「沖縄音楽旅行」復帰40周年特集号で沖縄音楽の歴史を探る

東京ウォーカー(全国版)

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「沖縄」「観光」「音楽」のそれぞれの良さを最大限につなぎ、“音楽を通じて沖縄を観光する”フリーマガジン「沖縄音楽旅行」(PLANNING OFFICE Coda制作)の第3号が完成した。今回の大きなテーマである「5・15 沖縄本土復帰」に合わせ、本土復帰40周年の日に当たる5月15日(火)より配布中だ。

第3号は、沖縄県本土復帰40周年の節目にあわせた特別編集。まずは、「『時代の流れ~嘉手苅林昌~』~首里山川とコザと瑞慶覧の風景~」と題して、沖縄 民謡の唄い手である嘉手苅林昌(かでかる・りんしょう)の曲「時代の流れ」をピックアップ。現在の首里・山川、沖縄市・コザ、北中城村・瑞慶覧の変遷を、写真とともに紹介している。

PLANNING OFFICE Codaの代表・幸田悟さんは「『時代の流れ』という曲は、首里の山川のバス停でバスを待つおばさんたちの会話から生まれたんですよね。なので、そのバス停からの風景をはじめ、歌詞の中に出てくる“パーマネント”にちなんで、コザで40年以上経営しているパーマ屋の写真を掲載しています。メーンの写真は、 私が個人的に“復帰”を感じられる場所として、瑞慶覧の日本とアメリカの旗が見える風景を選びました」と、企画に込めた思いを語った。

もう1つの巻頭企画「黄金言葉「物知り節」~沖縄に残る黄金言葉を求めて~」では、“現代沖縄民謡の父”と言われる普久原朝喜の「物知り節」の歌詞を“黄金言葉”として紹介。また「MUSIC JOURNEY」では、ハードロックバンド・紫で活躍し、“チビ”の愛称で親しまれている宮永英一が、かつて“コザBCストリート”と呼ばれた現在の中央パークアベニューを歩く。宮永が活動を始めたのは、沖縄で本土復帰政策が展開される中、米兵を相手に奮闘する中で沖縄ロックが発展していった時代。当時の思い出のスポットを巡っていく。

ほか、PLANNING OFFICE Codaが進めるプロジェクト「100年先に伝えたいおきなわのうた(百沖)」のインタビューコーナーには、宮沢和史、5月23日(水)にアルバム『唱者(うたしゃ)』でメジャーデビューを果たす上間綾乃らが登場。幸田さんは、「今年はTHE BOOMの『島唄』が誕生して20年なんです。宮沢さんには20年を振り返っていただいているので、このインタビューは読み応えがあります」とPRする。

その「100年先に伝えたいおきなわのうた(百沖)」のエンタメ企画として「てんぷら屋が選ぶ百沖のうた」を実施。B級グルメ的に沖縄県民に愛されている“てんぷら”を販売する店主、女将さんに直撃し、彼らの考える“百沖”ソングを聞き出す。

「沖縄音楽旅行」の今後の展開を聞くと、「『沖縄音楽旅行』は“沖縄のアーティストがアテンドする沖縄音楽旅行本”というのがテーマなんです。なので、それをリアルな世界で展開していきたいですね」と語った幸田さん。

2012年5月15日は、沖縄が日本に復帰してから40年。沖縄における音楽の発展・進化は、沖縄が置かれていた状況を無視できない。1970年代は反米兵の中でロックが頭角を現し、 続く80年代は、本土復帰を果たしたものの、さまざまなことで抑圧されてきた状況の中で反骨精神が音楽にも反映されていった。そして、90年代、ようやく 沖縄はアイデンティティーを取り戻し、古き良き沖縄の伝統を受け入れた形で進化、2000年代、HY、オレンジレンジ、モンゴル800ら、個性を生かしたメンバーが、“沖縄出身”という誇りを胸に全国に出ていく形ができ上がった。この「沖縄音楽旅行」の第3号では、そんな沖縄音楽の時代を感じ取れる1冊に仕上がっている。【東京ウォーカー】

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