復興への道筋を!中越大震災のアーカイブセンター「きおくみらい」開館
東京ウォーカー
10月22日、新潟県長岡市に中越大震災の情報発信拠点「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」が開館する。同館は長岡市と小千谷市が中越防災安全推進機構と提携して整備した、4つの拠点と3つの公園からなる「中越メモリアル回廊」の中核となる施設。先進のIT技術を活用した知的情報集積施設だ。
「中越メモリアル回廊」は、中越大震災の体験を後世へ語り継ぐために、被災地域にある関連施設を整備した施設群。10月23日(日)に開館する「川口きずな館」や「おぢや震災ミュージアム」では、実際の震度が疑似体験ができるなど震災に関することが学べ、3つのメモリアルパークでは、震源地を示した石碑や被害にあった状況を当時のまま残している。来年以降には「やまこし復興交流館」が完成、長岡市と小千谷市に点在している計7施設を回廊のように巡ることで大災害の教訓を得ることができる。
その中核となる「長岡震災アーカイブセンター きおくみらい」の展示スペースには、床全体に被災地の航空写真を展示。その上からiPad(情報携帯端末機)をかざすと被害が大きかった地域や支援活動の拠点などが表示される仕組みだ。また、中越大震災を中心に、防災や災害に関する書籍や文献を1000点以上そろえており、それらをiPadで検索し読むこともできる。ほかには、震災に関する研究スペースや、臨場感ある大型映像によって大震災の記録と復興への経過を視聴できるシアターも設置。市街地という好立地を生かして、さまざまな研修の会場として利用できる多目的ホールの設備も整えられ、震災の知見や教訓を発信していく大きな役割を担うとともに、地元に根ざした施設を目指す。
「フロア一面に展示された航空写真は圧巻で、知的興味を刺激するような仕掛けもあるので気軽に利用してください。そして、東日本大震災の被災地に私たちの経験を伝え、応援する拠点でありたい」と、開館の目的を語る平井邦彦センター長。各施設の開館日には、オープニングイベントを始め、さまざまな防災イベントを予定しているとのこと。
東日本大震災の影響で、防災への見直しや関心が高くなっている昨今、同施設から情報を知ることで万が一災害にあった時に少しでも役立つ知識を充実させておくことが必要だろう。【東京ウォーカー】
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