「宝箱みたい!」小林涼子が“荒川UB”飯塚健の新作で3年ぶりの舞台
東京ウォーカー(全国版)
『荒川アンダーザブリッジ』シリーズの脚本・監督として注目を浴びるマルチクリエーター・飯塚健による新作舞台「FUNNY BUNNY -鳥獣と寂寞の空-」が4/19(木)~4/30(祝・月)、東京・青山円形劇場にて行われる。自殺を決意した人間の発する蒼い光が見えるようになった男と、その仲間たちによる物語だ。そんな同作で注目したいのが、ドラマ「砂時計」のヒロイン役でブレークし、以降ドラマ、映画、舞台と活躍する小林涼子。約3年ぶりの舞台出演、小林は同作の見どころを「無理に背中を押される訳ではないけれど、自ら前に一歩進みたくなる、やや前向きな気持ちになれる作品です」とアピールした。
舞台「FUNNY BUNNY -鳥獣と寂寞の空-」は飯塚健と、「劇団EXILE」プロジェクトで目覚しい活躍を見せる俳優・平沼紀久が長年温めてきた“肝いり企画”。ある事件を機に、自殺を決意した人間から発せられる蒼い光が見えるようになった自称小説家の剣持聡(小林且弥)が主人公。“人間が生きる意味”を必死に伝えようとする剣持と、彼に出会い運命が変わってしまった人々の物語となっている。
「荒川アンダーザブリッジ」シリーズの飯塚健が手掛ける舞台ということでも話題の同作。“飯塚ワールド”にどっぷりと漬かった小林は、飯塚の演出を「宝箱みたい!」と表現し、「映像、音楽、あふれるような言葉が印象的で圧倒されています。伝えたいことは真っ直ぐ届けるけれど、照れ隠しで時々『脇道』にそれるところが飯塚さんらしくて好きです」と話している。
そんな小林が演じるのは、文芸編集者として剣持を担当する遠藤葵。大学生の頃から、服部茜(井上和香)が司書を務める図書館を利用しており、服部とはその頃からの知り合い。“図書館事件”の際に剣持、漆原聡(平沼紀久)、新見晴(青木玄徳)と出会う。作品内では、語り部として、ストーリーを紡ぐ重要な役どころだ。「私の演じる遠藤はとてもチャーミング。何をするのかいつもヒヤヒヤする子なので、常に注目です」と目を輝かせ、「衣装もみんな、コレクションみたいでかっこいいので、そこもぜひ見てください!」とPRした。
年間 3万5000人もの人間が自ら命を絶つ現代日本。そのすべてを救うことは不可能でも、目の前で「死」へと飛び込もうとする人がいたら———。そんな生と死をテーマにした同作から、小林は「逃げるな。立ち向かえ」というメッセージを発信。「心の中でからまった糸の先っちょがきっと見つかります。悩める人もそうでない人もぜひ観に来てください」と呼びかけている。
現在、舞台稽古真っ最中。仕上がり具合については「日々模索し、成長できているかなと…と。できていればいいなと…」と謙虚に語りつつも、井上和香、青木玄徳ら共演者との雰囲気はとても良好。「現場では私のオヤツのドライマンゴーがブームになり、みんなマンゴーを食べに来て、お代にあめちゃんが置かれています(笑)」と重厚なテーマとは裏腹に現場はほのぼのとした雰囲気のようだ。公演は11日間、全15ステージという非常にタイトなスケジュールだが、本番に向けて「お風呂で毎日疲れを落とすのも大切ですが、花粉症なので、のど、鼻には特に気をつけています。鼻にやさしいティッシュがかかせません(笑)」とか。
ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する小林。3年ぶりとなる舞台作品に懸ける意気込みは熱く、「舞台は『生』という意味では、ドラマや映画とはやはり違いますね。『緊張感』や『不安』のすべてを、観に来てくれた方々と共有する。そういう意味で私も“立ち向かっています”」と静かに、しかししっかりとした口調で締めくくった。
公演は4/19(木)~4/30(祝・月)、「こどもの城 青山円形劇場」にて。共演は井上和香、青木玄徳、香子、城戸愛莉、駒木根隆介・小林且弥、平沼紀久。脚本・演出は飯塚健。【東京ウォーカー】
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