オールLED化! 東京スカイツリー“ライティング”3つのスゴさとは?

東京ウォーカー(全国版)

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6月15日(水)、パナソニックセンター東京(東京・江東区)にて、世界一の高さ634mを誇る電波塔・東京スカイツリー(R)の、ライティング機器発表会が開催。照明機器の寿命や独特の色合いなど、オールLED化されたライトアップの、“3つのスゴさ”が判明した。

1.災害にも耐える! めちゃくちゃ長い照明の寿命

634mもの大きなタワーに取り付けられる照明器具。頻繁に取り換えるとなると大変そうだが、LED照明なのでその点は安心。LED照明は一般的に、光源寿命が4万時間といわれており、1日6時間点灯したとしても1台で18年は持つ計算となる。とはいえ、直射日光や大雨、落雷など、自然災害への耐久性や安全性が心配…、と思いきや、万全の対策が。現場環境に適した“放熱設計技術”が施されたことで、暑い夏場や直射日光による高温環境に耐え得る設計なのだ。また自然災害が起きた場合も、器具や部品が落下しない構造設計がとられており、度重なる試験で問題がないことが実証されている。落雷対策としても、照明器具に「耐雷サージユニット」を内蔵することで、想定される最大の雷電流からも保護されるという。過酷な状況にも耐え得るクオリティーで、長寿命をかなえているのだ。

2.“和風”のライティング! 絶妙な色合いを再現

1日ごとにライティングが変わるという、今までにない演出を採用したスカイツリー。江戸で育まれてきた心意気の「粋」 と、美意識の「雅」という2つのコンセプトを体現する“絶妙な色合い”が見どころの1つだ。隅田川をイメージした「粋」の水色や、「雅」の気品ある江戸紫色を再現するために、パナソニック電工が新LEDカラーを製作しているのだ。まず淡い水色は、フルカラー演出が可能なRGBのLEDを調色して再現。また江戸紫色は、青色LEDと蛍光体で構成したLEDパッケージを新開発し、「パラボラ曲面反射板」に効率よく光を当てることで、パワーのある光を表現したという。

3.光害を防ぐ光漏れ対策の技術!

現代の都市では問題視されがちな“光害”。これは“過剰な光の公害”として、深刻に捉えられている問題だ。今回スカイツリーでは、魅力的なライティングを実現しつつ、光漏れ対策にも尽力。LED灯数を削減するため、補助反射板をつけて光を絞り込む大型の新反射板「パラボラ曲面反射板」方式を採用した。この難易度の高い“超狭角配光”の機具を独自開発したことで、約140m先までを照らすライティングを実現するとともに、光漏れ対策にも配慮することが可能となったのだ。

ちなみに、“オールLED化”されたライティングに使われるのは、合計1995台のLED照明器具とLED演出システム。消費電力は「粋」のライティングデザイン (1588台点灯)が、パナソニック電工製の従来光源と比べ約43%の省エネを実現、また江戸紫の「雅」パターン(1347台)では、従来光源比約38%の省エネ効果が得られる見込みだ。

省エネ効果に加え、優れた演出性を実現したスカイツリーのライトアップは、多くの人に愛されそう。2012年5月22日の開業へ向け、期待は高まるばかりだ!【東京ウォーカー】

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