東日本大震災 医療福祉施設が展開するボランティアの今後
東京ウォーカー(全国版)
3/11の東日本大震災で、数多くの人々や施設が被災した。今もその復興活動の最中にあることはご存じかと思うが、被災エリア外の方は、それを具体的に感じる機会はなかなかないかもしれない。そこで、老人ホームなどの医療福祉施設の現場で何が起きたのか、そして現在の状況をお知らせしたい。
医療福祉施設事業で、21法人・130サービス拠点・313事業所を抱える(2011年6月1日現在)湖山医療福祉グループは、この度の東日本大震災において、宮城県(気仙沼市)、福島県(郡山市)、新潟県(津南町)の高齢者施設で、施設建物の損壊被害を受けた。
震災直後は、東京の本部と一切の連絡手段が分断された中、被災している施設においても、付近住民の避難民を受け入れたりと、自主的に施設を提供。損壊施設から被災していない施設への、バスを手配しての患者の移送に着手、混乱の中、ひとりの不幸もなく、医療環境復帰に従事した。
また、震災後は、「ガーデニングボランティア」と称し、気仙沼市の施設周辺の稙花、植林活動も開始、同プログラム内で施設付近の避難所でのバーベキュー活動も行われた。現在も、定期的に医療福祉グループでバスを用意し、学生中心にボランティア活動を実施中。特に「ガーデニングボランティア」は女性でも十分対応可能なため、体力勝負のボランティアに自信がない方でも参加できる。
※「ガーデニングボランティア」とは、目白大学短期大学部の大出准教授(NHK Eテレ「趣味の園芸」に出演中)の全面的なバックアップを受け、町の復興に向けて発足したプロジェクト。施設の斜面への花の種植えをはじめとして、道路沿いに花の種を植える、地域全体に色とりどりの花を咲かせる、などの施策により、罹災された方に心の傷を癒す一助になることを目的としている
湖山医療福祉グループは、他にも学生ボランティアを募っており、学生自身の「こういうボランティアに参加したい」という要望に応える準備もあるという。詳しくは、復興活動をまとめたポータルサイトでその活動をチェックできるのでご確認いただきたい。
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