映画『もみの家』主演の南沙良「きっと何か届くものがある、残せる映画になります」
東京ウォーカー(全国版)

不登校だった少女が徐々に心を開き成長していく姿を描いた映画『もみの家』(3月20日より全国で公開)。
オール富山ロケで話題のこの作品で、主人公・彩花を演じた南沙良さんにお話を伺いました。

――まずは主演が決まったときの気持ちを教えてください。
【南沙良】最初に台本を読ませて頂いたときに、情景が頭のなかにすぐ広がっていったんです。それってなかなか無いことだなと思って、そのイメージを持って1年間、撮影に臨みたいなと思いました。

――富山にある農作業を軸とする自立支援施設を舞台にした物語ですね。撮影は富山で1年かけて行われたそうですが、いかがでしたか?

【南沙良】1年間、シーズンごとに1、2週間富山に行って撮影するという形で。そういう撮影の仕方は初めての経験で楽しかったです。富山にはこの撮影で初めて行ったんですけど、なかなか普段自然に触れるという機会が無かったので、いろんなことが新鮮でした。

農作業も初めてのことばかりで、田植えも初めてやりましたし。想像していたより泥ですごく足が重かったです。次の日は筋肉痛になっていました。特に背中が一番痛かったですね。農作業って本当に大変なんだなって改めて思いました。

――撮影のなかで思い出深いシーンはありますか?
【南沙良】丘の上から散居村を一望できるシーンがあったんですけど、そこはお芝居をしていてもすごく感動しました。印象に残っていますね。

楽しかったことが多くて、あんまりつらかったなと思うことは無いんですけど、最初の方は彩花と自分が重なる部分がたくさんあって、あんまり彩花のことを好きになれなかったりして。お芝居していて、たまにつらいなと思う瞬間はありましたね。自分とリンクしすぎちゃうというか。
あと、獅子舞のシーン! もちろん初めてやったんですけど、想像していたより獅子舞の頭がずっと重たくて。腕がプルプル震えちゃうんですよ。実際に教えて頂いて、撮影前に練習もしたんですけど大変でした。私、体力が無いので頑張りました(笑)。

――最後に改めてメッセージをお願いします。
【南沙良】生活のなかでちょっと息苦しくなったりとか、窮屈な感覚になる瞬間って誰にでもあると思うので、そういう感覚を少しでも味わったことのある方にはきっと何か届くものがある、残せる映画になると思っています。

緒形直人さんと一緒のシーンで「なりたい自分になればいいんだよ」って彩花に声をかけてくださるシーンがあるんですけど、お芝居じゃなくて私自身も「なりたい自分って何だろう」って考えさせられるセリフだったんです。他にもいろいろと心に響くシーンやセリフが多いと思うので、ぜひたくさんの方に観てもらえたら嬉しいです。

撮影=槇野翔太
ウォーカープラス/野木原晃一
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