“沖縄版結婚式”の「余興王」決定!MURU石川が連覇

東京ウォーカー(全国版)

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新郎新婦の門出を祝う結婚披露宴。その平均時間は2時間から2時間半が一般的と言われるが、沖縄に限っては3時間を超える披露宴が多く、長いものだと5時間に及ぶケースもある。その理由は、出席者による「舞台余興」。脚本、演出、小道具など、緻密に練り上げられ、練習にも多くの時間を費やす余興は、沖縄独特な文化だ。その余興の面白さを競う「ひーぷーの第2回うちなーにーびち余興王決定戦」が沖縄・うるま市具志川総合運動公園で開催され、余興王=グランプリに昨年の優勝者であるMURU石川が選ばれ、連覇を達成した。

「にーびち余興王決定戦」は「沖縄独特な文化を醸し出している結婚式の余興を、1つのステージに集めたらどうなるだろう?」といううるま市の経済部商工観光課の何気ない会話から生まれたコンテスト。昨年「うるま祭り」の一環として開催された第1回の好評を受け、今回も同祭りでの第2回開催となった。

余興の審査基準は、「うまさ」よりも「面白さ」。審査員3人の判定と観客の盛り上がりが審査の対象となる。今年のコンテストには、職場仲間や女子高生、小学校のPTAのメンバーで構成された7チームが出場。チームそれぞれが個性あるパフォーマンスを披露すると、立ち見が出るほどあふれ返った会場は感動と爆笑の渦に包まれた。

準グランプリに相当する「余興大臣」に選ばれたのは「うるまファイヤーゴスペル隊」。消防署勤務のメンバーで構成された5人は、制服姿で登場し、ゴスペラーズの「ひとり」や坂本九の「上を向いて歩こう」などを熱唱。響きわたる歌声に会場は静まり返り、涙を流す観客の姿も見られたほど。

そして、グランプリの「余興王」に輝いたのは、前評判どおり前回の覇者「MURU石川」。幼なじみ5人のメンバーは、沖縄のエイサー音楽に合わせて、沖縄の伝統的な帽子・くば笠をかぶり、黒の全身タイツにマントを羽織って登場。一見、かっこいいダンスを披露するかと思うと、マントとくば笠を脱ぎ、落ち武者姿に変身。奇抜な格好なのに顔は真顔、息ぴったりのダンスというギャップで会場を魅了した。

余興王に選ばれたMURU石川のメンバーは、全員で飛び跳ねたり、握手を交わしたりと大喜び。「連覇というのは、野球の興南高校と同じ快挙。沖縄県知事に呼ばれないか(表彰されないか)ドキドキします」と会場の笑いを誘い、代表・山田祐也さんは「連覇できる自信はありました」とチャンピオンらしい余裕を見せた。

昨年の余興王に選ばれて以降、余興の出演依頼が多くなり、年間で50本ほど出演したというMURU石川。親戚や友人、職場とは関係のない人たちからオファーを受け、余興を披露することもあったという。連覇を達成した今回の余興のプログラムは「今まで反応が良かったものをピックアップして構成し、3日間みっちり練習して本番に挑んだ」とのこと。

「第3回が開催されれば、ぜひ挑戦したい」と、奇抜な格好ながらも、真剣に闘志をみなぎらせていたメンバー。出場者ほどでないにしろ、沖縄の結婚式で披露される余興はどれも熱の入ったものばかり。もし、沖縄の結婚披露宴に出席する機会に恵まれたら、新郎新婦より目立つ勢いの余興の数々をぜひ楽しんでみてはいかがだろう。ただし、時間だけは余裕を持って参加を。【東京ウォーカー】

余興王(グランプリ):MURU石川

余興大臣(準グランプリ):うるまファイヤーゴスペル隊

召使い(3位):うるま市建設業連合会

特別賞:最高時代(チェゴシデ)

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