エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵!「特撮博物館」開催で庵野秀明が語る

東京ウォーカー(全国版)

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7月10日(火)より、東京都現代美術館にて「館長 庵野秀明 特撮博物館」が開催される(10月8日まで)。それに先駆け、5月10日(木)、ニコファーレ(港区・六本木)で、庵野秀明監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、樋口真嗣監督が記者発表会を開催。3人はバーチャル観客8000人の前で、エヴァやウルトラマン、巨神兵について熱く語った。

昭和の日本で花開いた「特撮」というジャンル。しかし、80年代以降は、VFX・CGと技術革新が進み、その価値を見直す岐路に立たされているといえる。そんな中、今回は“ミニチュア特撮”を心から愛し、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズなどで創作に大きな影響を受けたという庵野秀明監督が“館長”となり、その面白さを伝える一大展覧会を催すことを決定。強い思いに賛同した樋口真嗣監督は副館長を、鈴木敏夫さんはプロデューサーを務め、特撮の魅力を伝える。

同展のキャッチフレーズは、“エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。”。庵野監督は「これは鈴木さんのコピー。鈴木さんの思い込みです」とコメント。鈴木プロデューサーが「ミニチュアファン以外の人にも見てもらいたいから、コピーは強烈に行こうと思って」と、このフレーズを付けた経緯を打ち明けると、庵野監督は「あながち、間違いではないです」と、ウルトラマンや巨神兵に影響を受けたことを笑顔で認めた。「ウルトラマンは衝撃的だった。いきなり、あんな、40メートルもある人がやってきて、怪獣をやっつけたりするんですよ。いやー、スゴイですね、スゴイんですよ。銀色に赤っていうのもスゴイ。幼稚園の時に見て衝撃を受けました」と、興奮気味に思い出を語った。

また、「特撮博物館」の開催については「今やらないとできないと思った。価値を感じない人にとってミニチュアは粗大ゴミだけど、僕は文化遺産だと思うので後世に残したい。美術館に展示されるのだから、これはもう美術品。特撮は、現実の中に空想を紛れ込ませることができる唯一の方法だと思っています」と庵野監督は熱く語り、樋口監督も「イベントでは、映像と、制作のプロセスを楽しんでほしい。子供たちが“物作り”に目覚めてくれたり、映像の制作者たちが、これから特撮という手法を選択肢として考えてくれるようになったら嬉しいです」と思いを明かした。

なお、同展覧会では、数々の映画・TVで使用された貴重なミニチュアやデザイン画など約500点を一堂に集めて展示。また、「特撮美術倉庫」や「ミニチュアステージ」など、映画制作現場をイメージした会場も作られるという。さらに、スタジオジブリの“最新特撮短編映画”として、庵野監督が企画、樋口監督が監督した『巨神兵東京に現る』も特別上映。宮崎駿監督が生み出した『風の谷のナウシカ』(84)の“巨神兵”が、実写としていかに映像化されるのか、期待感が高まる。【東京ウォーカー】

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