気鋭の現代美術家・市川孝典が魅せる”線香画”とは!?

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

森のような風景、香水のビン、標本箱の蝶々、展示されている作品を見ているだけでは、それが線香の炎で焦がしたものだとはわからない。市川孝典は、線香の淡い炎を使い仕立てるというスタイルで、「現代絵画をまったく異なる方向に大きく旋回させた」と称され注目を集めている現代美術家だ。自らの記憶をたどって紡ぎだされる作品は、その存在自体も危うさがあり、思わず息をのんでしまう。

「自分の記憶から消える前に、ものとして残したい、安心したい」という思いから作品を創り続けていると市川は語る。「作品を創って、展示されることで見た人たちが伝達してくれる、それでオレの安心がまた増えるんだよね」。

ひとつの作品を仕上げるのに、サイズは関係なく3日間は要するという。60種類以上もの線香を、温度や太さなどで使い分け、一切の下書きなしに少しずつ紙を焦がしながら描いていく。線香をツールとして選んだのは「紙へのダメージが少ない」から。「電気的なものだと、硬くて軟らかさが出ない」と続ける。

今回の展示会では、新作の35点を発表。まだまだ尽きることのない”記憶”から今後も不思議な線香画が生み出されていく。

この記事の画像一覧(全2枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る