【本誌連載の拡大版】美人女子ラグビー選手、鈴木彩香インタビュー(1)
横浜ウォーカー
ことしの3月、7人制女子ラグビーのワールドカップがドバイで開かれます。その代表メンバーに名を連ねている選手が横浜にいます! 鶴見区出身の鈴木彩香選手、お人形さんみたいな大きな瞳が印象的な19歳です。
――身長があって(1m68)、ルックスもキュート。それでいて、ラグビー歴が10年になろうとしている。このギャップ、けっこうすごいと思います。
「地元が鶴見区なんですけど、そこの公園で私が通っていた汐入小学校の父兄の方々がタグラグビーをやっているのを見て、すごく楽しそうに思えて。一緒に混ぜて、とお願いして入ったのがきっかけでした。それまでは、ラグビーのことなどまるでわからなかったんですけどね。鶴見区って全国でもタグラグビーがすごく盛んな地域なんです」
――タグラグビーというと。
「タックルなしのラグビーです。腰に付けられているリボンを取るとタックルが成立したことになるんです」
――それが小学校3年生の時だったわけですね。
「私のこと、けっこう調べてますか(笑)。自分の中でもちょっと曖昧なんですけど、その後、YC&ACのクラブチームで中学生になるまで3シーズンぐらいプレーしたかな、という記憶があるので…多分そうだと思います」
――YC&ACではタグラグビーではなく本格的なラグビーをしていたんですよね。
「そうです。ルールがまったくわからなかったんですけど、いきなり試合に出ろと言われて(笑)。ドロドロのグラウンドだったんですけど、その試合に勝ったんですよ。それで、すごく楽しく感じて。ポジションは一応スタンドオフでしたけど、小学生のラグビーですからとにかく走り回るだけなのにそれが楽しくて」
――しかし、女子ラグビーの場合、中学生以降のプレー環境がまだまだ整っていません。
「そうなんですよ。だから、YC&ACのコーチが『これじゃあかわいそうだ』と関東学院大の釜利谷クラブに話をしてくれて、下級生の女の子たちと一緒に移ることができたんです。そのころ、私たちはタグラグビーでは同じ年代相手に一回も負けたことがなかったので、関東学院大ラグビー部のOBの人たちにも得意げになって挑戦して…。ボロボロに負けちゃったんですけど、それからそのOBの方々が毎週のように夕方の6時とか7時になるまで練習に付き合ってくれたんです。そこでかなり強くなれた、と私は思っています。ホント、感謝してます」
――でも、釜利谷クラブと平行して中学校では陸上部に入部したんですよね。
「高校でも陸上部でした。小学校のころは週3日のペースでタグラグビーをやって、日曜日にYC&ACに行って、シーズンに入れば土曜日はみんなで秩父宮に行って試合を観て。ほとんどタグラグビーかラグビーをやっていたんですけど、中学に入ったら環境が急に変わっちゃって。運動量が減ることがすごく不安だったので、最もラグビーに支障がないスポーツは何かな、と考えた時に思いついたのが陸上でした。ちょうど私が中学に入学した年に陸上部が創部されたので、やりやすいかなというのもありましたし、走るスピードも速くなると思ったので」
――それでも、2年生の時には100m障害で全国大会に出場しています。
「その時はラグビーより陸上、となっていましたね。自分がどんどん速くなっていくのが楽しくて。ラグビーでは自分たちよりうまいという子があまりいないというか。それでちょっとおもしろくないな、と感じていたんだと思います」
――なのに、再びラグビーへの思いが膨らんできた?
「実を言うと陸上の試合前の緊張感が大嫌いだったんです。これからレースが始まるという雰囲気が…大学受験が終わった昨年の春に、ちょうど日本代表の主力選手が香港セブンスに出場していたこともあって、15人制のアジア選手権の代表セレクションに呼ばれたんです。受験勉強中はまったく運動ができなかったし、体重も3、4kg増えたこともあって『他の選手に失礼じゃないか』とすごく迷ったんですけど、これをきかっけに自分のラグビー人生をやり直そうと思って。とりあえず挑戦してみました」
――結果は見事、サクラサク! しかし、昨年6月に開催されたアジア選手権では決勝でカザフスタンに惨敗してしまいました。
「かなりやられましたね。けっこうFWが圧倒されちゃって、いいタマが出てこなくて。押されて、押されて、という展開が続いて。プレッシャーで何もできない、という感じでした」
この記事の画像一覧(全1枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介