下町の“きつキャラ”アダチンが人気!

東京ウォーカー

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最近、足立区発の謎のキャラクターが注目を浴びている。一見すると犬の風貌を持つ「ゆるキャラ」のようだが、そのわりにつり上がった目が鋭く鼻が上向いてかわいげがないような…。彼の名は「アダチン」。「You Tube」で公開中の「アダチンのテーマ」という動画の再生回数は28万回(1/28現在)を超え、目下東京を代表するキャラクターに成長中だ。ちなみにこのアダチン、由来は日本古来の犬種「チン」と足立区をかけているらしい。

「アダチンは“ゆるキャラ”じゃなくて“きつキャラ”なんです!ほかの“ゆるキャラ”にはない生意気そうで、媚びないヤンチャな姿勢が足立区という下町の風土にマッチしてるんですよ」と力説するのは、「アダチン」の権利を管理する株式会社ボングゥーの堀越総明さん。誕生のきっかけは、一昨年に始まった足立区を“芸術の街”にしようとする運動「足立区文化産業・芸術新都心構想」のPRだとか。NHKでも活躍する新鋭の映像クリエイター・青木純さんが「アダチン」のデザインおよび45秒のアニメーション製作を担当し、当時から一部ではそのハイレベルなアニメが注目を集めていたという。でも、ここにきてブレイクしたのはなぜ?

「ほかの地方自治体のキャラクターにはない、本格的なアニメーションとプロの手によるキャラクターデザインがアダチンの強みです。アダチンの“媚びていない”というキャラクターも、クオリティの高い映像のおかげで、よく理解していただけてるんでしょう」(堀越さん)。

キャラ設定がイマイチな多くの“ゆるキャラ”と違い、個性が強く反映された質の高いアニメを発信できる点。その“東京クオリティ”が、アダチンを急激に人気者に押し上げた一番の要因なのだ。

足立区の千住界隈では昨年からお祭りなどに着ぐるみが登場し、既にグッズも販売されるなどローカルで認知されていたアダチン。「You Tube」の動画内では実在の商店街の店がタイアップで登場し、スポンサー(足立区が拠点の企業)まで募集するなど、下町らしくちゃっかりした商法も見せる。“アダチンファミリー”なるキャラクターの登場も匂わせ、早くもシリーズ化の構想も練られているのだから恐れ入る。次回のアニメは09年夏に公開予定だ。

アニメで見るのはもちろん楽しみだが、気になるのは“生アダチン”を見る機会はあるのかということだろう。「今のところ調整中ですが、人気の高まりもあり今後は着ぐるみでも登場する予定です」(足立区役所文化課・登川さん)。足立区のイベントなどで見られる可能性は高いようだ。

にわかに注目が高まるアダチンには、足立区を盛り上げる目的で多くの人が期待を寄せている。

「足立区というと、なぜか“内向きで暗い”というイメージがつきまとっています。アダチンの“You Tube”での配信を通じて、足立区には本当は良いところがたくさんあることを、世界中にまで発信するのが願いです」(堀越さん)。海外まで視野に入れた目論見の下、大きく動き始めようとしているアダチンの今後に大きく期待したい!【東京ウォーカー/中道圭吾】

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