注目度No.1！ 樹皮から抽出された美容成分フラバンジェノールって知ってる？

「フラバンジェノール」「白金ナノコロイド」「プラセンタ」と言われて、これが何のことかお分かりだろうか？ これらは昨年4月にオリコン・コミュニケーションズが実施した“美容にこだわりが高い人が選ぶ、今後注目したい成分・素材”調査で、上位にランクインした成分の名称だ。調査から一年経った今、これらの名称は世の中にどれくらい浸透しているのだろうか？　その浸透度合いを調べてみた。

注目度No.1に選ばれたフラバンジェノールは、フランス南西部に生育する海岸松の樹皮から抽出される成分の名称で、ビタミンCの約600倍の抗酸化力を持つと言われており、日本では主に化粧品や飲料の原料として利用されている。続いて、No.2に選ばれた白金ナノコロイドは、白金(プラチナ)を2ナノメートル(ナノは10億分の1)という極小の粒径にしたもので、食品添加物として厚生労働省より認可されている素材。No.3のプラセンタは、人間を含む哺乳動物の分娩後に出てくる胎盤のこと。ヒト胎盤は医薬品のみに用いられており、化粧品やサプリメントには動物性プラセンタや植物性プラセンタが利用されている。

初めに、フラバンジェノールはどういった目的で使われることが多いのか調べてみたところ、「アンチエイジング」と答えた人が30.2％を占め、それに続いて「血流改善」(24.2％)、「シミ・シワ改善」(17.4％)、「コレステロール値改善」(15.4％)という回答になった。また摂取形態については、お茶などの飲料と答えた人が全体の77.9％と圧倒的に多く、サプリメント、化粧水、乳液、美容液などがそれに続く形となった。

そんなフラバンジェノールだが、3成分それぞれの認知度を調べてみたところ、白金ナノコロイド57.5％、プラセンタ72.9％と、それぞれが半数を超えるユーザーから認知されているのに対し、フラバンジェノールは29.4％と、その認知度が全体の約3割にも満たないという結果に。続いて、同成分入りの商品を利用したことがあるか、3470人の女性を対象に質問してみると、4.3％に当たる149人が「使用したことがある」と答える結果になった。

これだけを聞くと、フラバンジェノールの認知度は高くないように感じるが、使用経験のある人に使い心地を聞いてみると、85.3％もの人が「良かった」と回答。具体的な意見としては「肌の調子が翌日から良くなった」(東京都・30代)、「効果がじわじわ感じられて良い」(東京都・30代)、「肌への浸透が良いのか、しっとりしていて長時間続いた」(鹿児島県・50代)といった声が上げられ、今後も継続して利用したいと考えている人は全体の77.2％もいることが明らかになった。

「今後、フラバンジェノールが含まれた商品を人に薦めたいですか？」という質問には、全体の72.5％の人が薦めたいと回答し、「効果がしっかりと実感できるからお薦め」(兵庫県・50代)、「継続すれば良くなると思うので紹介したい」(埼玉県・30代)、「肌がもっちりしたから」(東京都・50代)という意見も聞かれた。

今回の調査結果から、フラバンジェノールの世間的な認知度や理解度はまだ低いものの、利用経験者の評価は高く、長く継続的に使うことで肌が綺麗になったり、体調が良くなったりと、プラスの効果がしっかりと感じられていることが判明した。今後は商品に触れられる場を増やしていくことで、その認知度はさらに上がり、同成分の恩恵を受ける人が各段に増えていくものと予想される。

また、白金ナノコロイドは“目に見えない成分”といった点や、効果の分かりづらさが不安感を増幅しているところがあり、プラセンタは動物由来であることなど、原料について、より詳しい情報の開示を求める声が寄せられている。これらの意見に的確に対応することで各成分についての理解が増せば、認知度と共に利用者数も大幅に増加するものと見て間違いないだろう。

今後、ますます注目されるであろうこれらの3成分、フラバンジェノール、白金ナノコロイド、プラセンタ。より質の高い美容を求める人には、今のうちから継続的に利用することをお薦めしたい。【東京ウォーカー】