞から派生した形で詩を書かせて頂きました。二次創作シリーズの二次創作? みたいな感じなんですけど(笑)。もとの楽曲の世界観を活かしながら、また別の視点でも楽しんでもらえるように書いたんですけど、「ルパとアリエス」は作詞したときに入れ込むことが出来なかった言葉たちがあったんです。
だから、その言葉たちを並べ替えて入れてみたりして。歌詞ってどうしてもメロディラインにあわせて書かなくちゃいけないから、絶対入れたかった言葉を削らなくちゃいけなかったりするんですけど、その思いが今回のフォトブックで昇華された気もしています。

――『童話ニ次創作シリーズ』以外にも、写真の世界観をご自身書き下ろしの詩で表現されていますが、どんな詩の内容になっているのでしょうか。
【春奈るな】二次創作シリーズ以外の詩は…単純に中二病をこじらせた感じですよね(笑)。本なのに、鏡を使わないと読めないとか、全部ひらがなの詩とか。
もともと詩を書くのに目覚めたのが小学4年生のころだったんですけど、詩を掲載するサイトに投稿したりしてたんですよ。そこで感想をもらうのが楽しくて! その時の気持ちを思い出しましたね。
今、歌詞として詩を書くことはあっても、自分の思い描いた文字数で制限なく書くということがあまりないので。初心を思い出したというわけじゃないですけど、楽しかったです。写真のイメージや世界観にあわせて、これは淡々と短くしてみようとか、説明っぽく長く書いてみようとか。こだわって書かせて頂きました。
詩は結構、書き直しました。最初書いていたものを全部消して書き直したりとか。一番大変だったのは意外とタイトル! マッチ売りの少女なのか、赤ずきんなのか…自分のなかでもごちゃごちゃになったりして(笑)。

――最初の扉のページの鏡の上に横たわる春奈さんの写真が掲載されたページの詩が逆さになっていますが、どう読んでいけばいいのでしょうか。
【春奈るな】うまく言葉で表現しづらいんですけど、自分のコンセプトとしては、鏡に写っている自分のことを自分だって気づいていないという感じで。理想の自分が鏡のなかにいて、明日はこの理想の自分になれるかなっていうのを夢に見ているという設定です。
――ゴスロリやロリータ、スクール水着、サイボーグ、ネコ、チャイナなどの衣裳も話題になっていますが、どんなこだわりがあるのでしょうか。
【春奈るな】すごいですよね。だいぶ偏ってますけど着たかったものばかりなので素晴らしいです(笑)。今まで一番表現したいと思っていた世界観を、衣裳で伝えることが出来たんじゃないかなと思います。

実は撮影のあとプライベートで学ランのスクール水着を買ってしまった
スクール水着って、なかなか着られないじゃないですか。でも、実は撮影のあとプライベートで学ランのスクール水着を買ってしまったんですよ(笑)。もともと欲しいなと思っていたんですけど、着る機会無いしって踏みとどまっていたのが、今回撮影で着たことによって解放されちゃいました。
やっぱり表現したかったものをこうやって素直に表現させてもらえるというのは、なかなか無い機会だったので、すごく嬉しかったし撮影も楽しかったです。

――表紙、中面の写真、ポストカードに使用する写真、WEBで公開する写真もすべて春奈さん自身が掲載するカットを決めたと聞きました。
【春奈るな】自分の好きな角度や映り方もあるんですけど、雑誌だと服の見え方のほうが大事で。こっちの方が表情がいいけど服はこっちがよく見えるから…とかもあるんです。でも、今回は自分のフォトブックなので、隅々までチェックして選ばせて頂きました。

――表紙の写真はどうやって決まったのですか。
【春奈るな】表紙は、「ルパとアリエス」の詩をイメージしたカットの中から、春奈るならしさと新しさみたいなものが両方表現できているなと思った写真を選びました。あんまり新しすぎちゃうと、ファンの方に「僕が、私が思う、るな氏じゃないぞ」って思われちゃうので。新しいるな氏は、表紙を開いてからのお楽しみで、表紙はるならしさを残しつつ、挑戦をしたところも感じてもらえるような、いいあんばいなものを。
新しいビジュアルは、楽曲の「ルパとアリエス」をリリースした時に少し耐性が付いたと思うんです。あの曲のジャケットで着ているのは完全にランジェリーで、白いウィッグも付けていたから“誰おま”状態だったから(笑)。そこまでやりすぎちゃうと、好みも分かれちゃうので表紙はスタンダードにいった方がいいかなと思って。黒と赤の衣裳も楽曲でイメージがあると思うので、そういうところでアーティスティックな部分も感じてもらえるのかなと思っています。フォトブックの表紙がこんなにダークな色味なのも珍しいんじゃないでしょうか(笑)。

――撮影中、特に大変だった事や、楽しかった事があれば教えて下さい。
【春奈るな】大変だったこと、強いて言えば着替え! 衣裳チェンジの多さかな(笑)。フィッティングであれもこれも! って選んだら全部着ることになってしまって。でもそれもあっという間でしたね。どれもこれも早く着たいっていう思いがあったので。だから大変だったことはあんまり無いですね。
スタジオには猫ちゃんもいましたしね。かわいかった~!しかも、その猫ちゃんとのツーショットの写真も今回選んでいるので。この写真か!と思ってもらえたらと思います。

いろんなるな氏を堪能してもらえるフォトブック
――ビジュアルプロデューサーの双木昭夫さん、カメラマン、スタッフたちとどんな感じで撮影を進めて行きましたか。
【春奈るな】すごく安心感がありました。双木さんには「KERA」に出始めたころからお世話になっていますし、ロリータ系とかドールメイクの第一人者なので。久々にご一緒できて嬉しかったです。
カメラマンさんにも「ありがとうございます!」っていう感じで。今までと違う表情を撮って頂いたというか。写真映りとか結構気にする方で、写真がコンプレックスになる瞬間があったりするんですけど、今回はそれが全然無かったんです。
スタッフの皆さんに甘えて、好き放題やらせてもらって。本当に楽しくてありがたいなと思っています。素敵なものが出来ました!
――特にお気に入りの写真があれば教えて下さい。
【春奈るな】全部! 選べないですね(笑)。でも、フォトブックの最後に掲載されてるレオタードかな。レオタード+バレエシューズ+箱のなかに入っているという、要素が満載すぎるんですけど(笑)自分の好きな要素しかないので。

――写真集に点数を付けるとすると何点ですか。
【春奈るな】120点!! 出来栄えもそうなんですけど、自分のやりたいことの世界観を全て注ぎ込むことが出来たので、+αの20点も入れての120点ですね。春奈るなを知らない人でも、こういう世界観が好きな人にも楽しんで頂ける1冊になっていると思います。
――最後にひと言お願いします。
【春奈るな】私の想い、こだわりが詰まりに詰まった1冊になりました。いろんなるな氏を堪能してもらえるフォトブックになっているので、1冊とは言わず、保存用、観賞用、布教用、永久保存版、おうちに飾る用と5冊買ってほしいなと思います(笑)。
オタクるな氏としては、やっぱり個人的に本屋さんに買いにいこうと思います!
撮影=石塚雅人

ウォーカープラス/野木原晃一
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