絆やつながりをリアルに実感できる“家系図”に脚光
東京ウォーカー(全国版)
東日本大震災を機に、家族の絆や人とのつながりが重要視される中、“家系図”が注目を浴びている。ここ数年で家系図を作成するソフトやサービスが増え、利用者からは「家族の“絆”を考えるいいきっかけになった」「一人じゃないという心強い気持ちになった」などの声が挙がっているという。
それでは、家系図を作るには実際どうすればよいのだろうか? まずは自分とつながる人の情報を「親戚に聞く」「戸籍を取得する」などの方法で集めて整理しなければならないが、“収集”も“整理”も、素人にとってはなかなか難しいもの。そこで登場したのが、戸籍の調査から家系図の作成まですべてを行う「家系図作成代行サービス」と、データを入力するだけで誰でも簡単に家系図が作れる「家系図作成ソフト」だ。
「作成代行サービス」は、戸籍取得の資格を持つ行政書士が行っていることが多く、価格は6~7万円代から。高級素材の巻物、書道家による筆耕など本格的に仕上げる十数万円のサービスもあり、親の還暦祝いや、子や孫への贈り物にも最適だ。
一方、「作成ソフト」は、無料でダウンロードできるフリーソフトが充実しているので気軽に取り組みやすい。自分でデータを管理できるのもポイントで、子や孫が生まれて親戚が増えた時にもすぐに修正でき、家系図を書き直す手間もかからない。さらに、「人間関係を図式化する」という特性を生かし、サークルや職場関係の個人データを入れて連絡網に応用することも可能だ。言わば、個人の“データベース”といったところだ。
この“データベース”という側面を強化したのが、横浜クリエイションが販売するソフト「ルーツ2006」(ダウンロード型/2万6800円、パッケージ型/2万9800円)だ。誕生日や住所などの個人データを“一元管理”することにより、贈答や年賀状の履歴、イベントの記録までもがこれ一つでまかなえる。データベースなので検索や出力も簡単で、作成した図をメールで送ったりホームページ上に公開したりすることもできる。
「父を亡くした時、葬儀の準備や心のケアなど親戚に大変助けられました。それまでは顔と名前が一致しないなど、自分との関係性が不明瞭だったんですが、今後は積極的に親戚と付き合っていこうと思いました」と、「ルーツ2006」開発のきっかけを語ってくれた岩本さん。「同じ境遇の人に利用して喜んでもらいたい」との思いからユーザーサポートにも力を入れており、購入後のサポートとバージョンアップを永久無償する度量の大きさだ。
利用者から「家系図を広げて、みんなで思い出話に花が咲いた」などの声も聞かれるなど、コミュニケーションツールとしても活躍する“家系図”。家族や人間関係が希薄になっているともいわれる現代だが、家系図で家族との絆を再確認し、つながりを実感してみるのもよさそうだ。【東京ウォーカー】
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