【EURO2012】またもや“死のグループ”に入ったオランダ 最強世代5度目の挑戦!
東京ウォーカー(全国版)
現地時間6月8日、遂に開幕したEURO2012。列強揃いの欧州チームのみで争われるこの大会は、時に“W杯よりもレベルは上”ともいわれる世界最高峰のサッカーの祭典だ。
このユーロには、ハイレベルな大会ゆえの名物がある。それが“死のグループ”だ。欧州の強豪のみで争われる都合上、優勝候補が多数ひしめく組が毎回のように誕生するのである。
今大会でそれにあたるのは「グループB」。オランダ、デンマーク、ドイツ、ポルトガルと、FIFAランキング10位以内のチームで固められた、大激戦区だ。その“死のグループ”に毎度のように放り込まれてきた国、それが今記事の主役・オランダである。
オランダ代表が入るグループは、いつもサバイバルとなる。2004年のユーロではチェコ、ドイツと、2008年のユーロではイタリア、フランスと同じ組になり“死のグループ”と呼ばれた。また、2006年W杯でもアルゼンチン、コートジボアール、セルビアモンテネグロと同居し、やはり“死のグループ”に。いつも予選グループリーグで最悪の組に入る国、それがオランダなのだ。
そのオランダ代表で、上記の2004年ユーロからずっと代表チームに名を連ね続ける世代がある。1983年・84年に生まれた“最強世代”の男たちだ。イタリア・セリエA、インテルの背番号10であり、お馴染み長友ともチームメイトのスナイデル、イングランド・プレミアリーグ得点王のファン・ペルシー、ドイツ・ブンデスリーガ得点王のフンテラール、同じくドイツで香川のドルトムントと優勝を争ったバイエルンの背番号10、ロッベンなどなど、実に豪華な顔ぶれ。
“得点王”“背番号10”と、代表的な選手の肩書きからもわかるように、オランダの武器は圧倒的な攻撃力だ。今大会の予選でも攻撃陣が猛威を振るい、獲りに獲ったり10試合37得点。1試合あたり実に4点近くの得点を記録した計算となり、これは参加全チーム中最高の数字である。
オランダは伝統的に攻撃サッカーで戦う国。いつも彼らの試合では多くのゴールが生まれ、そして、多くの失点を喫する。現代表メンバーのある選手が「全試合5-3で勝つ」と、3失点込みの目標をコメントしたりするなど、そのスタイルとポリシーの徹底ぶりは尋常ではない。彼らはいつも、守備より攻撃なのだ。
という、強豪オランダだが、ロッベンやスナイデルら最強世代の選手たちは、毎回優勝候補に挙げられながらも、実はまだ頂点に立ったことがない。“死のグループ”を毎回突破し、圧倒的な攻撃力で世界を震撼させるものの、決勝トーナメントのどこかのタイミングで彼らはいつも敗者となってきた。最強の戦力でありながら優勝できない、無冠の帝王とはまさにこのこと。
2004年のユーロでは10代だった最強世代も、今大会では20代後半となり、いよいよ全盛期を迎える。もう残された時間は少ない。無冠のままではいられない。少年時代に始まった最強世代のチャレンジは、ユーロとW杯を合わせ、今回で5度目を迎える。4度目の挑戦だった2010W杯は準優勝、残されたステップはあと一つしかない。今回こそは彼らが栄光を掴む番だ。最強世代の5度目の挑戦に注目である。【東京ウォーカー】
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