『タバコイ』主演のピース・又吉、映画祭のおかげで“ファンサービス”に目覚める
東京ウォーカー(全国版)
「第4回沖縄国際映画祭」2日目の3月25日、シアター2でこの日2回目となる舞台あいさつが行われ、『タバコイ ~タバコで始まる恋物語~』の中川通成監督、主演のピース・又吉直樹、遠藤久美子、品川庄司・庄司智春が登壇した。
この映画は、誰でもすぐに信用してしまうバカ正直な主人公・宮内正(又吉)が、他人の本音が丸見えになるタバコを手に入れたことで起きる騒動を描いたコメディー。映画初主演の又吉はキスシーンはもちろん、ベッドシーン、セミヌードまで披露する熱演ぶりで話題となっている。
舞台上に、おそろいの映画祭Tシャツに身を包んだ4人が登場すると、黄色い歓声と拍手がわき起こった。又吉は庄司らと歩いた昨日のレッドカーペットを振り返り、「レッドカーペットで『庄司さん』と叫ぶ人は一人もいませんでしたね。みんな“ミキティ”って。僕もお客さんからミキティって叫んでくださいって言われました」と明かした。
一方、そんな庄司は映画の主人公さながらに内気な又吉の“変化”について言及し、「映画祭のおかげで、この又吉がファンに手をふれるようになったんです!」とうれしそうにコメント。「こういう後輩の成長を見られるのも沖縄国際映画祭ならではです」と先輩らしい顔をのぞかせた。
質疑応答では、本音とタテマエというテーマが話題に。中川監督は「この映画同様、合コンに行って女性から『また連絡ください』と言われるんですけど、一向にうまくいかない。全部タテマエじゃねぇか!と思ったイライラを映画にしてみました」と赤裸々に語り、「世の中のモテない男性が見たら共感すると思います」と自信満々に付け加えた。
又吉も「僕も女性の心が全く分からないんです。中学時代、渡り廊下歩いてるだけで笑われてたんで」とイタイ過去を話すと、会場のお客さんが「気にし過ぎ!」とバッサリ。撮影中はスタッフの「かっこいいよ」という言葉が自信につながったそうだが、「それ、タテマエだから」と、すかさず庄司がツッコむ。しかし、「ベッドシーンはナイスです。みなさん楽しんで頂けると思いますよ」と、それこそ本音かタテマエか分からない太鼓判を押され、又吉はひたすら照れ笑いを浮かべていた。
劇中に登場する、他人の本音が分かるようになるタバコについて、「あったらいいですね」と明るく答える遠藤。対して、又吉は「いやー、恐いですよね。今日だって、この中に友達に無理やり連れて来られた人、いるんちゃいます?」と話すと、“図星”だったのか会場のあちらこちらから微妙な笑い声が起こっていた。
最後に観客へのメッセージを求めれらた又吉がマイクを前でぼそぼそと話しだすと、見かねた庄司が「暗くないですか?」と大声で割って入り、「ハイサイな感じで行こう!」とアドバイス。又吉はさっきより少しばかり大きな声で、「ひ孫の発表会という気持ちで見てください」と会場に語りかけると、最後までシャイな又吉に会場から温かい拍手と声援が送られた。【東京ウォーカー】
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