【F1第15戦日本GP終了!】F1好き暦2年目の編集部員が見た日本GPレポート&可夢偉の魅力に迫る!

関西ウォーカー

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三重県・鈴鹿にてF1第15戦日本GPの決勝が行われた11年10月9日(日)。F1ファンが集う世界屈指のサーキットコースである鈴鹿サーキットへ行ってきた、F1好き暦若干2年目の本誌編集部員である私・金山が観戦レポートをお届け!

長さ5.807kmというコースを53周する決勝で、観戦ポイントとして私が選んだのが、スプーンカーブ(MAP参照)!曲がりがきついので、マシンがコースアウトする場面もしばしば見受けられるそうなのです。実は一番見たかった観戦ポイントはヘアピンと呼ばれるところ。なぜ、このヘアピンに私が行きたかったかと言うと、昨年2010年の日本GPで小林可夢偉(ザウバー)が、オーバーテイク(追い越し)を繰り返しまくった伝説が生まれた場所だからなのです。この昨年の偉業のため、ことしは可夢偉特別応援席がヘアピン前に設けられました。実はこの設置提案は、可夢偉本人からなんだとか。

可夢偉の提案といえば、ことしの日本GPには、可夢偉の日本へのさまざまな想いが形になっていました。まずは被災地である福島県・南相馬市で活動する少女合唱団「MJC アンサンブル」のメンバーとその家族及び関係者の約60名を鈴鹿に招待し、決勝前の国家斉唱を彼女たちに歌ってもらうということ。可夢偉の「被災地の子供たちへの歌を世界に届けて、世界への感謝の気持ちと日本の元気と力を伝えたい」という想いから実現したのだそう。また、その可夢偉が乗るマシンには「我々の祈り、日本に届きますように。」というメッセージが掲げられていました。

そしていよいよ15時になり、決勝がスタート。スタート前に両手を合わせ祈るような仕草を見せた可夢偉は、自己最高位となる7番グリッドからスタート。だが、スタートに失敗して(エンストを起こしかけていたとか)12番手まで順位を落とすことに。その後、反撃に出て、昨年同様ヘアピンでのオーバーテイクを魅せるも、スタートの出遅れが最後まで響き、結果13位でゴール。日本GPを制したのは、鈴鹿初優勝となるジェンソン・バトン(マクラーレン・道端ジェシカが恋人としても有名)。表彰台では、ジェシカからの熱いお祝いも繰り広げられていたそうです。また、今回は史上最年少世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、3位で入賞することで、2連覇が決定するという記念すべきレースに!早速、記念Tシャツが会場内で販売されるなど、お祝いムード一色に!

くしくも母国で入賞を果たせなかった可夢偉は、レース後、記者たちに「スタートがうまくいかなかったのは、(タイヤが)あまりにもグリップしすぎて、エンジンの回転数が下がってしまったんです…。今日は、あまりうまくいかない一日で、つらかったですね。でも内容としてはいい部分もありました。特に予選でいいところに行けたのは、よかった。残念だったのは、(鈴鹿に集まってくれた)ファンのみなさんの前で、いいレースを見せることができなかったことです。結果は残念でしたけど、この経験を今後に生かしていきたいと思います。特に今回は予選が良かったですしね」と話してくれました。10月16日(日)には韓国GPが開催されます。この日本GPの経験を生かして走る可夢偉に注目をしたいと思います!

そもそもアイルトン・セナさえまともに知らなかった私・金山がモータースポーツ好きになったきっかけというのが、現在日本人唯一のF1ドライバーとして世界で活躍する可夢偉なのです。可夢偉は、兵庫県尼崎市出身(私と同郷!)で、三和本通商店街近くのすし店主の次男として生まれ、9歳で競技用ゴーカートを始める。小学生のころは人で賑わう商店街で、友達と自転車競争するようなやんちゃな少年という一面も。実は先日母校である竹谷小学校を訪問した際の取材時に判明したのですが、小学校の卒業文集で将来の夢を「F1レーサーになること。そして世界チャンピオンになる」と書いていたのです。この頃から自分の夢をしっかり持ち、ましてやいまF1レーサーになるという夢を実現させ、齢25歳にして、ザウバーというチームのエースドライバーとして、チームスタッフやファンの期待を背負っている可夢偉。尼崎っ子がF1のドライバー!?という興味から、実際、取材で接した際の彼のあどけなさや優しさ(移動中、ファンに声をかければ必ず笑顔で答え、サインや2ショット写真にも「ええよ~」なんて軽く応じる)、そして夢を叶えていく力(それを伝染させてくれる。例えば母校の子供たちに「好きなことがあるなら、胸張ってやりいや!」と言葉をかける)に触れ、すっかりF1好きになった私。

F1の世界で唯一の日本人ドライバーとして戦い続ける可夢偉。彼の「F1のファンにならんくてもいい。F1がみんなの見るスポーツになってほしい」という想いを、多くの人に届けられるよう、乏しい知識&微力ながらも応援していきたいと思うのです。そして、これから小林可夢偉がどんなドライバーになっていくのか見続けていこうと決意したそんな鈴鹿の夜でした。

【関西ウォーカー編集部/金山友香】

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