世界遺産の長崎「軍艦島(端島)」見学施設の供用が再開!見どころ満載の上陸ツアーも解禁

九州ウォーカー

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令和元年に台風17号で損壊した長崎市・軍艦島(端島)の見学施設が、復旧工事を経て、約5か月ぶりに2月21日から再開した。それに伴い、軍艦島上陸ツアーも解禁。この春、待ちに待った軍艦島観光がついに復活を遂げる!



海上に浮かぶ世界遺産。石炭産業の栄枯盛衰を物語る「軍艦島」


長崎半島から西に約4.5km、長崎港から南西に約18㎞離れた沖合いに位置する端島(はしま)。周囲約1.2㎞の小さな海底炭坑の島で、岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶ外観が軍艦「土佐」に似ているところから「軍艦島」と呼ばれている。

海底炭坑で栄えた軍艦島(端島)。現在も繁栄当時の姿のままで、在りし時の島の暮らしが垣間見れる写真提供:長崎市


1960(昭和35)年の最盛期は約5300人の島民が住み、島内には小中学校や病院などが完備され、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設もそろっていた。1974(昭和49)年の炭坑閉山後は無人になるも、島全体は繁栄当時の姿のままで当時の面影を色濃く残している。

1890(明治23)年に海底炭坑として本格的に操業を開始。炭坑マンが過酷な採掘作業で石炭産業を支えた写真提供:長崎市


ガス爆発など危険と隣り合わせの海底炭坑の仕事へと向かう鉱員たち写真提供:長崎市


小中学校(写真)や病院なども島内に完備され、島の暮らしを豊かに支えていた写真提供:長崎市


軍艦島と青い海が醸し出す独特の雰囲気に魅了される人々が続出。2015(平成27)年には、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つに登録された。日本の近代化を支えた石炭産業の歴史を今に伝える、貴重な産業遺産として世界中から脚光を浴びている。

待望の軍艦島上陸ツアーが2月21日から再開!


昨秋の台風17号により損壊した軍艦島(端島)が、2月21日から見学施設(見学広場・見学通路)の供用を再開した。それに伴い、軍艦島上陸ツアーもいよいよ解禁へ。

第2竪坑入坑桟橋跡。鉱山施設はほとんど崩壊しているが、第2竪坑へ行くために設けられた桟橋への昇降階段部分は今も残っている写真提供:長崎市


1916(大正5)年に建てられた30号アパート。日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパートといわれている写真提供:長崎市


2009(平成21)年に一般の人の上陸が可能になってからは、多くの人が上陸ツアーに参加して島に訪れている。島内は現在も約半数の建物が残っていて、上陸ツアーでは、主力坑だった第2竪坑跡や、炭坑の中枢であったレンガ造りの総合事務所、日本最古の鉄筋コンクリート造の7階建て30号アパートなどが見学施設から眺められる。3か所ある見学広場では、撮影ポイントやツアーガイドの案内もあり、当時に思いを馳せながら島の魅力に触れることができる。

軍艦島上陸ツアーは、やまさ海運・軍艦島クルーズ・シーマン商会・軍艦島コンシェルズ・馬場広徳といった5社の船会社が運航していて、天候などにより上陸できない場合もある。乗船に関する予約や問い合わせは各船会社に確認してみよう。

レンガ造りの第3竪坑捲座跡に隣接する総合事務所。周辺には多くの建物があったが、現在ではそのほとんどが崩壊している写真提供:長崎市


精選された石炭は、ベルトコンベアーによって貯炭場に蓄えられていた。今はそのベルトコンベアーの支柱のみが残る写真提供:長崎市


島内の至るところに残っている擁壁。軍艦島(端島)独特の景観を生み出している写真提供:長崎市


[軍艦島(端島)]長崎県長崎市高島町端島 / 095-822-8888(長崎市コールセンターあじさいコール) / 施設見学料 12歳以上310円、小学生150円、未就学児無料 ※上陸に際しては別途船代も必要 / 長崎港から軍艦島上陸ツアー船に乗船し、約40分 【九州ウォーカーPR】

九州ウォーカー編集部

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