松山ケンイチ×村川絵梨が「僕達急行~」&監督の故・森田芳光について語る!(2)

関西ウォーカー

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─小町に思いを寄せるのがみどりですが、村川さんは小町のどんな部分をみどりが好きになったと思いますか?

村川「みどりは小町君のことを“少し”好きなんですよ(笑)。たぶん気になっちゃうんでしょうね、いろいろ言いたくなったり…。小学生みたいなシンプルな気持ちですね、きっと。恋の始まりの始まり、みたいな想いです。そのあたりも森田監督のこだわりだったので、私はあまり深く考えずに演じていました」

─ちなみに電車好きの男性についてはどう思いますか?

村川「小玉君みたいに“電車の鉄がね…”と言い出してしまうとちょっと戸惑いますけど(笑)、電車に乗って音楽を聴くのが好きという小町君くらいならいいですよね。でも、趣味を持った男性ってキラキラ輝いていてステキだと思います」

松山「僕にも趣味といえる好きなものはありますし、小町も小玉も、自分の好きなものをしっかりと持っているんです。自分の好きなものがわかっていないと自分がなにをしたいのか、どうすればいいのかという意志もブレてしまうので、そういった点で小町や小玉はしっかり地に足がついていていいなと思います。そういうところも観てほしいですね」

─松山さんはこの作品を通じて、電車に対する印象など変わった部分はありますか?

松山「世間で言われる“オタク”という方だけじゃなく、電車好きってたくさんいるんだなと思いましたね。交通博物館へ行った時に、子どもから年配の方まで幅広い年齢層の方がいらっしゃっていて。電車っていろんな人が好きでいられるものだし、僕も演じていくうちに好きになっていきました。僕が好きなのは、天皇陛下専用の“お召し列車”。交通博物館に展示されているんですが、細部まで職人の技が光っていて歴史的建造物なんじゃないかというくらい荘厳なんです。日本の職人ってすごいなと思いましたし、これも電車の1つの楽しみ方かなって。駅弁が好きな人もいれば、車窓からの景色が好きな人、電車の音が好きな人もいる。奥が深いなぁって思います」

─鉄道ファンはやはり男性が多いですが、女性が楽しめるポイントは?

村川「確かに“鉄道”と聞くと、女性の方は嫌煙してしまいがちですが、実際に観ていただくとそうじゃないとわかってもらえると思います。小町と小玉のように趣味を通して出会って、それがかけがえのないものになっていく様子にほのぼのとしたり、心が温かくなる映画です。“恋”の部分もいろんな女性が出てきて、小玉や小町にアピールをしているのでそのあたりも自分と照らし合わせたり、参考にしていただきつつ、観てほしいですね(笑)」

─本作は惜しくも、森田監督の最後の作品となってしまいましたが、この映画から松山さんと村川さんは森田監督のどんなメッセージを感じ取られましたか?

松山「趣味を持つと人生は豊かになるということを描いていると思うんです。小町と小玉のように電車を通じて偶然にいろんな人と出会うことは現実では難しいのかもしれないですが、同じ趣味を通じて人とつながって、なにかが生まれることはあると思います。それが自分にとって新しいものだったりするし、人の心を豊かにしてくれるんじゃないかなって。そういったことが観る方にも伝わっていけばうれしいです」

村川「森田監督の作品はごく普通の日常を背景にしながらも、普通じゃない人たちが登場して生み出されるユニークな世界観に思わずクスッと笑えたり、じわじわと観る人の心に染みるものがあると思うんです。そういう世界観がたくさんの人に伝わってほしいですね」

【取材・文=リワークス】

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