関西が札幌を侵略中!
北海道ウォーカー
ここ1年だけを見ても、関西による札幌侵略が水面下で着々と進んできている。そんな噂を耳にしたのは、北海道の関西化をひそかに応援し続けている関西出身芸人オクラホマ。2人は、ことの真意を確かめるべく調査に乗り出したのだった。
まず訪れたのは「ダイコクドラッグ 札幌南2条店」。店内には威勢のいい呼び込みが周囲に響きわたる。いかにも関西といった元気いっぱいの売り子は、札幌侵攻における切り込み部隊といったところか。その大声で、通行人たちを激安地帯へといざなう。全品税込100円という関西らしさ満載の激安ショップも併設。さすがは関西。105円ではなく100円…その5円の差はきっと道産子が想像する以上に大きいのだろう。ちなみに藤尾さんは、撮影の合間にガチで買物。やはり関西人の心をくすぐる安さらしい。
続いては「ジュンク堂書店 札幌店」へ。店内へと一歩踏み込めば、専門書、一般書、洋書、コミック、あらゆるジャンルの本による怒涛の攻撃。落ち着いた内装や座り読み空間に心奪われ、思わず長居してしまう犠牲者も続出。狙った獲物は逃がさない。まさにこれこそが関西流だ!! 「好きな本を1冊ずつ持ってきて読んでください」と声をかけると、すかさずネタになりそうな本を探しはじめるオクラホマの2人。やはりサービス精神の塊・関西人だ。
ダイコクドラッグもジュンク堂書店も昨年12月に大通エリアを侵略している。この勢いでほかの主要エリアも調査だ! …と思った矢先、意外な事実に気づく。さかのぼること6年、札幌駅はすでに侵略済みだった。「大丸札幌店」…誰もがその場所を認識し、誰もが違和感を覚えることもなくとけこんでいる関西発のデパートだ。ショッピングの楽しさを追求したフロア環境や来店しただけでポイントが付く大丸カードのサービスで、買い物客の心をわしづかみに。関西による札幌駅侵略は、あっさりと完了していたのだ。
大通、札幌駅ときたらお次はすすきの。「高くてうまい」は当たり前、「安くてうまい」関西流! 「玄品ふぐ ススキノの関」はその関西流を見事に体現している店だ。てっさ(トラフグ刺し)が980円、てっちり(トラフグ鍋)が1980円と破格! だからといって薄切りにして体裁だけ整えた安っぽいメニューではなく、しっかりと肉厚。食いしん坊の多いすすきのが簡単に陥落したのもうなずける。侵略予算が1980円とは、恐るべし関西人!
主要エリアを制覇したあとは、次は郊外エリア。ターゲットになったのは手稲だった。「スシロー 新発寒店」では、北海道じゃなかなか見ないウナギ寿司が食べられる。関西では一般的なメニューだが、北海道ではまだまだ。「大阪回転ずし」と銘打ち、すし全品105円を実現した「スシロー」。この大不況の中、サイフのひもが堅い人々の心と胃袋をガッチリ掴んで離さない。
札幌は徐々に関西の手中におさまりつつある。納得の安さ、客が気持ちよく買物ができる空間…まさに関西の商売人魂が生み出した専売特許。それにより、札幌に大きな活気がもたらされたこともまた事実なのだ。
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