全身極彩色のボディアーティスト「コフネコトモ子」が衝撃的

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

全身「極彩色」の異形の姿――。一度見たら忘れられないインパクトを放つそのアーティストの名前はコフネコトモ子。石川県金沢市在住のボディアーティストだ。

人と人とのつながりが希薄になった日本。そして「健康」というブームに振り回され、“草食系男子”と呼ばれる男性があふれるなど、現代人は肉体的にも精神的にも弱くなりつつあるのかもしれない。そんな今の日本に、強烈な生命力を感じさせる若き女性アーティストが現れた。

「ボディアーティスト」コフネコトモ子。一般的なボディアートには、ボディペインティング、タトゥー、ピアッシング、体を使ったパフォーマンスなどがあるが、コフネコは自ら描いたカラフルな絵を体に貼り付けるという独自の手法を用いる。自分の体に、自分の絵で表現することにこだわっているアーティストなのだ。

彼女は、未開の地で異民族の輪に果敢に飛び込み、自らが作品となった極彩色の体一つで異民族と共にダンスパフォーマンスを行う。そのパフォーマンスは、国、言葉、性別、年齢、すべてを超越し、人間の内にある原始の生命力をぶつけてくるかのようだ。

「自らのアートで、人を喜ばせたい」。爆発的なパワーを放つコフネコのパフォーマンスにはそんな思いがこめられている。鬱気味で病弱だった母親が高校1年の時に自殺した。「母を喜ばせたり、分かってあげられなかった分、自らのアートで人を喜ばせたい。孤独や悩みを抱えている人の負の気持ちを吹き飛ばせるほどのパフォーマンスをしたい」。そう、コフネコは考えるようになった。

金沢美術工芸大大学院時代、アフリカンダンスとアートを組み合わせた表現に手応えを感じ、以降、ボディアートとダンスと旅を融合させた現在の表現にたどり着いた。コフネコにとって作品は“人の魂と触れ合うための言葉”。「たくさんの人々に魂の振動を伝えて、少しでも喜びや感動やエネルギーを分かち合う。そのために命を賭けてこの身が亡ぶまで表現していく」と語る。

2011年に川崎市岡本太郎美術館による「岡本太郎現代芸術賞」に入選。2月に表彰式に出席すると共にパフォーマンスを披露、9月にも東京・銀座でパフォーマンスを行った。11月にはオセアニア・バヌアツ共和国へ。極彩色に彩られたボディアーティストと裸の民族との触れ合い、圧巻のダンスコラボレーションを実現させた。

2月25日(土)14時から北陸放送で放送される「MRO開局60周年記念『コフネコトモ子~極彩色の魂<ソウル>ダンス~』では、そんなコフネコのボディアートへの情熱、そして異文化の民族と彼女の魂と魂の触れ合いを通して、人間の生命力のたくましさ、素晴らしさを描きだす。

夢は「ボディアートパフォーマンスによる世界一周」。さらに、パフォーマンスだけでなく、自らの写真、ドキュメンタリー映画の製作も考えているというコフネコトモ子。彼女の表現の旅はこれからも続いていく。【東京ウォーカー】

この記事の画像一覧(全10枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

夏休み特集2025

夏休み特集 2025

ウォーカー編集部がおすすめする、この夏の楽しみ方を紹介。夏休みイベント&おでかけスポット情報が盛りだくさん!

CHECK!夏祭り 2025の開催情報はこちら

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る