フレディも認めた!? クイーンのヴォーカルがアメアイ出演のあの人に

この7月、イギリスのネブワース・パークで行われるロック・フェス「ソニスフィア」のヘッドラインに出演が決まったクイーン。フレディ・マーキュリーに代わるヴォーカリストは誰？と話題を呼び、レディー・ガガとの噂もあったが、この度、アダム・ランバートが務めると発表された。

アダム・ランバートは、“神の声域を持つ”と絶賛され、今、世界で最も過激で美しい貴公子と騒がれているシンガーだ。彼が一躍世界の注目を集めることになったのは、2009年全米No.1視聴率テレビ番組アメリカン・アイドルのシーズン8だが、同番組のフィナーレで、クイーンのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーと夢の共演を果たし、クイーンの代表曲「We Are The Champions」を熱唱したことがきっかけとなったようだ。

圧倒的なステージを見せたアダムについて、ロジャー・テイラーは「彼の並外れた声域は本当に素晴らしい。偉大なパフォーマーだ。彼とはまたいつか共演したいと思っているよ。特にまだ契約はしてないけれど、必ずエキサイティングなことになるに違いないね」と、ビルボード紙に語っており、その言葉通り、昨年11月に行われたMTV Europe Music Awardsでは、特別賞を受賞したクイーンのライヴパフォーマンスにアダム・ランバートがヴォーカリストとしてサプライズ登場。圧巻のライヴを披露し、再び音楽ファン間で大きな話題を巻き起こしていた。

そして、ソニスフィアでは3度目となる夢の競演が現実のものとなる。しかも今回はクイーンのフルセットのライヴにアダム・ランバートが挑むことに。その挑戦について、ブライアン・メイは「僕に来たメールを見る限りでは、この決断をみんな喜んでくれているよ。僕らにとって、やるに値するチャレンジだし、アダムだったらフレディも認めてくれるに違いないよ！」とコメントしている。

アダム・ランバートは「クイーンのライヴに参加できるなんて、恐れ多いことだよ。彼らのフルセットのステージに自分が参加できるなんて、本当に夢のようだ。僕のフレディに対する尊敬の気持ちをこういった形で表明することができるのは本当に光栄に思う。彼は僕のヒーローの一人だし、伝説的バンドのあの力強い曲を、彼らのファンの前で歌うことができる機会をもらえて、本当に感謝している。このライヴは僕にとっても大きな節目になるだろう。ブライアン、ロジャー、そして他のバンドメンバーと一緒にステージに立つその夜に、魔法が起きると思っているよ」と語っている。一夜限りのスペシャルライヴとなるため、世界中のミュージックファンの間で早くも大きな話題となっている。

なお、アメリカン・アイドルからグローバルスターへと駆け上がったアダム・ランバート本人の活動としては、今春発売される待望のセカンドアルバム「トレスパッシング」からの第一弾先行シングル「ベター・ザン・アイ・ノウ・マイセルフ」が2月22日(水)に発売され、日本最大級の音楽フェスティバル「Summer Sonic 2012」への出演も決定している。【東京ウォーカー】