「ラーメンWalker栃木グランプリ」で圧倒的存在感!「佐野ラーメン」の“最古の店”とは

東京ウォーカー(全国版)

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2019年の「ラーメンWalker栃木グランプリ」にて、総合ランキングのトップ3を佐野市内の新興店が占めた。栃木が誇るご当地麺「佐野ラーメン」の“最古の店”といわれているのが、90年の歴史を誇る「佐野ラーメン 宝来軒」(佐野市浅沼町)。そんな“ラーメン文化遺産”を通して、佐野ラーメンの王道を改めて学ぼう。<※情報はラーメンWalker栃木2020より>

まずは王道の一杯を堪能しよう

「佐野ラーメン 宝来軒」の創業は1930(昭和5)年と、現存する佐野ラーメン店の中では最古参。親子3代にわたって90年の歴史を歩み、現在は3代目店主の小川英夫さんを中心に、「何十年も通い続けてくれるお客様がいるから、ベースの味は変えられない」と、伝統の味を守り続ける。通常のラーメンのほか、手作りワンタンがたっぷり入った「ワンタンメン」(800円)も売れ筋だ。

豚骨・鶏ガラのあっさり醤油スープ

おすすめは定番の「ラーメン」(600円)。戦前の味ともいえる中華そば。はっきりとした味の輪郭を描く醤油スープは、動物系清湯(チンタン)スープに、醤油ダレを合わせるのが定番。スープの色は、昔は醤油の色が濃かったが、次第に透き通ったスープの店が増えた。最近は和風ダシを効かせたり、塩や味噌をウリにする店も増加している。

【写真】スープがよく絡む平打ち麺は青竹手打ちが基本

麺はスープがしっかりと絡む平打ち麺。佐野系の代名詞といえる青竹手打ちだ。製麺室で青竹を踏み込んで延ばした麺帯を包丁で切ると、不規則に波打つ平打ち麺に。最近は製麺機を使う店や、製麺所に青竹手打ち風の麺を依頼する店も多いが、宝来軒では昔ながらの製法を守っている。

チャーシューは肩ロースかバラの煮豚チャーシューが主流で、 宝来軒は後者を採用。薬味は青ネギや白髪ネギを使わず、刻み長ネギを用いるのが基本。宝来軒の長ネギは国産が主体で、多めに入っているのもポイントだ。

2代目・小川俊男さん

2代目・小川俊男さんは「80歳で腰は悪いですが、現役でラーメンを作っています。創業時からのこだわりは、麺も具もすべて手作りすること」と話していた。

<住所:佐野市浅沼町801-2 / 時間:11:00〜15:00(LO14:45)※売り切れ次第終了 / 休み:木曜(祝日の場合前後に振り替え)>

佐野ラーメンの原点ともいえる宝来軒。長年のファンを抱える名店の一杯を、ラーメン好きなら一度は味わってみよう。

※価格はすべて税込み

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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