【ありがとう!ジョブズ】アップル前CEOスティーブ・ジョブズ氏へのKWゆかりの著名人より追悼メッセージ 4
関西ウォーカー
米電子機器メーカー・アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が10/5に死去されました。56歳という早すぎる死に、私たち関西ウォーカー編集部からも哀悼の意を評します。また、関西ウォーカーに関わる各界の著名人からも、ジョブズ氏への追悼とお礼のコメントが続々と届いているので、ここで紹介します。※掲載は順不同。
●角川歴彦(角川グループホールディングス取締役会長)
スティーブ・ジョブズが亡くなった。重い病にあるとは言われていたが、やはり衝撃的だった。今を想えば6月、デベロッパーの祭典、WWDCの壇上に立ったのも、一つにはApp storeを支える5000人の開発者との別れの挨拶であり、もう一つは残されたアップル社に今後はパソコンにこだわらず、クラウド事業に遭進せよという最期の訓辞だった。
苛酷なIT戦場の第一線で戦ってきたのだから彼の死は「戦死」と呼ぶのがふさわしい。56年の決して永いとはいえない人生は、マッキントッシュを世に出してから、iCloudの発表まで、どこまでも事業と会社と一体となったものだし、成功と挫折の繰り返しだった。ベンチャーなら誰でも体験することだが、僕の人生とも奇妙に一致する。
自分は誰なのか、何者なのか振りかえる毎日で、スタンフォード大学の名講演「貧欲であれ、愚か者であれ」と自分を規定しなければ、あれほどのイノベーションは起せなかったに違いない。
心から合掌――――――
角川歴彦
●山崎 亮さん(ランドスケープデザイナー)
「さて、そろそろジョブズ氏のプレゼンテーションを分析してコミュニティデザインに活かそうかな」と思っていたところでした。こうなった以上、過去のプレゼンテーションを参考にするしかないのですね。それを調べれば調べるほど喪失感は大きくなると思いますが、まずはそれを乗り越えることから始めたいと思います。ご冥福をお祈りします。
●伊藤英嗣さん(「COOKIE SCENE」編集長、音楽評論家)
「多くのロックンロール・ファンがそうであるのと同じように、ザ・クラッシュやR.E.M.、クリエイション・レコーズ(のアラン・マッギーやディック・グリーン)が存在しなかったら今の自分はないと思う。そして、ジョブズ&ウォズニアック、ふたりのスティーヴも…。ジョブズさん、おつかれさま…!」
●千葉英寿さん(フリーランス・ジャーナリスト/デジタルハリウッド大学大学院客員教授)
僕が最初に手に入れたMacはSE/30でした。Macがなければ僕の中に押し込まれていたクリエイティビティを発揮する事もなく、自分の決断を信じることができない人生を漫然と送っていたと思います。Macを通じて「自分を信じる勇気」をスティーブにもらいました。僕はこれからもMacとともに、新しい自分とこれからの人生を歩んでいきます。ありがとうスティーブ。そして安らかに。
●山口一臣さん(朝日新聞出版、週刊朝日前編集長)
人に勧められて、その価値をよく理解しないまま買ったiPoneはいまや身体の一部になっている。流行に遅れてはいけないと、とりあえず手にしたiPadも仕事に遊びに欠かせない存在に。気がつけば、まんまと「彼」の思惑にハマっていた。でも全然、悪い気はしない。ありがとね、ジョブズさん。
●和田静香さん(音楽ライター)
「ジョブズさんは誰もが使える『巨大なジュークボックス』=アイチューンズ・ストアを作ってくれました。そしてそれを誰もが持ち歩ける『最小のジュークボックス』=アイポッドで聴けるようにしてくれました。ジュークボックスのワクワクがいつも身近にあるなんて! 1音楽ファンから感謝を!」
●渡辺由佳里さん(作家)
1961年 にケネディ大統領が「人類を月に送る」と宣言したときには、月に行けるような技術はまったく存在していなかった。それなのに、1969年にアポロ11号が 月面着陸できたのは、この大きなヴィジョンに向かって必要な技術を開発したからである。各分野での技術の開発が先行していたら、いまだに人類は月面には行っていないかもしれない。
スティーブ・ジョブズの偉大さはヴィジョンにあった。
彼には、将来アップルの製品を使うであろう人々がきちんと見えていた。そして、彼が生み出した製品が変えてしまう世界を想い描けることができた。そのヴィジョンに向かって新しい技術を開発していったところが、他の企業のリーダーとは徹底的に異なっていた。
凡人の私がジョブズから何かひとつを学ぶとすれば、どんなに小さなものであれ「独自のヴィジョンをもって自分自身の人生を生きる」ことだろう。
●鈴木芳雄さん(編集者/美術ジャーナリスト)
ジョブズの伝記によれば彼は若い頃、スタンフォード大学(母校ではないが)の構内を歩き、よく思索に耽っていたという。取材で行ってみた。いい大学だった。聖地クパティーノ(アップルの本拠地)には彼が通ったというバーガーショップがあると聞き、もちろん行った。こういう近づき方なら今もできる。
●三潴末雄さん(ミヅマアートギャラリーオーナー)
「三島由紀夫が市ヶ谷で自決する前に、日本について遺した言葉がある。無機的な、からっぽな、経済大国が極東の一角に残る。スティーブ・ジョブズが求めた世界は三島由紀夫とシンクロする。資本主義はより拡大、成長、そして何よりも利潤追求が第一義だが、彼らはもっと創造力が煮えたぎる世界を求めた」
●椿 昇さん(現代芸術家、京都造形芸術大学教授)
ライオンが登場したときに、ジョブスはもう死ぬんだなと思って涙ぐみながらダウンロードのボタンを押した。僕の若くはない西海岸デビューの日、ハイパーカードに触れた感動は忘れられない。ボブ・マーリーが死んだ日、サイードが死んだ日、貴方は今死ぬべきではなかったし、死んではならなかった。
●少年ナイフ なおこさん(ミュージシャン)
20年ぐらい前だったかな、初めてのパソコンはMacでした。そのあとWindowsに替えたけど、iPod touchは毎日愛用しています。これほど楽しさのエッセンスが詰まった機械を、今後は誰が作ってくれるのでしょうか。RIP
※なお、ジョブズ氏への追悼とお礼のコメントは届き次第、随時アップしていきます【関西ウォーカー編集部】
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