日本一格の高い「大曲の花火」が本日開催! テーマは“元気な日本”
東京ウォーカー(全国版)
8月27日(土)、秋田県大仙市大曲にて、「全国花火競技大会(大曲の花火)」が開催される。この花火大会は、明治43年に「六県煙火共進会」として始まり、今年が101回目となる歴史ある大会だ。震災を乗り越え、「元気な日本」をテーマに、全国から選ばれた27業者の花火師たちが腕を競い合う。
本大会は「昼花火の部」と「夜花火の部」の二部構成だが、10号割物花火(課題玉・自由玉の各1発)と創造花火からなる「夜花火の部」を総合的・芸術的に審査し、最も優秀と認められる花火を作った花火師に内閣総理大臣賞が贈られる、日本一格の高い花火競技会なのだ。
そんな大会を前に、今回、個性あふれる創造花火で多くの観客を魅了し続け、花火ファンの間でつとに知られた花火師、北日本花火興業の社長・今野義和さんに、今年の花火大会にかける思いなどを聞いてみると、「込めた思いが伝わる芸術性の高い花火をここ大曲から打ち上げていきたい」と、意気込みを話してくれた。「東日本大震災直後は、花火大会の実施を明言する自治体はゼロでした。私たちは生活がかかっているので、大変なことになったというのが正直な思いでしたね」と、震災直後の心境を明かしつつ、「でも、4月後半以降、開催に向けて前向きに動き出すところが増えてきてほっとしました。開催を決めた実行委員会の方々は、一様に『被害がなかった地域から盛り上げて、復興の手助けをしていかないと』と話していましたね。私も同じ思いです」と熱く語った。
ちなみに今野さんは、創造花火として、カエルをモチーフにしたものを用意しているという。その名も「みんなカエル、きっとカエル、無事カエル」。音楽に合わせ、連続でカエルが花開く、にぎやかで楽しい内容になりそうだ。タイトルには、震災で未だ行方不明の方たちが早く家族の元に帰れるように、原発事故で故郷を離れざるを得なかった人たちが早く自分の家に帰れるように、そんな思いを込めているのだとか。
単なるデザインに終始するのではなく、製作者の思いが込められた花火こそが、101年目からの新しい試みだ。そしてその思いのある花火は、今野さんのこれからの目標とも重なる。「花火をもっと芸術に近づけたいんです。『今年の北日本の○○というプログラムをぜひ見たい』と言ってもらえるような、作品としての価値が高い花火ですね。それはつまり、見る人に込めた思いが伝わる花火ということ。これからもそんな花火を目指して、花火道に邁進していきたいと思っています」。17:00から昼花火の部、18:50から夜花火の部が始まる。【東京ウォーカー】
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