[はんつ流(4)]セカンドブランドは別の顔
東京ウォーカー
【連載】はんつ流ラーメンの楽しみ方(4)
ラーメンブームといえども、売れる店舗はそう簡単には作れない。味はおろか、立地や接客、さまざまな利点が組み合わされないと成功するのは難しい。だが、なかには大評判で1店舗のみならず、支店を展開するところも存在する。その方法だが、最近は純粋に本店と同じ味や内容で2号店をオープンするというよりも、味を変える、見せ方を変える、屋号を変えるなど、いわゆる“セカンドブランド”と呼ばれる手法で立ち上げるのが流行中。こうすることで、本店との差別化を図り、共存共栄の道がぐっと開けるのだ。
今年になってからも、注目すべき2軒のセカンドブランド新店がオープンした。
まずは、千石に誕生した“麺仙 葵賀佐(めんせん あがさ)”。札幌にある“麺匠 咲弥(めんしょう さきや)”の姉妹店だ。“咲弥”は、元祖こっさりらーめんという、こってりなのにあっさりとしたスープが自慢の1軒。店主の奥村宗弘さんは、味噌ラーメンの名店として知られる新横浜ラーメン博物館の“すみれ”で修業し、独立した。そのため同じく“すみれ出身”の“彩未(さいみ)”“やぶれかぶれ”(ともに札幌)などとともに村中一門と呼ばれる。その“葵賀佐”だが、メニューを見ればラーメンは味噌のみ。ここまで特化する潔さがうれしい。ちなみにトッピングには絶品の豚肉として名高い、ワインで育てたワイントンを使用したチャーシューもある。
もう1軒、今、注目なのが、中目黒に誕生した“麺屋 宗&SOU 中目黒店(めんやそう あんど そう なかめぐろてん)”。1号店は高田馬場で、ともに店主、柳宗紀さんの祖父であるデザイナー柳宗理さん創作の椅子などが並び、スタイリッシュでしゃれた空間が広がる。両店ともラーメンはピンクソルトを用いた地鶏味玉そばがメインだが、柳さんいわく「高田馬場店は純粋にラーメンを追求しているけれど、中目黒店はラーメンもありつつ、夜は限定メニューやバーのような雰囲気にしていきたい」とのこと。ラーメン店で粋に飲む、そんな使い方もアリだ。【フードジャーナリスト・はんつ遠藤】
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